激しいサウンドに和楽器や日本の童謡をフィーチャーした雅な旋律で、和製ヴィジュアル系の世界を牽引するロックバンド・己龍(きりゅう)が、13枚目のシングル「九尾」を引っ提げ、3度目の47都道府県巡業<龍跳孤臥>を開催。その千秋楽として、初の日本武道館公演にも挑戦する彼らに話を訊いた。
——新曲「九尾」はどんなテーマで作った楽曲なんでしょうか。
酒井参輝(Gt)「メタルを知らない僕がメタルを意識して作ったらというのがテーマでした。だから、速くて激しいんです」
——発売後は47都道府県巡業を開催。今回がなんと3回目。やるのは、大変なんですよね?
九条武政(Gt)「もちろん(笑)。これはファン目線の話なんですけど、僕は静岡県の浜松出身で、ツアーでは飛ばされがちな場所なんですが、なかにはここまで足を運んでくれるアーティストがいたんですよ。そのとき、来てくれるだけで好きになるという感覚があったので、極力みんなが住んでるところの近くまで足を運んであげたいなと思うんです」
酒井「“千秋楽公演にぜひ足を運んで下さい”っていうのを僕らもお願いしますけど、頼むだけというのはすごい身勝手というか、一方的だなと思って。頼む分、僕らも近くへ行きますよと。僕らが知らないだけで、僕らのことを知ってる人は全国にいる。47都道府県回るとそれがリアルに分かりますから。みんながこういうことをやれば、いま以上にヴィジュアルシーンも盛り上がると思います」
——千秋楽を武道館でやることも、ヴィジュアルシーンを盛り上げるきっかけになりそう。
九条「バンド結成8年目。これまで地道に1段1段ステップを登ってきたなか、自分がもし己龍のファンだったらと考えたとき、タイミングはいまかなと思って決めました」
酒井「僕らは観客動員20〜30人から始まりました。そういうバンドでも武道館のステージに立てるんです。頑張ったら。時間はかかりましたけど。トントン拍子でいける人はいける。でも、僕らは僕らのやり方で地道にやってきたら、その結果多くの人に支えられてここにこれたので。まず、ここにこれたことを応援してくれたみんなに感謝したいですね」
——感謝を込めて、チケットは扇子付き!
酒井「せっかくの武道館、景気づけに配布してお祭りの雰囲気を出していこうかなと」
——当日は、武道館の全席で扇子が舞うというまさに己龍ならではの景色が見られる訳ですね。初めて武道館でみなさんのライブを見るお客さんに何かアドバイスするとしたら?
酒井「ヴィジュアル系にはファンの子だけの“ノリ”というのがあるんですけど、僕ら自身が、この曲はこういう風にして一体感を出しますよという振り付けを踊った映像をYouTubeにアップしてるので。そこでアップしてる曲が僕らのライブの鉄板曲ですから」
九条「初めて来る人は、それさえ見ておけば“ああこの曲ね”って楽しめると思います」
2015年7月31日(金) | 日本武道館 | 17:30 開場 / 18:30 開演 | 指定席 ¥5,940(税込) |
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【先行抽選受付期間】 3月13日(金)18:00~3月19日(木)13:00 |
2015年8月3日(月) | CLUB CITTA' | 17:00 開場 / 18:00 開演 | スタンディング ¥4,500(税込) |
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13th MAXI SINGLE「九尾」
4月1日(水)10種同時発売!
DISK GARAGE.com 己龍 アーティストページ
己龍 オフィシャルサイト
己龍 (2015.3月号掲載 DI:GA interview)