質の高いポップネスを押し出したシングル「ヒバリオペラ」、ライブでも高い支持を得ているアッパーチューン「DNA」を含む2ndフルアルバム『POWER OF NOISE』をリリースしたSEBASTIAN X。オーディエンスの心と体を気持ちよく開放してくれる本作、そして、9月からスタートする全国ツアー「SEBASTIAN Xツアー2013 POWER OF NOISE」について、ボーカリストの永原真夏に聞いた。
——ニューアルバム「POWER OF NOISE」がついにリリースされました。さらに自由に表現の幅が広がった作品だと思いますが、手ごたえはどうですか?
「SEBASTIAN Xはずっと星野誠さん(クラムボン、The Mirraz、avengers in sci-fiなどを手がけるエンジニア)とレコーディングしてるんですけど、“星野さんといっしょじゃないと、こういう音にはならないな”って改めて思いましたね。基本的にはピアノトリオだし、ドラムもドカスカ叩くタイプではないですけど、“ガシャーン!”っていう感じの音になってて」
——ものすごいダイナミズムがありますよね、確かに。
「あと、ギターレス・バンドの可能性を感じたというか、バリエーションもすごく広がったんですよね。いまのスタイルで始めたときは、ジャンルが限られてしまうんじゃないかと思ってたんです。少しでも幅を広げるために、ピアノの音色を歪ませたり、けっこう実験的なこともやってたし。でも、いまは基本的なセットだけで、いろいろな楽曲がやれるようになってきて。それは今回のアルバムでもすごく感じました」
——真夏さんの歌も以前にも増して奔放ですよね。
「自分自身のことで言えば、“詩を書いて歌う”っていうのがいちばんやりたいことに近いんですよ。歌詞に関しては、ずっと“しゃべり口調で書きたい”って思っていて。現代詩みたいな感じではなくて、いちばん簡単でラフな言葉がいいなって。『MIC DISOVERY』なんて、“どーでもいいことばっかじゃーん”って歌ってますからね(笑)」
——極限までストレートになってるし、何もかもさらけ出してる感じもあって。個人的には「誰に笑われても/歌だけはあなたを/笑いはしないでしょう」というフレーズが心に残りました。真夏さんの歌に対する思いが集約されてる気がして。
「音楽は“1対1”の表現だと思うし、それは自分の敵にはならないと思うんですよね。歌って、すごいパワーがあるじゃないですか。ちょっと鼻歌を歌うだけで気分が少し良くなるし、解放されるんじゃないかなって。私もいつも歌ってますからね。“疲れたな〜。ラララララ〜”って(笑)」
——(笑)。9月から始まる全国ツアーでも、歌のパワーをたっぷり感じられそうですね。
「アルバムの曲をいっぱいやりたいと思います!今回は“年齢と性別をステージに持ち込まない”って決めてるんですよ。そういうことをぜんぶ脱ぎ捨てて、ひとつの生き物としてステージに上がれたらなって。本当に調子がいいときって、“自分が何者か”なんてことをまったく意識しないんですよね。そういうライブを全土地でやりたいですね!」
2013年11月22日(金) | LIQUIDROOM | 18:00 開場 / 19:00 開演 | オールスタンディング:3,000円(税込) |
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受付期間:受付中〜9月30日(月) 23:00 ※規定枚数になり次第終了 |
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2nd FULL ALBUM「POWER OF NOISE」
(we are)
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SEBASTIAN X (2013.9月号掲載 DI:GA interview)