IIJmio(アイアイジェイミオ)について「契約前に初期設定方法を確認しておきたい」「契約したものの、初期設定(APNの設定)の方法がわからずスマートフォンを利用できない」という不安や悩みを抱えている方もいるでしょう。
本記事では、IIJmioの初期設定に必要なAPN(アクセスポイントネーム)設定をはじめ、具体的な初期設定の手順を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
IIJmioの利用開始時に必要な初期設定
IIJmioの契約後には、サービスを利用するために初期設定をしなければなりません。一般的に、スマートフォンの初期設定は複雑で難しいイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
IIJmioの初期設定は非常に簡単なため、初めての方でも手順に沿って設定すれば、すぐにサービスを利用できます。今回は、IIJmioの契約方法別に初期設定の大まかな流れを紹介します。
MNP転入(iPhone)の場合
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用して、他社からIIJmioへ転入する場合(iPhone)は、次の3ステップで初期設定が完了します。
- MNP転入設定
- APNの設定
- Apple IDの設定
最初に、IIJmioオンデマンド開通センターへ電話をして、乗り換えたい電話番号を入力します。次に、SIMカードの識別番号の下4桁を入力しましょう。
電話で必要な番号を入力すると、これまで利用していた回線は利用不可となります。開通後、SIMカードを挿してWi-Fiに接続しましょう。手順に沿ってAPN設定(APNについては後述します)をおこないます。
また、Apple IDも手順に沿って取得しましょう。
MNP転入(Android)の場合
AndroidのMNP転入も、iPhoneの場合と同じステップで初期設定をおこないます。
- MNP転入設定
- APNの設定
- Google Playのアカウント設定
なお、Androidの場合は、最後にGoogle Playのアカウント設定をおこなって完了です。
新規契約の場合
新規契約の場合は、次の2つのステップで初期設定をします。
- APNの設定
- Apple ID・Google Playの設定
SIMカードを挿したら、手順に沿ってAPNを設定しましょう。また、Apple IDやGoogle Playなどの設定もおこないます。
IIJmioのMNP転入設定の手順

MNP転入手続きは、IIJmioの公式ウェブサイトからおこないます。MNP転入設定の手順は次のとおりです。
- 契約中の携帯電話会社でMNPの予約申し込みをおこない、MNP番号を取得する
- 申し込みに必要な書類を揃え、IIJmioの公式ウェブサイトから申し込む
- SIMカードが届いたらIIJmioオンデマンド開通センターへ電話をかけ、開通手続きをおこなう
- 10分程度で乗り換え元のSIMカードが利用不可になり、IIJmioのSIMカードが開通
IIJmioのMNP転入設定は、電話とインターネット上でおこなうことができます。またスマートフォンやSIMカードは、すぐに郵送されます。ただし、SIMカードが到着しても、乗り換え元の通信サービスのSIMのままではIIJmioを利用できません。そのため、乗り換え元の通信サービスからIIJmioに回線の切り替えをします。
IIJmioオンデマンド開通センターの番号は0120-711-122、9:00~19:00まで年中無休で対応しています。営業時間が19:00までである点と、土日祝日は電話が混み合うことに注意しましょう。なお、電話で伝えるSIMカードの識別番号は、SIMカードの裏面に記載されています。
IIJmioの回線切り替え手続きは開通センターに電話をするだけで、10分程度で完了します。トラブルなくスムーズにMNP転入をおこなうためにも、手続き中はインターネットや電話を利用せず、スマートフォンの電源もオフにしておきましょう。
MNP転入にかかる日数
MNP転入の手続きをした後、申し込み内容と本人確認書類に問題がなければ、最短3~4日程度でSIMカードが届きます。
SIMカードが届いたら、IIJmioオンデマンド開通センターへ電話をして開通手続きをすれば、即日利用可能です。元々利用していたSIMカードが利用できなくなると同時に、届いたSIMカードが利用できます。
なお、乗り換え元の通信サービスで発行したMNP予約番号の有効期限は取得日も含めて15日間です。有効期限が切れた場合は、再度乗り換え元の通信サービスでMNP予約番号を再発行し、手続きをする必要があります。
