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1年5ヵ月ぶりのアルバム『Viva The World！』をひっさげ、現在アリーナツアー＜ナオト・インティライミLIVEキャラバン2014−15＞を行なっているナオト・インティライミが11月15,16日と2日間にわたり、さいたまスーパーアリーナでライブを開催。老若男女問わず、1万6000人のファンが集結した初日。そのアンコール、ナオトが最後のボールを華麗なリフティングから客席にプレゼントしてフィナーレを飾ると、ファンが（サッカーのサポーターのごとく）一斉にタオルを掲げた。「うぉー！」と叫び声を上げながら、オーディエンスが一丸となって作り出したその光景を、愛おしそうにぐるりと見渡すナオト。自身2度目のアリーナツアー。この日彼は、舞台作りや演出面も含め、どの席にいようが「こんなにさいたまスーパーアリーナ、小さかったっけ」と思わせるほど距離感をまったく感じさせない素晴らしいライブを見せつけた。誰もがナオトを身近に感じ、そして元気をもらった。オーディエンスたちが掲げたタオルが、そのことを物語っていた。

開場時間が過ぎ、ナオトのライブ必須アイテムともいえるタオルを手にした観客が、続々と集まってきたロビー。そこに中田英寿や中山雅史などから贈られた花が並ぶのは“サッカー系ミュージシャン”ナオトならではの光景だ。場内に足を運ぶと、客席からはすでに手拍子が聞こえる。開演前から楽しむ気満々のお客さんたち。今回のツアーは、一瞬たりともそんなオーディエンスたちを飽きさせない構成で、次から次へとライブの見せ場を作っていくのが特長。ライブが幕を開けると、このツアーから初めて加わったホーン・セクションが目に飛び込んでくる。サウンド的によりブラックミューク色を増したバンドが、きらびやかなファンクナンバーを奏でだすと、ナオトはまずショーアップ・スタイルの見せるパフォーマンスで観客をライブへと誘う。おなじみのヒット曲を歌う場面がやってくると、ファミリーシートのキッズ・インティライミやこの日ライブに初めて訪れた人たちも自然とナオトの歌を口ずさみ、場内はたちまちアットホームな雰囲気に。さらに、ツアーごとに趣向を凝らしたナオトのダンスが楽しめるシーンでは、EDMナンバーを歌いながらダンサーとともに普段はなかなか見られないキレキレの踊りを披露。これで観客の気持ちをどこまでも高揚させたあとは、J−POPマナーなしっとりバラードを静かに届け、観客を歌に浸らせるなど、とにかく今回のライブは最初から最後まで観客が様々なスタイルで楽しめるナオトがてんこ盛り。そして、最後はナオトの代名詞でもあるお祭りチューンで、会場に集まった観客一人残らず幸せな笑顔にしていってライブはクロージング。

この日、2015年にこのツアーの追加公演を横浜アリーナで行なうことを発表したナオト・インティライミ。まだ彼のライブを見たことがない人は、ぜひ訪れてみて欲しい。間違いなく、誰もが元気な笑顔になれるから。

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