昨年5月にJ-POPとアイリッシュトラッドを融合したダンサブルなロックナンバー「赤い靴」でデビューした男女2人組ユニット、Salleyが、1stアルバム『フューシャ』を完成させた。大阪の大学を中退して上京したヴォーカルのうららと、福井を拠点に活動していたバンドの解散を機に上京したギターの上口浩平が出会ってから、わずか2年足らず。アイルランドで初夏に咲くピンク色の花の名前を冠にしたアルバムへの思いと、初のワンマンツアーにかける意気込みを聞いた。
——まず、1stアルバムが完成した率直な感想から聞かせてください。
上口「全ての曲に全力投球できたので、ものすごく満足してます」
うらら「私も大満足ですね。アルバムのために作った曲ではなく、Salleyを結成してからコンスタントに1曲ずつ、“いい曲を作ろう”っていう思いで作ってきた曲がやっと1つにまとまったなっていう感じがしてて。シンプルに私たちがいいって思ってる曲を集められたなって思いますね」
——色を想起させる曲が多いですよね。
うらら「そうですね。上口くんのデモを聴いたときに、最初に色が思い浮かぶことが多いんですよ。ふたりが出会っていちばん最初に作った『その先の景色を』はまぶしくて見えない白だったし、『赤い靴』は赤、『green』は緑だったし……」
——「カラフル」には<赤いハイヒール>や<虹の色したLADY>というフレーズがあります。
うらら「友達をモデルに書いた曲なんですよ。普段は言えないことを書けたなっていう気がしてて。男性にモテるかどうかでおしゃれをしてるわけじゃなく、自分に自信をもてるかどうかで服を選んでるんだよっていう女の子の主張を、あくまでもかわいい曲調にのせて歌ってて。ここでは、自分を相手色に染められるっていう服装の意味で使ってますね」
——アルバムもフューシャピンクから?
うらら「あとから“また色の名前だよ!”って思ったんですけど(笑)、『カラフル』もあるし、自分たちらしいという意味でもいいのかなって思って。もともとは、Salleyという名前を決めたときに、fuchsia(フューシャ)も候補にあがってたんですね。上口くんが私の弾き語りのライブを見に来てくれたときに、“透明感のある声をしている。アイリッシュな空気があっていいと思う”って言ってくれて。その言葉を大切にしようと思って、アイルランドにまつわる言葉を探しているなかで、アイルランド民謡の“down by the salley garden”と“fuchsia”というアイランドの花の名前があがって。最終的には読みずらいとか、噛みやすいっていうことを考えて、Salleyに決まったんですけど、fuchsiaもずっと気に入ってて」
上口「Salleyの別名っていう意味でもいいなって思ったんですよね。いままでのSalley、現在のSalley、これからのSalleyを詰め込んだ、自己紹介的なアルバムになったという意味でも、納得のいくタイトルになったと思います」
——そして、初のツアーも決定してます。
上口「 間が短かったので、ワンマンライブもやったことがないんですね。ライブであがってきたアーティストではなく、楽曲先行できたので、不安は当然あるんですけど、ライブでしかできないことも見せられたらいいなと思うし、Salleyの由来になっているカバーもやりたいなって思いますね」
うらら「私はすぐ泣いてしまうので、1曲目から泣かないように、それだけは気をつけたいなって思ってます(笑)」
2014年4月26日(土) | LIQUIDROOM | 17:00 開場 / 18:00 開演 | オールスタンディング ¥3,500(税込) |
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受付期間:4月1日(火) 19:00~4月21日(月) 23:00 ※規定枚数になり次第終了 |
1st ALBUM「フューシャ」
(Victor Entertainment)
●4月9日(水) SALE
DISK GARAGE.com Salley アーティストページ
Salleyオフィシャルサイト
Salley(2014.4月号掲載 DI:GA interview)