また、IIJmioでは、MNP転入設定をする段階でMNP予約番号の有効期限が7日以上残っていなければ手続きができません。MNP予約番号の有効期限は15日間ですが、残り7日を切ると手続きできない点に注意が必要です。
スマートフォンを利用できない期間が発生しないように気を付けてください。
店舗では即日MNP転入と開通可能
IIJmioの店舗では、契約をした日にMNP転入手続きをして即日開通できます。全国の家電量販店、大型スーパーマーケットにある店舗に足を運べば、当日中に開通できるので便利です。
IIJmioの店舗は少ないですが、インターネット上での手続きが不安な場合には、スタッフに直接質問できる店舗へ行くのもおすすめです。店頭でMNP転入と開通手続きをする際には、MNP予約番号と本人確認書類、クレジットカードを持参しましょう。
MNP転入にかかる手数料
IIJmioにMNP転入する場合、初期費用3,300円(税込)とSIMカード発行手数料がかかります。なお、スマートフォンを持ち込む場合のSIMロック解除費用は無料です。
MNP転入手数料も、キャンペーンを利用すると1円になることがあるため、キャンペーンの有無、内容を詳しく確認しましょう。
MNP転入をする際に必要な本人確認書類
IIJmioにMNP転入をする際には、本人確認書類をアップロードしなければなりません。本人確認に利用できる次のいずれかの書類を用意しましょう。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード
- 特別永住者証明書
- 在留カードまたは外国人登録証明書
- 運転経歴証明書
- 身体障がい者手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳(「本人確認補助書類」も必要)
本人確認補助書類として受付しているのは発行から3か月以内の「住民票」もしくは「支払済みの公共料金領収書」です。
IIJmio公式サイトで設定をする際、申し込みの途中で上記の本人確認書類を提出するよう指示があります。表示に沿って、撮影した書類の写真をアップロードしましょう。
初期設定に必要なAPN設定とは
APNとは、Access Point Name(アクセスポイント名)の略であり、アクセスポイントとは、スマートフォンをインターネットに接続する際の中継地点のことです。
通信サービス事業者が用意するもので、契約者に対して提供されます。そのため、サービスを契約すると自身が契約したスマートフォンは通信サービス事業者のAPNを通してインターネットに接続されます。
スマートフォンでインターネットを利用するためには、必ず通信サービス事業者のAPNを利用するための設定をしなければなりません。しかし、docomo、au、SoftBankの大手キャリアでスマートフォンを購入した場合、買った段階でAPN設定が完了しています。そのため、これまで大手キャリアのスマートフォンを利用していた方は、APN設定をおこなったことがない方もいるでしょう。
IIJmioのスマートフォンは購入した段階ではAPN設定がされていないため、契約者が設定しなければなりません。APN設定は、初めてスマートフォンにSIMカードを挿す際におこないます。スマートフォンは変えずにSIMカードのみを変える場合でも、初めて利用するSIMカードであればAPN設定が必須です。
たとえば、大手キャリアで利用していたスマートフォンのSIMロックを解除して、IIJmioのSIMカードを挿す場合や、別の格安SIMを利用していたスマートフォンにIIJmioのSIMカードを挿す場合、海外でプリペイドタイプのSIMカードを買って利用するケースなどが挙げられます。
ただし、IIJmioで販売しているAndroidスマートフォンを購入する場合は、ほぼ設定が不要です。
IIJmioのAPN設定方法・手順(iPhoneの場合)
IIJmioのAPN設定方法・手順を詳しく紹介します。初めて設定する場合、難しいのではと不安を覚える方もいますが、手順に沿っておこなえばスムーズに完了します。
1. iPhoneの電源を切りSIMカードを挿入
最初に、iPhoneの電源を切り、トレイにSIMカードをセットします。
2. Wi-Fiに接続
iPhoneで設定をおこなう場合、公式アプリを利用するため、事前にWi-Fiに接続しておきましょう。自宅以外でWi-Fiを利用したい場合、「設定」から「Wi-Fi」をオンにすると自動でWi-Fiを検索できます。
3. APN構成プロファイルをインストール
APN構成プロファイルのインストールは、Apple IDを持っている方、持っていない方で若干手順が異なります。
Apple IDを持っていない場合
Apple IDを持っていない場合は、iOS(iPhone)APN構成プロファイルページへアクセスして、APN構成プロファイルをダウンロードします。
Apple IDを持っている場合
