ハスキーで甘い質感を湛えた歌声……しかし、そうひと言で言い表すにはあまりにも独特な個性を持つAimerの歌は、夜のしじまに寄り添うようにやさしく紡がれ、まさに“唯一無二”と言えるその世界観を着実にリスナーの心に焼き付けてきた。
「夜という時間帯がすごく好きなんです。闇の深い時間ではあるんですけど、だからといって拒絶しないし、何を考えても許してくれる、そんなイメージがあるんですね。夜空の星を見て過ごすことが多いんですけど、こういうふうに星を眺めている人がどこかにいるのかなって思うと救われる気がして、だからずっと、星や夜っていう世界観を大事にしているんです」
6月にリリースされた2ndアルバム『Midnight Sun』もまた、彼女が大事にしている“夜”の世界観に沿って編まれたものだったが、一昨年の秋に発表された1stアルバム『Sleepless Nights』よりもサウンドのバリエーションが増し、歌詞においても“開けた”印象を与えてくれた。
「聴いてくれる人を意識してというか、誰かのために歌いたいっていう気持ちが、2ndに至るまでの間に強くなったせいだと思います。歌詞もそういう部分に影響されましたし、2ndに辿り着くまでの間に力強い曲(「機動戦士ガンダムUC」の主題歌「RE:I AM」「StarRingChild」など)を歌うチャンスがいただけたこともあって、“夜”という舞台は同じなんですけど、夜を照らす光のような楽曲を入れてみたり、ポップな楽曲を入れてみたり、曲調も表情豊かなものになりましたね」
そんなアルバムを引っ提げて、8月27日には大阪・BIGCATで、9月5日には東京・ステラボールで自身初のワンマンライヴを開催。この号が手に取られる頃にはライヴもすでに終了している人もいるかもしれないが、この日のステージについてはこんなふうに意気込みを語っていた。
「初めてのワンマンライヴでもありますし、コンセプトとしては“夜に寄り添う”という私のスタンダードな世界観も大切にしつつ、2ndアルバムで出した“光”の部分もステージで見せたいなって。座って観ていただく会場なので、参加するというよりも“見せる”ライヴ。お客さんの心に残って、また次のライヴにも来たいなって思ってもらえるようなものにしたいですね。構成はすごく作り込んでいますけど、自分の歌、パフォーマンスに関しては、その日の思い、感情に任せていきたいです」
新しい出会いが作品に影響を及ぼしたように、初のワンマンも大きな経験になりそう。
「デビューして3年になるんですけど、ライヴというものが自分の中でどんどん大きくなっていて。誰かのために歌うっていう姿勢とも相まって、お客さんと触れ合う機会がもっと欲しいなっていう気持ちは高まってますね。今は、聴いてくださっている方やコラボなどで出会った方たちの影響もあって、本当に自分がどんどん表に、外の世界に……良い意味で連れて行かれてる感じがあります。ワンマンを終えてどんな影響があるのか、自分でもすごく楽しみですね」
2015年2月15日(日) | 渋谷公会堂 | 17:00 開場 / 18:00 開演 | 全席指定 ¥4,500(税込) |
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Aimer(2014.9月号掲載 DI:GA interview)