2012年5月に6枚目のアルバム『29 Tonight』のリリースをもって音楽活動を休止し、同年9月からは事務所やレコード会社にも所属せずにフリーとなっていたSoweluが、2015年1月18日のブログにて活動の再開を発表した。約3年ぶりのライブ開催を決断した彼女に現在の率直な心境を聞いた。
——まず、改めて活動休止に至った心境から聞かせてください。
「私は15歳の頃から芸能界にいたので、それまで芸能界の中のことしか知らなかったんですね。歌手としてデビューしたのが二十歳の時で、活動休止を発表したのがちょうど10周年、自分が30歳になる年だったんです。大きな節目を迎えたときに、これから歌い続けていくためにも、冷静に自分自身を見つめ直したいと思って、一旦全てをリセットするっていうことを選んだんです。ただ、そんなに大々的にニュースになるとは思ってなくて。休止後に、いったいどうやってカムバックしたらいいのかがわからなくなった部分もあったんですよ。なにかを大きく打ち出さなければ戻れないんじゃないかと考えてしまって、一歩を踏み出す勇気がずっとなかったっていうのが正直なところですね」
——今回、2年半ぶりに活動を再開することを決めたのは?
「ブログでも書いたように、去年、いろんなことが起こって。まず、最愛の祖母にガンが見つかって。家族一同でおばあちゃんを支えるっていう思いで最善を尽くしてきて。病院につきっきりで励まして、おばあちゃんは元気になったんですけど、そこを乗り越えた矢先に、彼との突然の別れがあり、その直後に今度は私自身が交通事故にあってしまって……。おばあちゃんの病気と自分の事故が重なったことで、改めて、人生というのは限られた時間の中にあるんだなっていうことを深く深く実感したんです。死というものを身近に感じたときに、もう考えていてもしょうがないな、迷うことはないなって思ったんです。むしろ、悲しみのどん底を味わったことを逆にチャンスと捉えて、這い上がるしかないなって。深い悲しみや痛みを知ったからこそ、私と同じように苦しんでる人達のために歌いたい、シンプルにみんなの希望になりたいって思ったんです。そう決めたら、新しい一歩を踏み出す勇気が一気に湧いて、すぐに自分でライブハウスに電話して、スピーディーに決めたんです」
——2月の復帰ライブを経て、3月には「大人の泣き会」と称したトーク&ライブも決定してます。
「いまはとにかく、ずっと待ってくれていたみんなとの再会が楽しみで仕方ないですね。ライブを速攻で決めたことで、逆に使命を感じるようになったんですよね。いろんな哀しい出来事があったけれども、私がリアルな私情をさらけ出すことで救われる人がいるかもしれない。一緒に泣いてすっきりして、明日からまたがんばろうって思ってくれる人がいるかもしれない。そう考えたら、もうやるしかないなっていう気持ちが強くなって。1日1日、一瞬一瞬を無駄にせず、いまの自分に何ができるかっていうことに真摯に向き合いながら、ライブに備えてます」
——どんなライブになりそうですか?
「現在はフリーの身なのでは、今までにないアットホームであったかい空気感のなかで楽しんでもらえるライブになると思います。お客さんも私もリラックス出来て、より深いところでつながれる空間になるだろうなって確信していて。あとは、初めてチェロとピアノという編成で歌うので、良い意味でお客さんの期待を裏切るような、新たなSoweluの魅力を感じてもらえる内容になっています。20代のときとは違う大人の女性としての表現をしたいし、これまでにない一体感を感じてもらえるライブになるように、足を運んでくれるひとりひとりの命を包み込むような思いで歌いたいと思っています」
2015年3月15日(日) | Shibuya WWW | 16:30 開場 / 17:00 開演 | 全自由 ¥4,800(税込) |
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【先着受付期間】 受付中~3月10日(火)23:00 |
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Sowelu (2015.3月号掲載 DI:GA interview)