Apple IDを持っている場合は、App StoreでIIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)をダウンロードしましょう。
「みおぽん」はIIJmio専用のアプリで、通信量を管理できます。みおぽんの「クーポン」とは、IIJmioで高速通信できるデータ量を指し、アプリのスイッチで高速・低速通信を切り替えられるので通信量の節約が可能です。
4.アプリ「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」での操作方法
IIJmioクーポンスイッチでの操作方法は次のとおりです。
- ログイン画面下の「ヘルプ」をタップ
- 「構成プロファイルのインストール」をタップ
- プロファイルのインストール画面に切り替わるため「インストール」をタップ
- 「構成プロファイルのインストール」をタップ
- 端末のパスコードの入力画面で4桁の数字を入力
上記でインストールは完了です。なお、「お使いのiPhoneのネットワークトラフィックは、モバイルデータ通信の規制によりフィルタリングまたは監視される場合があります」と警告画面が出ることがあります。
しかし、APN構成プロファイルをインストールしても監視やフィルタリングをされることはありません。
iOS12.1.4以前のiPhoneでの設定方法
同じiPhoneでも、OSが12.1.4以前の端末は設定の手順が異なります。
基本の設定方法は同じですが、iPhoneでプロファイル設定画面に進み「構成プロファイルのインストール」をタップした後、パスコードを入力する必要がありません。「構成プロファイルのインストール」をタップしたら、再度「インストール」を選んで設定を完了させましょう。
プロファイルはアプリなしの場合「モバイル通信」から設定
プロファイルはアプリを利用しなくても設定可能です。モバイル通信で設定する方法は次のとおりです。
- iPhoneの「設定」をタップ
- 「モバイルデータ通信」をタップ
- 「モバイルデータ通信」「3Gをオンにする」をオンに設定
- 「モバイル通信ネットワーク」をタップ
- 「モバイル通信ネットワーク」がない場合は、iOS APN構成プロファイルにアクセス
- APNに「iijmio.jp」、ユーザ名に「mio@iij」、パスワードに「iij」と入力
- 「構成プロファイルをダウンロード」をタップ
- 「インストール」をタップ
インストールできたら設定は完了です。
eSIMを利用する場合
IIJmioは、通常のSIMカードとは異なる「eSIM」があります。SIMカードを挿して利用するタイプではなく、iPhoneの中にチップが埋め込まれており、「APN自動選択機能」が搭載されているためAPN設定は必要ありません。
以上でAPN設定が完了です。自動選択機能が作動しなかった場合、上記の手順で設定してみましょう。
IIJmioのAPN設定方法(Androidの場合)
Androidの場合のAPN設定方法を紹介します。
1.Androidの電源を切りSIMカードを挿入
まずAndroidの電源ボタンを押して電源をオフにします。
SIMカードの挿入手順は、背面を外す、ピンで側面を引き出して挿入する、など端末ごとに異なるため、手元のAndroidの挿入方法を確認しましょう。SIMカードを入れたら、再度電源ボタンを押して再起動します。
2.Wi-Fiに接続
「無線とネットワーク」から「モバイルネットワーク」をタップします。「モバイルネットワーク設定」の画面で「アクセスポイント名」をタップして、Wi-Fiに接続しましょう。
3.「設定」から「APN設定」をおこなう
「設定」から次の手順で設定をおこなっていきます。
- 「設定」から「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「SIM」をタップ
- 「アクセスポイント名」をタップ
- 「IIJmio」をタップ
- 右上のメニュー(または「+」)から「新しいAPN」を選択し、APN設定情報を入力(以下参照)
APN設定情報の入力まで来たら、次の情報を登録しましょう。
APN:iijmio.jp
ユーザー名:設定不要
パスワード:設定不要
認証タイプ:PAPもしくはCHAP
上記の情報を登録後、「保存」をタップし、「IIJmio」を選択します。
これで、設定完了です。
アクセスポイントにIIJmioがある場合
アクセスポイントにIIJmioがあるときには、次のとおりに設定します。
- 端末の「設定」をタップ
- 「無線とネットワーク」から「もっとみる」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「アクセスポイント名」をタップ
- 「IIJmio」を選ぶ
これで設定は完了です。
アクセスポイントを新規で作る場合
