来年、デビュー25周年を迎える人間椅子。ハードロックに日本語の歌詞を乗せるという独自のスタイルで活動を続け、8月に21枚目のアルバム『萬燈籠(まんどろ)』をリリース。9月のレコ発ツアーはソールドアウトとなり、追加公演の意味も含めたツアーを来年1月に行う。
――ここ最近はライブの動員が増えてきていますね。年齢層も広がって?
和嶋慎治(G.Vo.)「若い人が増えてきました。おそらくライブなどの映像をファンの方がネットでアップして、それで興味を持った人が増えたんだと思います。そうした中で、今年の5月にオズフェストに出演させていただいて、そこからさらに認知度が高まった感触がありますね」
――ライブの反応も変化してきました?
和嶋「登場すると外タレのような歓声で(笑)、期待感が違うんですよ。以前はそんな盛り上がりはなかったんですけど」
――最新アルバム『萬燈籠』はそういった状況を前提に作られたんですか?
和嶋「そうです。今までやってきたエッセンスを凝縮したアルバムにするべきだろうなと。ルーツであるブリティッシュハードロックを日本語でやるという、これまでの方法を突き詰めました。勢い重視で、わかりやすくなったかもしれませんが。10分ぐらいの曲もないし」
鈴木研一(B.Vo.)「ハードロックを聴きたいけれど、そういうバンドを今まで知らなかった人たちが今の人間椅子を見に来てくれている。その人を逃さないようオーソドックスなハードロックを作りました」
ナカジマノブ(Dr.Vo.)「歴史のあるバンドですから守るものもあるし、それでいて新しいことにも挑戦して。人間椅子らしさを常に出そうとは考えていますね」
――自らのスタイルを一貫して続けてきたから今のポジションがあるわけですし。
鈴木「でも、まだまだですよ。ブラック・サバスの『パラノイド』、ディープ・パープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』みたいな名曲を作ってないですから(笑)。来年、25周年ですけど、折り返し地点にすぎないです」
ナカジマ「グッときますね、その言葉(笑)」
――来年1月のツアーはどんな内容になりそうですか?
和嶋「25周年のスタートダッシュという位置づけになればと思っています。“猟奇の果”というツアータイトルで、今までこういうことをやってきたという歩みを示すライブになればいいなと。あと、大きい会場でやれる機会が今年は多かったので、パフォーマンスもいい方向に変わってきています。良質なライブを見せられると思います」
鈴木「僕らだけじゃなくスタッフとのコンビネーションもさらに良くなってきました」
ナカジマ「それに、お客さんの声援が大きいと盛り上がれるし、自分たちの熱も上がって、いいものを見せようと思いますから」
和嶋「お客さんと一緒に空間を作るライブができているので、来年はさらに頑張れますね」
2014年1月18日(土) | TSUTAYA O-EAST | 17:00 開場 / 18:00 開演 | スタンディング ¥4,000(税込) |
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NEW ALBUM「萬燈籠(まんどろ)」
(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
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人間椅子(2013.12月号掲載 DI:GA interview)