flumpoolの本当の姿を、僕らはまだ見ていないのかもしれない--。多くのヒット曲とアルバム、大盛況の全県ツアー、アリーナ級を満員にするライヴという、デビューから5年間の華々しい活躍。しかし、節目となった昨年10月のデビュー5周年武道館2daysで、山村隆太(Vo&G)の頭にあったのは、「まだ足りない」という飢餓感にも似た衝動だった。
「デビューして1年目で武道館をやらせてもらったんですけど、あの時は自分たちの足で歩いている実感があまりなくて。ずっと夢見てた武道館だったんですけど、現実はちょっと違ってました。で、去年武道館をやって…“まだ全然足りてないな”と思えたのが、逆に地に足がついたということかな?と思うんですよ。これから先こうしていけばいいんじゃないか?って、すごく感じるところがあったので」
一体何が足りないのか?「まだはっきり言葉にならないんですけど」と言いながら、訥々と隆太は語る。その言葉はどれも明確で、強い意志に貫かれている。
「flumpoolは、今、変わらなきゃいけないなと思うんですよね。今までは自分自身、flumpoolというイメージをちゃんと背負えてない気がしていて、これからは“縛り付けてでも絶対そこにいるぞ”という気持ちで、みんなの思いを受け止めに行けるバンドになりたいんです。正直、いろんなことがうまく行きすぎてた5年間だと思うんですよ。そこで自分たち自身も、うまく行こうとすることばかりを考えてたというか。自分たちで言うのも何ですけど、真面目なバンドだと思うし、努力はし続けてたんですけど(笑)。もっと果敢に挑戦し続けて、もっと自分たち自身を伝えに行くことが大事だと今は思ってます」
5年目の覚醒。もっと大きな夢をかなえるために、自己改革に乗り出したflumpoolを取り巻く状況は、すでに変化しつつある。果敢な挑戦的要素を含む精力的な新曲作り。春に予定されている、初のベスト・アルバムのリリース(*2月末時点で詳細未定)。そして4月からスタートする、2年ぶりの全国ツアー。それは必ず、本当のflumpoolの姿が見えてくる新たな第一歩になるはずだ。
「どの場所でも、今日も明日も同じものが見られるのはライヴじゃないと思うし、それがこの間の武道館で感じたことなんですよ。“まだライヴ感が足りないな”って。武道館の最後に『大切なものは君以外に見当たらなくて』を弾き語りでやった時に、ストリートでやってるみたいな自由さを感じて、あれがひとつのヒントになってるんですけど。もっとああいうシーンを増やしたいし、ステージでいろんな挑戦をしたい。今回のツアーは、flumpoolのライヴに初めて来る人にとってわかりやすく楽しめるツアーで、その上で、これまで来たことのある人には、“あれ、flumpoolってこんなんだっけ?”という、いい意味での驚きを持てるものになると思います。すごく自信のある新曲もできたし、それもきっとやります。だから、どうしても来てほしい。みんなに伝えたいんです」
2014年5月17日(土) | 千葉県文化会館 | 16:45 開場 / 17:30 開演 | 全席指定 ¥5,524円(税抜) |
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2014年5月25日(日) | 大宮ソニックシティ 大ホール | 16:30 開場 / 17:30 開演 | 全席指定 ¥5,524円(税抜) |
初のベストアルバム
『The Best 2008-20014 「MONUMENT」』
●5月21日 SALE
DISK GARAGE.com flumpool アーティストページ
flumpoolオフィシャルサイト
flumpool(2014.3月号掲載 DI:GA interview)