東京パフォーマンスドール（以下、TPD）が＜東京パフォーマンスドール@CBGK!! ～ダンスサミット ネイキッド2015夏～＞と題し、東京・CBGKシブゲキ!!にて7月16日から約3週間に渡って18公演を開催した自主公演ライブが8月9日、ついにファイナルを迎えた。

結成当時から2年間、TPDがコツコツと作り上げ、いまや彼女たちの代名詞となった、演劇と映像、歌とダンスが融合した新感覚エンターテインメント「PLAY×LIVE『1×0』」（プレイライブ『ワンバイゼロ』）。このシリーズ終了とともに、この夏、彼女たちのもう一つの武器であるライブ“ダンスサミット（以下、ダンサミ）”、その最新バージョンを作り上げた。＜1×0＞シリーズではおなじみだったプロジェクションマッピングやレーザー、演劇要素を組み込んだ演出を一切排除し、彼女たちのネイキッドなパフォーマンスONLYで１本のライブを見せた本公演は、まさに＜1×0＞の対極にあるようなステージングだった。

中盤にメンバーソロ（ここでは飯田桜子が初ソロ曲「恋して女みがいて」を脇あかりの初振り付けで、リーダー・高嶋菜七は新生TPD初のオリジナル・ソロ曲「Darlin’」をそれぞれ初披露）をはさみながらも、本公演は幕を開けると最後までMCなし。つまり、ノンストップでパフォーマンスが続いていくのである。TPDの9人のメンバーが織りなすヴォーカルワーク（コーラスもすべて生歌！）はさらに美しさと説得力を増し、彼女たちらしい上品さを兼ね備えたクールでスタイリッシュなダンスパフォーマンスはキレ味と激しさが倍増。そうしてライブが進むにつれ、オーディエンスとともにお互いがアスリートさながらの熱量を放出して体じゅう汗だくになりながらどこまでものぼりつめ、これぞダンサミの醍醐味というアクトを圧倒的パワーで見せつけた。

また、初披露したメニューからは、ニューアレンジをほどこした先代TPDレパートリーに加え、夏にぴったりな「HEART WAVES」、ギターリフに合わせてメンバーがヘドバン（←衝撃！）するロックチューン「SURVIVAL!!」、オーディエンスと一つになって盛り上がる「RAISE YOUR HANDS 」、メンバーがラップ（←衝撃！）で次々とマイクリレーしていくヒップホップテイストの「FREEDOM」など、本公演を通して音楽的にもさらに表現を広げたTPDをしっかりとアピール。

そんな彼女たちが9月12日、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて本公演の集大成となるライブ＜東京パフォーマンスドール～ダンスサミットネイキッド2015夏 SP～＞を開催するので、“ダンサミ”未経験の人はぜひともこのチャンスに体感してみて欲しい。また、TPDのメンバーである小林晏夕が参加しているユニット・晏美蘭がオフィシャルナビゲーターとして活躍している＜@JAM EXPO 2015＞も見逃せない。

●report／東條祥恵