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The DUST'N'BONEZ × Madbeavers split tour 2007 双龍 -DOUBLE DRAGON-/4/20(金)代官山UNIT

2007.06.13 up

The DUST'N'BONEZ と Madbeavers という、強力な2組の顔ぶれで4月に行われた ツアー“The DUST'N'BONEZ × Madbeavers split tour 2007 双龍-DOUBLE DRAGON-”。
東京公演となった代官山UNIT でのライブはソールドアウトということもあり、場内をぎっしりと埋める観客の熱気であふれかえっていた。


最初に登場したのは Madbeavers。
1曲目の「僕の女神」から、太いビートでワイルドなサウンドをぶつけてくる。8ビートを基本としながら、ドライヴ感のあるビートがいきなり会場を揺らす。

ウネリのあるナンバーをさらに引き立てるのが、クールな Kiyoshi のボーカル。歌いながらギター・リフを奏で、鋭いカッティングで切り込み、ときにはギター・ソロで圧倒し、曲の個性を際立たせていく。
さらに、ドラムの JOE とベースの Chirolyn によるリズム隊がパワフルなグルーヴを生み出し、ステージ上に3人しかいないとは思えない音の厚みを築きあげていく。


この日は、以前からの彼らのナンバーに加え、5月30日にリリースされるファースト・アルバム「UNDERLIGHTNING」からのナンバー「花と散る」 「MADSTAR」 などもいち早く披露。出来立ての曲を演奏する熱いバンドの空気がダイレクトに伝わるサウンドで、初めて耳にするとは思えないほど場内の反応も良かった。

後半に向けてはさらに個性豊かな曲が増え、曲によっては Chirolyn がメイン・ボーカルを担当したり、コーラスを入れたりと、多彩な表情を楽曲に加えていく。どの曲もライブ映えのするものばかりで、スピード感もますます加速。
Kiyoshi はいつの間にか上半身裸になって熱唱し、熱演している。

ラストは、はじけるサウンドとキャッチーさを備えた「Burst」。ニュー・アルバムに向けての確実な手ごたえを感じさせてくれる内容だった。


そして、The DUST'N'BONEZ の登場。
今年2月にライブDVD『ROCK'N'ROLL CIRCUS 2007』をリリースし、ライブ・バンドとしてのレベルの高さを見せつけてくれたばかりだ。
大きな声援にこたえ、冒頭の「ROCK'N'ROLL CIRCUS」からハードなロックンロールでガンガン飛ばしていく。
音は激しいがメロディはポップ。そんなナンバーを次々に歌い上げる森重のボーカルも伸びやかに伝わる。

バンド全体のアンサンブルも素晴らしい。
低音でサウンドの屋台骨を支えながらも心地いいノリを確実に生み出していく戸城のベース。
ギターの坂下は分厚いコードカッティングやリフで迫り、ドラムの満園は力強いドラミングを聞かせる。
今回のツアーの良好な手ごたえとともに、バンドのコンディションも万全なのがわかる。

昨年にリリースされたアルバムの曲を軸に、バラエティに富んだメニューで魅了していく。
豪快なナンバーの連続で、たたみかけるような場面に観客もどんどん魅きつけられていく。
「楽しもうぜ!」と、何度も観客をあおる森重。ライブも後半になると、バンドにあおられた観客の勢いもヒートアップし、熱気はますます上昇していく。

アップテンポでメロディアスな「激情」などが容赦なく連続。
そして、ヘヴィなリフ主体で押してくる「透明なピストル」のような楽曲もあれば、ミディアム・バラード「風の吹くほうへ」では場内も大合唱。森重も笑顔を浮かべ、満足そうだ。

バンドと観客、ステージの上と下という物理的な距離はあるにせよ、その間の結びつきに距離は存在しないと思えるほど、熱いライブを展開してくれた。
森重も途中から上半身裸で歌うなど、会場の熱気のすごさを物語っていた。

ラスト・ナンバーは「TRICK STAR」で終了。
思いっきりはじけたサウンドが、耳と身体を気持ちよく刺激してくれた。


観客のアンコールにこたえて登場したのは、なんと2つのバンドを合体させたメンバーたち。その名も“The DUST'N'BEAVERS”。

セッション的に演奏しながらも、一番気持ちいいのは演奏している自分たち、という楽しさが見る側にしっかりと伝わってきた。それこそがバンドの醍醐味だろう。

ツアー・タイトルどおり、まさに“双龍”といえる2組だけがなしえた、存在感のあるライブ・パフォーマンス。
陰影のあるナンバーをはじめ、ハードなサウンドとともにさまざまな楽曲を聞かせてくれた Madbeavers。
そして、毒を盛り込んだポップでパワフルなロックンロールを武器に、ひたすら会場を盛り上げた The DUST'N'BONEZ。
両者の魅力を最高に味わえたライブだった。

●Report by 岡本 明   ●Photo by 武 裕康




■ The DUST'N'BONEZ × Madbeavers split tour 2007 双龍 -DOUBLE DRAGON- ■
セ ッ ト リ ス ト


Madbeavers
1, 僕の女神
2, アウトロー
3, Strangedays
4, 花と散る
5, MADSTAR
6, Clover
7, DIVE
8, Backademic
9, Burst
The DUST'N'BONEZ
1, ROCK'N'ROLL CIRCUS
2, LIBERTY
3, SHUT UP AND GET
  THE F××K OUT!
4, SACRED ORDER
5, GRABBER ECCENTRIC
6, 激情
7, 透明なピストル
8, 風の吹く方へ
9, 愛と夢☆希望の画
10, TRICKSTER
The DUST'N'BEAVERS
ENCORE

「Rusty Voice」



INFORMATION

●The DUST'N'BONEZ

■OFFICIAL HOMEPAGE
http://www.dustnbonez.jp/

●ZIGGY

■LIVE
・ZIGGY「東西夏開き」ライブ
 7/16(月・祝) SHIBUYA-AX ●NOW ON SALE

■OFFICIAL HOMEPAGE
http://www.ziggy-gokuraku.com/

●Madbeavers

■LIVE
・Madbeavers2007 Underlightning TOUR
 5/27(日) BAYSIS
 6/30(土), 7/1(日) DAIKANYAMA UNIT
 ●NOW ON SALE

■RELEASE
First Full Album
「UNDERLIGHTNING」(ROCKGUILD RECORDS)
●NOW ON SALE

■OFFICIAL HOMEPAGE
http://www.rockguild.com/madbeavers/

●Kiyoshi

■LIVE
・Room of freeman 0708
 7/8(日) BAYSIS
 ●NOW ON SALE



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