裸一貫の自分が、何も隠せず丸出しになってしまうところ。高橋優にとってライブとはそういう場所だ。この夏、最新アルバム『今、そこにある明滅と群生』を引っ提げて夏フェスに多数出演。そこで彼が感じたのは、かつてない“幸せ”だった。
「すごい幸せだったんですよ。アルバムのテーマにもつながるんですけど、まずライブに臨む精神状態がすごくよかった。動員が少ないと価値がないとか、売れないと意味ないとか、そういう風潮があるじゃないですか?いい歌作ったと思ったのは自分だけで、ふたを開ければお客さんが少ないとか、そういう状態をどこかで気にしていた自分が、ちょっと前まではいたんですよ。実際少なかったわけじゃないんですけどね。でもアルバムのテーマが、自分がどう評価されるか?よりも、自分が誰を照らせるか?ということだったので。そこに何人集まったかよりも、高橋優のために時間をさこうとしている人が一人でもいてくれれば、その人に最高の気持ちになってもらうものをやらなきゃいけない。そこで腹をくくれたので、余計なことにびくびくしなくなりました。いざステージに立ってみれば、お客さんが少ないということもなくて、JOIN ALIVEでは一番大きなステージに立たせてもらったり、ひとつひとつがすごくうれしかったんですね」
大きな転機はたぶん、昨年のアルバム『BREAK MY SILENCE』とそのツアー。ロックバンドを従えて叫び、アコギ一本で生々しく歌う。ダイナミズムあふれるステージは、外側に向けて開かれつつある、高橋優の心もようそのままだった。
「『BREAK MY SILENCE』あたりから、ちゃんと自分を表現しようと思って、一緒に声を張り上げようぜ!ということをずっとやっているんですけど。パブリックなイメージとライブのイメージとが、まだ全然一致してないんですよね。面白いことに。今年のフェスでは特にそれを感じました。『泣ぐ子はいねが』を歌うと、来てる人の半分以上が明らかに戸惑ってます(笑)。高橋優ってこういう奴なの?って。でも、それで驚いてもらえるのもまたうれしいなと思いますね。特に今回のアルバムは、意味よりも発音や、バンドの音楽の中で言葉がどう響くか?という、パズルみたいに作った楽曲もあるんですよ。だから、何も知らないで来てくれるのも面白いかもしれない。そういうふうに、ひとりでも多くの人と出会って、つながれる瞬間を多くしたいなと思ってます」
すでにスタートしているツアーは、ここではまだ明かせないが、更にパワーアップしたバンド編成。激しさも優しさも、強さもはかなさも、きっとすべてはそこにある。
「突き抜けたいですね。前回の延長線上みたいなことはやりたくないので、まるで違ってもいいから、前回よりも興奮が多くて、笑いも多くて、何もかもがスケールアップしていたいです。最高傑作ができたとずっと言っているので、ツアーではアルバムを上回るものを見て、聴いてもらいたいですね。そうなる気がしてるんですよ、もう」
2015年1月25日(日) | 栃木県総合文化センター | 17:00 開場 / 17:30 開演 | 全席指定 ¥5,400(税込) |
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2015年2月11日(水・祝) | NHKホール(東京) | 16:45 開場 / 17:30 開演 | 全席指定 ¥5,400(税込) |
2014年12月6日(土) | 駿優教育会館大ホール | 17:00 開場 / 17:30 開演 | 全席指定 ¥5,400(税込) |
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2014年12月11日(木) [SOLD OUT] |
TOKYO DOME CITY HALL | 18:00 開場 / 19:00 開演 | 指定席 ¥5,400(税込) |
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【イープラス先着受付】 受付期間:11月19日(水)18:00まで ※予定枚数になり次第受付終了 |
NEW ALBUM「今、そこにある明滅と群青」
(unBORDE)
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高橋優 オフィシャルサイト
高橋優(2014.11月号掲載 DI:GA interview)