――新作『hurray!』は6曲入りのミニアルバムですが、密度の濃い素晴らしい作品ですね。
「僕としては6曲入りというコンパクトな曲数、しっくり来るし、新鮮でした。1曲1曲じっくり時間をかけて作れたし、完成して聴いた時に、ちょうどいいなあって(笑)」
――Chageさんの音楽の新たな始まりを告げる作品という印象も受けました。
「酸いも甘いも経験したChageという男が酸っぱいのを通り過ぎた時に、どんなメロディ、言葉を紡ぎ出すのか、自分でも楽しみでした。今までとは違う感覚で曲作りに挑んだんですよ。心がけたのは片肘を張らないこと。武道でも力を抜いた自然体って、相手が攻撃を仕掛けられなかったりするじゃないですか。力を抜くことで、見える景色も変わってきた」
――『天使がくれたハンマー』も温かな歌声が染みこんできました。
「ハートビートという人間にとって気持ちいいリズムになっているんですよ。歌詞は盟友である松井五郎。“壁”という言葉が出てくるんですが、天使が壁を壊すハンマーを僕にくれるというシチュエーションがいいなあと。天使は僕にとってはリスナーなんじゃないかという気持ちで歌いました」
――『Hurray!Hurray!』も人間のパワーが詰まった楽しい曲です。
「構想は前からあって。とにかく応援された分だけ、今度はこっちから応援したいという気持ちがもとになってます。“Hurray”は“頑張れ”と訳しがちですけど、英語だと“やったー!”が近い。なので、そういう感覚になるシチュエーションをまず書き出したんですよ。結婚式、誕生日、合格発表、恋の成就など。それらを凝縮して歌詞を作り、レゲエのリズムに乗せていった。自然にハッピーになれる僕なりのレゲエになりました」
――セルフカバーも2曲入ってます。
「改めてセルフカバーやろうと思った時、僕が歌いたいというよりもお客さんが喜ぶものを残したかったんですよ。どちらもライヴで育った楽曲ですし、あの頃とはまた違う新しい気持ちで歌えたので、良かったですね」
――新曲もセルフカバー曲も前に進んでいく上での道標になるようなパワーがあります。前に進んでいく意志が伝わってくるという共通点もあると感じました。
「立ち止まって、ああだ、こうだ言うのは簡単なんですが、とりあえず前に進もう、後から考えようというのが今の僕の気持ちなので、その思いが現れたのかなと」
――ツアーも始まります。最終日の豊洲PITは“Chage Fes. 2015”開催場所でもあります。
「大きさ的にもやりやすいし、お客さんの顔もよく見えるし、いいですね。僕のライヴって、紙飛行機や地球儀が飛ぶイメージがありますが、今回は一切使うつもりはなくて。今回のこの6曲という柱があるので、昔の楽曲もすっと入れられた。自分で言うのもなんですが、相当、いいステージになりますね。こういう構成もあるんだな、ライヴって奥深いなって驚くと思いますよ」
2015年10月23日(金) | 豊洲PIT 【SOLD OUT】 |
18:00 開場 / 19:00 開演 | 指定席 ¥8,000(税込) スタンディング ¥7,020(税込) |
---|
5年ぶりとなるオリジナル・ニューアルバム
「hurray!」
(USMジャパン)
NOW ON SALE
※初回限定盤[CD+DVD]・通常盤[CD]の2形態
DISK GARAGE.com Chage アーティストページ
Chage オフィシャルサイト
Chage (2015.10月号掲載 DI:GA interview)