超話題の17歳のポップ・ファンタジスタ、シンリズム(シンガーソングライター/マルチプレイヤー)。古今東西のポップミュージックのエッセンスをたっぷりと含ませつつ、最新型の日本のポップソング集として昇華させたデビュー盤「NEW RHYTHM」は、2015年の音楽シーンにおける最重要アルバムのひとつと言っていいだろう。7月から8月にかけて、全国4か所で初のワンマンツアーも決定!
――デビュー作「NEW RHYTHM」、まさにエバーグリーンなポップスアルバムだと思います!シンリズムさんが音楽を始めたきっかけは?
「中1のときに吹奏楽部に入ったんですけど、それとは別に友達とバンドを組もうってことになって、ベースを始めたんです。お父さんに曲を教えてもらって——最初はアズテック・カメラとか、アークティック・モンキーズとか——そのベースを練習して。そのうちジャクソン5、ジャミロクワイ、スティーリー・ダンとか、だんだんレベルを上げていった感じですね」
――そうやって他の楽器も練習して?
「そうですね。いろんな曲を聴いて、技量を上げることをひたすらやってました。中3のときから曲を書き始めたんですけど、最初の頃は、CDを聴いて“こういう曲を自分なりにやってみたい”という感じで作ることが多かったですね」
――その頃からプロのポップミュージシャンになろうと思っていた?
「楽器を始めてからは“これだ!”って思いましたね。高校は自由に授業が選択できるんですけど、音楽に役立ちそうなものを選んでるんです。理論が学べるソルフェージュとか、ピアノをひたすら練習する器楽の授業とか。歌詞を書くために小説を読み始めたんですけど、昼休みに読書する時間が確保できるという理由だけで、図書委員になったんですよ(笑)」
――「NEW RYHTHM」はこれまでにシンリズムさんが発表した楽曲を高野勲さん(Key)、小松シゲルさん(Dr)などの凄腕ミュージシャンといっしょに再録したものが中心。
「プロの環境で録り直したらどうなるのかはぜんぜんわからなかったんですけど、その場の空気感だったり、生で録ったからこそ出る温かさが感じられて。自分ひとりで録ったときは実際に演奏している雰囲気にならなかったので、そこはすごく良かったと思いますね」
――7月から8月にかけて、渋谷CLUB QUATTRO(7月23日/木)を含む全国4か所のワンマンツアーも決定。どんなライブにしたいですか?
「まず、ライブにおける楽曲のクオリティを上げるというのが、最重要ポイントですね。高野さん、小松さんも参加してくれるんですけど、ふたりは完璧に弾けるので、あとは僕がレベルを上げれば完結できると思うので」
――歌に関しては?
「以前は“歌モノがやりたいから、仕方なく自分で歌う”という感じだったんですけど、弾き語りのライブをやっているうちに、歌のおもしろさもわかってきたんですよ。あと、ライブの見せ方みたいなものも考えたいですね。以前のライブのとき、お父さんに“立ち方がダサい”って言われてしまったので、まずはそこを直さないと(笑)」
2015年7月23日(木) | 渋谷CLUB QUATTRO | 18:00 開場 / 19:00 開演 | オールスタンディング |
---|
シンリズム (2015.6月号掲載 DI:GA interview)