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——今年は正月早々に全国ツアーの予定とアルバムが制作中だと発表されたわけですが、ということは新作『イーガジャケジョロ』は去年から作ってたんですか？

川西幸一(Ds)「いいえ！作りはじめたのは正月休みが明けてからですね」

手島いさむ(Gt)「3曲は録ってたけど、あとは1月6日から録りはじめました。ただ、いつもはABEくんが主導権で進むことが多いんですけど、今回は放し飼いのような状態で……」

ABEDON(Key)「今回はとくに時間がなかったし、みんな自由にやりそうな雰囲気があったんで、そうするとそれぞれの曲ではその人の意見を尊重することにして」

EBI(B)「でも僕はお任せでしたね。自分が歌う曲ではベースも弾いてないし」

川西「ライヴを想定して、立ちヴォーカルでやりたかったんでしょ？」

EBI「そうそうそう。専念したかったんです」

——で、間でタイトルが訂正されましたよね。『イーガジャケジェロ』と発表されてたけど、正しくは『イーガジャケジョロ』だと。

奥田民生(Vo&Gt)「ま、どっちでもいいけど」

手島「（笑）それ、発表するほうもどうかと思うけどね。すごいこだわりがあるみたいやん」

——タイトルは川西さんの案なんですが、この言葉は？

川西「意味がないですね！スキャットマン・ブルースみたいなもんです」

——たまたま口をついて出てきたと。

奥田「でも広島っぽいよね。口の動きがこんなふうになるんじゃない？広島の人って」

川西「『いんで（帰って）風呂入って寝よ』とか？でもジェロには違和感があったんです」

ABEDON「まあ思い込みでしょうけどね。こっちはほんとにどっちでもいいんですけど（笑）」

——すごく楽しいアルバムで、再始動後もユニコーンらしさがのびのび出てますよね。

奥田「結局みんな共通の＜ここがいい＞というところがないの。姿勢として＜ここの高みに昇りつめる＞なんていう心意気はないわけだからさ。どこの高みやねん！ってなるわけですから」

ABEDON「その認識は共通してるといえば、してる」

奥田「そう。となると、アルバム全体がどうというより、ひとつひとつの曲がその日暮らしで、盛り上がればいいやっていう（笑）」

ABE「でもこの高みにはなかなか来れないよ？」

手島「高いのかどうかわからんけど。低み？」

——（笑）ツアーはどんな内容になります？

手島「僕はEBIさんの＜お前BABY＞のためにギターとアンプを買いました！」

ABEDON「まあEBIさんは今回、間違いなくキーですよ。歌い踊るんで」

手島「舞い踊るんで！マイオドール！」

EBI「ふ、フランス語？それ？（←困惑気味）」

川西「まあ……来週からリハに入るんで、そこでいろいろと決まります（笑）」

手島「そこでチャッチャッと、マイオドール！やる時ゃやりますよ～。このバンドはやればできる子が集まってますから！」