家入レオが変化の時を迎えている。本人曰く、「大人が敷いてくれたある程度のレールの上を走らせてもらっていた」という季節を終え、デビュ−4年目に突入した彼女は今、自らの手でレールから作り上げようとしている。今年7月に渋谷公会堂で開催されたツアーファイナルの模様を収めたDVD「20 〜4th Live Tour〜」には、子供時代に別れを告げ、大人の世界へと飛び出し、自立していく過渡期がパッケージされているようだ。
——この夏に4thライブツアーを終えた時に、「自分の人生に影響を及ぼすツアーだった」と言ってましたよね。
「そうですね。自分の中での転機になったというか、いろんなことを考えるきっかけになったツアーだったと思います。デビュー3年目までは他力本願な所があって。もちろん、自分で発信していたし、自分がやりたい音楽をやってはいたんですけど、わからないことも多かったし、守られていた部分が大きかったなっていうことを痛感したんですね。でも、今年の2月に4年目に入って、このままじゃダメだな、もっと成長しなきゃいけないと思って、4thツアーは自分の考えをより具体的に伝えてから作るようになったんですね。例えて言うなら、色んな調理器具を使って全部、創作料理を作っていった感覚です」
——すごくわかりやすいです(笑)。
「その分、思い入れも強くて。もっとライブを中心に活動していきたい、もっとロックな部分を見せたいっていう思いが強くなった、スタートでもあるんですね。ただ、今、すごい勢いでいろんなことが変わっているので、もう3〜4年前くらいの出来事のようにも感じていて。この映像に収められてるのは、当たり前だけど“前の自分”で、変化する前の私。このツアーを駆け抜けたことで、自分が求めているパフォーマンスやサウンドをより追求していこうと思ったし、自分の音楽に対してもっと責任を負いたいって思った。本当の意味での10代の締めくくりになってます」
——どんな変化が出てきてますか?
「分かりやすところでいうと、まず、MCで素が出せるようになりました」
——大原櫻子さんとの2マンライブでも、ぶっちゃけトークを展開してましたね。
「残念ながら、そっちが本当の私なんですよ(笑)。なんというか、やりたいこととやっていることへのギャップやジレンマを抱えている——そんな自分のままでステージに立とうと思うようになってから、肩に変な力が入らなくなって。これまでよりも自由に歌えるようになったし、その日の気分や感情をダイレクトに出せるようになったかなと思います」
——来年2月に開催されるワンマンライブでは、新たな家入レオが見られる?
「そうですね。シングル『君がくれた夏』で私を知ってくれた方には、このスタンディングのライブでよりディープなところまで引っ張っていきたいなと思ってます。アルバムのツアーではないので、自由に曲を解釈できるし、遊ぶことができるかなと思っていて。タイトルのように、例えば、弾き語りとバンドサウンドとか、テンションの上がり下がりが激しい私の両面を見せたいし、ちょっと特殊な構成にしたいと考えてます。なによりライブ感、生感を大事にしたステージにしたいし、私は音楽を心から楽しんでやってるんだよっていうことを感じてもらえたらいいなと思いますね」
2016年2月2日(火) | Zepp DiverCity(TOKYO) | 18:00 開場 / 19:00 開演 | 1Fスタンディング ¥5,400(税込) 2F指定席 ¥5,400(税込) |
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LIVE Blu-ray&DVD「20 〜4th Live Tour〜」
(Colourful Records)
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家入レオ (2015.12月号掲載 DI:GA interview)