webDI:GA LIVE REPORT

Dirty Old Men
2012.4.24 up

ついにこの日がやって来た。ドラムとベースの脱退を受けて、新メンバーの加入が決まったものの、詳細については明かされていなかった新生・Dirty Old Menの姿が、いよいよ明らかになる瞬間だ。

まずは新しいバンド・ロゴと、新編成での再出発をイメージしたドラマチックな映像がスクリーンに映し出され、高まる期待の中を4人がステージに登場する。1曲目は、5月2日にリリースされるニューアルバムのタイトル曲「doors」で、鋭く強く打ち込まれるドラムとベースの引き締まったリズムがとても新鮮で、今までのグルーヴとは明らかに違う。続く「メリーゴーランド」「蛍火」はおなじみの曲だが、リズムが変わることで前のめりに突き進む感覚が強調された。バンドのアンサンブルは、すでにかなりのレベルに達している。
「マジサイコー。めっちゃうれしい。本当は不安だったんだよ。でもみんなの顔を見てほっとした。変わることを恐れないで、前に進んで行こう!」

高津戸信幸(Vo&G)のMCも、ひたすら熱く率直だ。続いてニューアルバムから「変えるのうた」、そして「elif」を歌う前にメンバー紹介が行われた。高津戸、山下拓実(G)、そして渡辺雄司(B)、岡田翔太朗(Dr)という、バンド経験豊富な新メンバーを迎えて、Dirty Old Menは確実に次のステージへと進化した。「約束の唄」の前には岡田がパワフルかつ繊細なテクニックを生かして短いソロを聴かせ、ベースの渡辺は華奢な体に似合わず骨太な音色をはじき出す。そしてコーラスでの二人の貢献も欠かせない。「moon wet with honey」まで7曲を一気に披露したあと、興奮さめやらぬ表情の高津戸が、観客に向かって語りかける。次から次へと言葉があふれ出て、“あと10分くらいしゃべりたいよ”という高津戸に暖かい拍手と歓声が飛ぶ。
「ずっと変わらないのは、音楽が好きということ。この空間がいとおしい。もうみんなを悲しませないから。やっちゃうよ!」

さらにニューアルバムから「スターチス」、そして観客全員の大合唱となった「MY HERO」を歌って、約1時間で本編は終了。さらにアンコールに応えて登場した4人は、“最後はDirty Old Menらしく笑って終わろうぜ!”という高津戸の叫びに続いて、明るくはずむ曲調の「chocworld」を披露して、新しいDirty Old Manを祝福する大歓声と拍手に応えてくれた。
「これからもよろしく!音楽サイコー!バンドって面白いな。楽しい!」

名残惜しそうにステージを去る間際まで、ずっとマイクを離さなかった高津戸のうれしそうな顔が、今のDirty Old Menを象徴している。5月から始まるツアー、そして6月24日の赤坂BLITZ公演で、さらに進化したバンドの姿が見られるのが今から楽しみで仕方がない。

●Report by 宮本英夫



1. doors
2. メリーゴーランド
3. 蛍火
4. 変えるのうた
5. elif
6. 約束の唄
7. moon wet with honey
8. スターチス
9. MY HERO
EC. chocworld

(L→R)
Yuji Watanabe(Ba.)
Nobuyuki Takatsuto(Vo.,Gt.)
Takumi Yamashita(Gt.,Cho.)
Shotaro Okada(Dr.,Cho.)


INFORMATION

■LIVE
Dirty Old Men 2012 doors TOUR
6.24(日) 赤坂BLITZ
●NOW ON SALE

■RELEASE
NEW ALBUM
「doors」
(UNIVERSAL SIGMA)
●5/2 ON SALE



■OFFICIAL HOMEPAGE
dirtyoldmen.jp
 


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