webDI:GA LIVE REPORT

2011.1.14 up


Report by 永堀アツオ


DI:GAのインタビューで「6枚目のアルバム『Phasemeter Trippin' Bug Shake』で初めて、インスト曲と言葉のある音楽をミックスすることができた」と語っていたSHAKALABBITS。

そのアルバムを引っさげた全国ツアー『密林ジャングルジムTOUR 2010 - 2011』の初日。SHIBUYA-AXのステージに立ったヴォーカルのUKIは、「いままでと違うことをやってみたいので、トライトライしてます」とやや緊張の面持ちで語っていた。

では、彼女たちが「トライ」してることはなんのか?それは、1つに、アルバムの世界観や流れを変えずに、既存曲をどう織り込んでいくかということがあげられるだろう。そこには、サイケデリックなインストナンバー「underground」とシングルとしてリリースした「NACHO ROLL」を一連の流れの組曲として聴くことで、興奮が倍増するという仕掛けも施されている。

「昔からインストをやりたいと思っていた」(MAH)という彼らにとっては、結成12年目にして、イメージを再現するために必要な技術を身に付けたことを確信した、今だからこそできるチャレンジでもあるのだろう。インストに馴染みのうすい人もいるかもしれないが、そこには、言葉の制限を超え、自由な想像力を働かせることができる余白が残されているように思うし、ライブの大半をしめる歌詞のある楽曲がより際立つ面も持っている。彼らから放りなげられたロックの塊のなかに何を見るかは聴き手次第。その塊の純度をあげることに没頭する彼らの姿は、夢の製造者という言葉がよく似合う。

舞台の上の彼らはアルバムのジャケットと同じつなぎを着て、1曲1曲、聴き手の希望となるような明るい夢を創造し、身体はもちろん、心の奥底にある感情まで揺さぶってくれた。

また、初日のアンコールでは、彼らが初めて楽曲を提供した杏子がスペシャルゲストとして登場し、キュート&ハスキーなデュエットを披露。12年目でも初めての経験はまだたくさんあるのだ。


もちろん、彼らは、観客がライブでどの曲を求めてるのかということは、充分に承知しているだろう。それでもあえて、アルバムを基軸に置くことで、新しいライブの愉しみ方、いままでとは違う夢の見方を提示したかったのではないかと思う。そこには、先のツアーが、結果的にライブの人気曲を多数演奏する、「釈迦兎寄合」のようなライブとなったことも関係しているかもしれないし、過去ではなく、ひとりひとりの“今、この瞬間”を輝かせたいんだという願いも込められているかもしれない。


ツアーはまだはじまったばかりなので、詳細は避けるが、このツアーは3月まで続き、3月12日の新木場Studio Coastでファイナルを迎える。彼らの「トライ」に興味がある人は、ぜひ、足を運んで、一緒に夢を見て欲しいと思う。



SHAKALABBITS
INFORMATION


福袋 第2弾! 2011年1月6日より発売決定!!
(売り切れ次第販売終了)

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■OFFICIAL HOMEPAGE
SHAKALABBITS "密林ジャングルジムTOUR" 2010-2011 FINAL
3/12(土) 新木場Studio Coast
●1/15 ON SALE

■RELEASE
6th Full Album
「Phasemeter Trippin' Bug Shake」
 (Pony Canyon)
●NOW ON SALE


■OFFICIAL HOMEPAGE
shakalabbits.com
 


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