今年6月に6年ぶりとなるオリジナルアルバム『MUSICMAN』をリリースした山根康広。このアルバムは10枚目にあたり、しかも今年でデビュー20周年を迎えるという、大きな節目のタイミングの作品となった。
「アルバムを作っている段階の途中から、10枚目が20周年に出せればいいねという話をしていたんです。もっと早く出せたほうがいいんですけど、ちょうどいい時に出したかったので。ただ、かなり以前に録った曲もあれば1年前の曲もあったりと、時間が空いているので、バランスを考えるのが大変でした」
バラードもあればロックンロールもあるなど、多彩なナンバーが並ぶ。しかもタイト曲である「MUSICMAN」は彼自身のことを歌った内容であり、音楽を続けていくことの大事さや誠実さを感じさせる楽曲だ。20年目にして改めて自身と音楽との向き合い方を宣言する、力強さに満ちている。
「自分のことを歌っている曲は過去にも書いていますけど、ライブでみんなと一緒に歌えるような歌で自分のことを綴った曲があればいいなと思って作りました。自分に向けて歌っている曲ですけれど、聴かれた方も共感していただけると嬉しいです。これからももっといい音楽を作り続けたいという気持ちも高まりましたし、応援してくださるみなさんへの感謝の気持ちも大きいですね」
8月からスタートしたツアーも残すところ10月12日の東京・日本橋三井ホールを残すのみとなった。今回はアルバムのツアーであると同時に、20周年を記念したツアーでもあり、新旧取り混ぜたメニューが楽しめそうだ。
「各地でみなさんが待ってくれていたという空気がひしひしと感じられました。なかなか終わらせてくれないので、どうしても長い時間、ステージをやってしまいますね(笑)。新しいアルバムからの曲を軸にしつつ、20周年も念頭に入れて往年の曲もやっています。ただ、古い曲は体に入っているんですけど、新しい曲は自分でも覚えるのが大変で(笑)。でも、だいぶ慣れてきました。ファイナルの東京はかなりいい感じになっていると思います」
山根康広といえば、長時間のライブでも知られる。もちろん、それは伝えたいことや歌いたいことが溢れているから必要な時間であり、そのぶん感動も大きい。今回は20年分の感動が味わえるはずだ。
「僕のライブはあまり休むところが無いんです、自分で苦しめているんですけどね(笑)。ギリギリのところで頑張っているのでセーブできなくて、本番が始まると突き進んでしまうんです。そうしないと気持ちが伝わらないですからから。僕の曲には夢、希望、愛といったテーマがありますけど、それらをサウンドも含めて伝えたいという気持ちがいつもあります。お客さんがまた頑張ろうという気持ちになっていただければいいですね。来ていただいて、“元気が出ました”って言っていただけると良かったなと思います」
2013年10月12日(土) | 日本橋三井ホール | 17:30 開場 / 18:30 開演 | 全席指定:6,500円(税込) |
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NEW ALBUM「MUSICMAN」
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山根康広 (2013.10月号掲載 DI:GA interview)