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ライブレポート

VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS 2015.12.18(金)@SHIBUYA REX



VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS
2015.12.22 up

LEONEIL(Vo)とYUTO(Gt)からなる噂の音楽ユニット、VANIRU(ヴァニル)が3rdシングル「DEAD OR DANCE」のリリースを記念して、シングル購入者のなかから抽選で選ばれた観客を招き、12月18日、東京・SHIBUYA REXにてフリーライブ<ONE NIGHT DELUSIONS>を行なった。ライブ終演後には、スクリーンを通して2016年春にニュー・シングルを発表すること。それにともなって2016年5月23日に東京・TSUTAYA O-WESTにてワンマンショー<NEW ROMANCER-ZERO->を開催することもサプライズ発表した。


VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS
VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS

見た目、存在感、やっている音楽、ここまで浮世離れした人たちは最近いなかった。終演後、やっと我に返って考える。「さっきまでの時間は現実だったのか。非現実だったのか」————。現実と非現実、その境界線さえいとも簡単に越えてしまうVANIRUが放つ耽美でミステリアスでグラマラスな音楽世界。その濃密な空気に包まれ、異次元へと連れて行かれっぱなしの70分間だった。開演前から舞台上のスクリーンはコズミックな映像を映し出す。そこに表れた時計が、現実の時間と時空を歪めだしたところから、ライブはダンサブルな「LOVE AGAIN」で幕開け。VANIRUは生ドラムとマニピュレーターを配したバンド編成で、上手にYUTO、中央にLEONEILが構える。すぐに2人の漆黒の衣装が目に飛び込む。黒ジャケットを着たYUTOは膝を折り、黒のレスポールをジャガジャガと刻み、それに対してLEONEILはゴージャスなファーのロングコートを優雅に着込み、センターに仁王立ち。そこから両手を広げて指先だけをシンメトリーに動かしていく独特の振り、瞬き一つしない鋭い眼光。その誰も寄せつけないような神々しいまでの気高く美しい圧倒的なオーラがフロアを飲み込み、非現実の世界へと誘う。YUTOが身体を揺らしリフを奏でる「JUST YOUR DREAM」が始まると、LEONEILが “いただこう”とキメフレーズを気怠く、セクシーな声でフロアに届けると観客はものの見事に昇天。「L'Abime -dizzy disco-」の暗黒エレクトロでバンドとフロアは早くも一つになり、VANIRUならではのダンサブルな空間を作り出す。ダンサブルでエレクトロなサウンドというと、いまはEDMの肉感的でどこまでも高揚感を高めていくパーティーミュージックを想像しがちだが、VANIRUのサウンドはそれとは相反する。日本で本格的に活動する前にヨーロッパのフェスに参戦していたというプロフィールからも分かるように、彼らのサウンドはデカダンでゴシック、ニューウェーブ、ニューロマなどを基盤におき、それを現代的なエレクトロな音作りでダンサブルに仕上げているところが大きな特長。じわじわくる中毒性のあるメロディに哲学的な歌詞をのせて歌い、人々の内面宇宙へと深くコンタクトしていくアプローチは、踊れて楽しいという高揚感だけではなく、踊りながら自分の内面、精神を開放していくという作用を聴き手に引き起こしていく。言葉を発したり、フロアを煽ったりするアクションをいっさいすることなく、その存在感だけでオーディエンスを内面の扉を開き、場内の空気をコントロールしていくLEONEILのような強烈なヴォーカリストも、最近は絶滅状態だった。ライブではそんなLEONEILを目の当たりにして、曲が進むにつれて、彼のほんのちょっとした仕草、一挙手一投足から目が離せなくなっていく。また、ステージのYUTOのほうに目を向けると、彼のギターはプレイスタイル、音色も含め、音源以上にワイルドなところがあって、なかでも「Harlequin」 などでは、バンドがどんどん熱くなってエモーショナルに高まっていくアクトを牽引。VANIRUがエレクトロと同時にアグレッシブなロックバンドとしての側面も持ち合わせていることをパフォーマンスで証明していった。


VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS

ライブが中盤にさしかかると、場内の空気が変わり、VANIRUの持つエキゾチックで官能的な世界がフロアを支配していく。「柘榴」が始まると、LEONEILがじょじょに豹変。声がねっとりと耳元をくすぐるような艶かしい歌い方に変わり、セクシャルな視線でフロアにいるオーディエンス一人ひとりをゆっくりとロックオン。そうして、観客みんなを誘惑した後は、本ライブ中LEONEILが唯一タイトルをコールした「深海のマリア -fall asleep,fall awaken-」へ。照明で深いブルーに染まったステージ。スタンドマイクの前に立ったLEONEILが、水中を泳ぐように指先をヒラヒラと動かし、“マリア、助けて”と嘆き歌うシーンはあまりにも幻想的で、コートを脱いで露になったその腰の細さも含めて観客は絶句状態に。そのあと始まった「月詠ミ」では、やわらかなタッチの歌声がエモーショナルに高まっていき、LEONILEの歌がクライマックスへと到達。歌力で場内を見事なまでに圧倒していった。それにともない、アウトロで曲がテンポアップするパートではYUTOも激しく応戦。LEONEILは、その波動を全身で受け止めるように側でじっとその様子を見守っていた。


VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS

「千の夜 -pallidus-」からライブはラストスパートをかける。キャッチーなメロディで場内を踊らせ、曲の後半にYUTOがメンバー紹介を行なった後は、ライブのキラーチューンを連投。LEONIELがエレガントな帽子+ジャケットを身につけ「Blue Monday」を歌い出すと、ファンは待ってましたとばかりに大きく身体を揺らす。攻撃的なダンスビートにシンセとギターが織り成す強烈なユニゾンが重なり、会場をさらにヒートアップ。場内にはいままで見たことがないような一体感が生まれる。その波動をすぐに感じたYUTOが「もっと」といわんばかりに勢いよくギターでフロアを盛り上げ、「コズミック・ナイト」に突入するとオーディエンスはさらにエキサイト。YUTOにこの日初めて身体を密着させていたLEONIELが「YUTO!」と叫ぶと、YUTOが颯爽とセンターに立ちギター・ソロを華麗にきめた。そうして、最後はミラーボールとレーザーが飛び交う神秘的な演出のなか、新曲「DEAD OR DANCE」を披露。ダンスビートで最後までオーディエンスを踊らせてライブを美しく締めくくった。


VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS

そしてこの日、2016年の春には新曲をリリースし、5月23日にはTSUTAYA O-WESTでワンマンショーを行なうことも発表したVANIRU。2016年ブレイク必至の彼ら。このチャンスにぜひともVANIRUの洗礼を浴びて欲しい。


VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS VANIRU ONE NIGHT DELUSIONS
●Report/東條祥恵
●Photo/Ryuzo Minemura(峯村隆三)、Akira Takahashi(タカハシ アキラ)



SET LIST


  • 1. LOVE AGAIN
  • 2. JUST YOUR DREAM
  • 3. L'Abime -dizzy disco-
  • 4. Harlequin
  • 5. Stardust Waltz
  • 6. Memory of Mayfly
  • 7. Διόνυσος
  • 8. 柘榴
  • 9. 深海マリア -fall asleep,fall awaken-
  • 10. 月詠ミ
  • 11. 千の夜-Pallidus-
  • 12. BLUE MONDAY
  • 13. コズミック・ナイト
  • 14. DEAD OR DANCE


本日ご来場のお客様に質問!


Q1.VANIRUを知った or 好きになったきっかけを教えて下さい。
Q2.VANIRUに今後期待することは?
Q3.本日のライヴの感想&VANIRUのLEONEILとYUTOにメッセージをどうぞ。


taeco&a.co

taeco&a.co

taeco(左)
1.友人の紹介&新宿ReNYでのLIVEにて。
2.LIVEとLEO様の笑顔。
3.とても興奮しました。「DEAD OR DANCE」が特に楽しかったです。歌詞の“今を生きてる 生きてる”が力強く胸に刺さりました。

a.co(右)
1.B-Tで
2.単独公演をたくさん!
3.幸せな時間でした!!

ケイト・リン fromカナダ

ケイト・リン fromカナダ
1.YouTubeで見て。
2.NEW ALBUM
3.レオニールさんが超美しいです。ゆうとさんがかわいい!

K&ケーナ

K&ケーナ
1.「IN ORDER TO DANCE」で見て♡
2.この路線を貫いてほしい。
3.濃かったです!曲がバラエティに富んでいて、スローで妖艶な曲、アップテンポな曲はスペーシーでステキでした!パフォーマンスに圧倒されました♡

yui&erix

yui&erix
1.YouTubeで観て。浮遊感、覚えやすいメロディー、スタイルが好きになりました。
2.関西でもLive、イベントをぜひに!CDをもっとたくさんリリースして下さい。
3.とてもよかったです。CDも良いけどLiveも良くて、ノリやすい!現実逃避できました。これからも頑張ってください。

TOMO

TOMO
1.YouTubeでたまたまPVを観て。
2.幅広いジャンルの曲。
3.初めてライヴを観ました。気になった曲もありましたが曲名がわからず…。


INFORMATION


LIVE

NEW ROMANCER -ZERO-

 
2016年5月23日(月) TSUTAYA O-WEST 18:30 開場 / 19:00 開演 オールスタンディング ¥4,000(税込)
2016年4月23日(土) SALE

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NEW ROMANCER -ZERO- 公演詳細はこちら



RELEASE

■2016年5月 NEW SINGLE発表!!

VANIRU「DEAD OR DANCE」

■3rd SINGLE「DEAD OR DANCE」
(IBARA MUSIC)
NOW ON SALE





VANIRU(2015.12月 Live Report)


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