デビュー30周年のアニバーサリー・イヤーを迎えた吉川晃司のツアー『30th Anniversary Live "SINGLES+"』の大きな特徴は各会場、2DAYSとなっていて、それぞれ同じ曲がひとつも入ってこない構成になること。となると、2日間観たくなる。吉川本人はこう語っている。
「30周年だからと言って、お祭り騒ぎをするつもりはないんですよ。新作も作りたいし、やるべきことはたくさんあるから。ただし、応援してくれたみなさんに、この機会に感謝の気持ちはしっかりと表していきたい。それにはこれぞ、アニバーサリーみたいな曲、通常のツアーでは聴けない懐かしい曲も織り交ぜていくのがいいのかなと。1本のステージの中でそうした曲を網羅していくのは無理があるので、だったら2日間やって、別メニューにしようということになった。バンドのメンバーはかなり大変ですね。過去の曲でもメンバーにとっては初めて演奏する曲がたくさん入ってくるわけで、“千本ノックですか!”って(笑)。そうやって、挑んでいく部分があるのもいいかなと。しっかり時間をかけてリハーサルをやって、楽しんでいただけるステージを作っていこうと思っています」
ツアー・タイトルからもわかるように、これまでにリリースされたシングル曲、代表曲、人気曲を軸としながらも、そこにプラス・アルファのあるセットリスト。すべてのシングル曲にセレクトソングを加えたベストアルバム『SINGLES+』のリリース、過去のオリジナル・アルバムの最新24bitリマスタリング音源での再発というタイミングでもあるので、過去作品を味わいながら今回のツアーに備えるのもいいだろう。
「今考えているのは出来るだけオリジナルに忠実なアレンジでやろうということ。とは言っても、当時の音をそのままでやると、スカスカの音になってしまうので、オリジナルのイメージを生かしながらも、今の耳に対応出来るように色づけしていきたい」
30年間鍛え抜いてきた今の彼の歌声によって、表現されることで、歌の風景が変わってきたりもするだろう。30年たっても揺るぎないものと進化つづけてきたものも見えてきそうだ。
「先日、50周年を迎えたローリングストーンズのライブを観に行ったんですが、30年なんて、まだまだだなと思いました。ミックが動いている!キースが動いている!ってだけで、観客が盛り上がっている。70を越えたミックがあれだけのパフォーマンスをやっていたのもすごかった。鍛え続けているってことですよね。ロックってそういうことなんじゃないかと思います。細かい理屈がどうのこうのではなくて、存在一発の説得力。ボーカリストに一番必要なものはパッションですね。えらそうなことを言っても、動けなきゃ、説得力がない。シンバルキック、動ける限りやり続けます。もしあの高さで蹴れなくなったら、どうするかって?高さを下げたとしても、客席からは同じ位置に見えるように工夫していく(笑)。そこは少しだけ知恵を使って、クリアーしていきましょうか(笑)」
2014年9月22日(月) | 日本武道館 | 17:30 開場 / 18:30 開演 | 2daysチケット ¥15,120(税込) 1dayチケット ¥7,560(税込) |
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2014年9月23日(火・祝) | 日本武道館 | 14:00 開場 / 15:00 開演 | 2daysチケット ¥15,120(税込) 1dayチケット ¥7,560(税込) |
抽選受付期間:受付中〜5月8日(木) 13:00 |
NEW ALBUM「SINGLES+」
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吉川晃司(2014.5月号掲載 DI:GA interview)