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まさかの全国インストア･ライブツアーから始まった、ファンキー加藤のソロ活動。それは再び頂点を目指すための用意周到で戦略的な狙い…などまったくなく、ただシンプルに“自分の歌を聴いてくれる人と近くで直接ふれあいたかったから”。シングル「My VOICE」がファンモンのチャート順位を更新し、順風満帆に見えるソロ活動だが、やはりファンキー加藤がいちばん輝く場所はライブしかない。

「10年間3人で歌ってきたから、ひとりのペースをつかむには2～3年ぐらいかかるかな？と思ってたんですよ。でもさすがに10年間の経験は無駄にはなってないですね。少しずつファンキー加藤のひとりのステージはこうなんじゃないか？と試行錯誤しながらも、光は見えてきてます。これから夏フェスがあるので、そこがまたひとつ成長できる場所ですね。そこを乗り切れば、日本武道館には100%のファンキー加藤で挑めるんじゃないかなという気がします」

日本武道館の話をする前に、新しいシングルとアルバムについて語ろう。シングルは8月20日リリースの「太陽」。ファンモン時代にも得意としていた、ゆったりとしたミディアムテンポのメロディアスな、日本テレビ系水曜ドラマ『ＳＴ赤と白の捜査ファイル』主題歌としてすでにON AIR中のあの曲だ。

「凸凹コンビの刑事が、最初は反発しあいながら少しずつ心を通わせていく…というドラマのお話を聞いた時に、“君を守りたい”というワードが浮かんで、そこから生まれた曲です。すごく参考になったのが、ライブでステージに上がっている時の感情だったんですよ。やっぱりファンのみなさんというのは、僕にとってすごく大切な、守りたい存在で、みなさんが目の前にいるからこそ、自分でも驚くぐらいの力を発揮できる。そういった思いも、うまく曲に取り入れられたと思います」

アルバムは、9月3日リリースの『ＯＮＥ』。締め切りギリギリの現時点でもまだレコーディング中ということで、ありったけの熱い想いがぎゅうぎゅうに詰まった作品になることは間違いない。

「純度100%のファンキー加藤の分身だから、愛着はすごいですよ。ファンキー加藤にしかできない新しさもあるし、ファンモンを経てきたからこそできた楽曲もあるし、聴いてもらえればきっとそこに希望が灯る。そういう1枚になっていると思います」

そして9月19、20日に行われる、ソロ初のワンマンライブ・日本武道館公演。いま決まっていることは、ただひとつ。等身大のファンキー加藤を見せる、それしかない。

「武道館は、今までのスタイルでやってみたいんですよ。ファンモンの延長線上にいるんだよ、道をそれてはいないよ、ということを提示するためにも、ライブ・スタイルは変えないと思います。正直、不安はありますよ。でも、普段の俺はこんな感じだけど、ステージに立ったファンキー加藤は強いので、きっと大丈夫。いいライブになる自信はあります。みんながひとつになって、希望の光が充満するライブになると思いますね」