アクセスポイントにIIJmioがない場合は、「+」をタップして新規で作ります。IIJmioのAPN設定内容は次のとおりです。
名前:IIJmio
APN:iijmio.jp
ユーザ名:mio@iij
パスワード:iij
認証タイプ:PAPまたはCHAP
右上の「メニュー」で「保存」をタップしたら完了です。
タイプDの場合の追加設定
タイプD(docomo回線)で接続できないときは、次の内容も入力します。
MVNOの種類:SPN
MVNO値:NTT DOCOMO
eSIMを利用する場合
AndroidでeSIMを利用する際は、iPhoneとは異なりAPNの設定をおこないます。手順はアクセスポイントを新規で作る場合と同じです。
IIJmioのAPN設定を完了してもうまく接続できない場合の対処法

IIJmioのAPN設定をおこなっても、インターネットに接続できないケースがあります。接続できないときに考えられる原因と対処法を紹介します。
SIMカードの挿入状態を確認
再起動やアップデートをした際に、端末がSIMカードを認識しないことがあります。
iPhoneは画面左上、Androidは画面右上のマークで、SIMカードが認識されているのかをチェックしましょう。iPhoneは「SIMなし」とメッセージが表示されて、Androidはアンテナがグレーになっていたら、SIMカードが認識されていない状況です。
また、通信しているときには4GまたはHと表示されるため、インターネットに接続した際に円形や矢印のマークが動いていない場合はインターネットに接続できていない状態です。
さらに、防塵タイプではないスマートフォンは、内部にチリやホコリが入ってSIMカードを認識できないことがあります。そのため、SIMカードを布で優しく拭くか、SIMカードがズレていないか確認しましょう。
SIMカードの挿入状態を確認して、問題がないにもかかわらず接続できない場合は、SIMカードの接触不良が考えられます。家族や友人にSIMカードを借りて、スマートフォンに挿入して認識するかどうか試す方法も有効です。
手打ち入力したデータを再度確認
Androidでは、自身で入力したパスワードやAPN名に誤りがある可能性もあります。手打ちで入力した内容を再度確認して、スペルが間違っている場合は再入力しましょう。
【注意】(iPhoneの場合)複数のプロファイルはインストールできない
iPhoneは、いくつもの構成プロファイルを同時にインストールできません。そのため、前に別の構成プロファイルをインストールして利用していた場合、前の構成プロファイルを削除します。構成プロファイル削除の手順は次のとおりです。
- iPhoneの「設定」を開く
- 「一般」をタップ
- 「プロファイル」をタップ
- 「構成プロファイル」をタップ
- 「プロファイルを削除」をタップ
- パスコードを入力
上記で構成プロファイルが削除されます。
機内モードの選択解除を確認
IIJmioの通信関連の設定を操作すると、インターネットに接続できないことがあります。BluetoothやWi-Fiのスイッチのショートカットや、機内モード、モバイルデータも簡単に設定できるため、通信関係の設定を誤って操作していないかを確認しましょう。
誤って操作しやすいのは、機内モードのオン・オフです。機内モードは、飛行機の中でもパソコンやスマートフォンを操作できるように安全基準に沿って通信を遮断する設定であり、オンの場合はインターネットに接続できません。
そのため、機内モードがオフであるかのチェックが大切です。
iPhoneはコントロールセンターで確認でき、iOS11の場合、オンはオレンジ、オフはグレーで表示されます。Androidは端末ごとに違いがありますが、「設定」から「機内モード」にチェックが入っていないか確認してください。
また、「モバイルデータ通信」がオンであるかも確認しましょう。モバイルデータ通信がオフの状態では、ショートメールと電話しか利用できません。「インターネットに接続」がオフの場合は、オンに切り替えます。
iPhoneは画面の上に向かってスワイプしてコントロールセンターから、モバイルデータ通信のオン/オフの切り替えが可能で、iOS11以降はグリーンのアイコンがついていれば、モバイルデータ通信はオンの状態です。
Androidは端末ごとに若干違いがありますが、基本的には「設定」から「モバイルネットワーク」を選び、「データ通信を有効にする」がオンであるかどうかで確認可能です。
通信量の規定値をオーバーしている
IIJmioでは、通信量を活用できるように高速通信を調整するクーポンがあります。クーポンがオフになっていても、メインのサイトやSNSの閲覧はスムーズに利用できますが、動画を見るのは難しいことがあります。
さらに、クーポンがオフになった状態で、3日間で366MBを超えると4日目以降は通信が制限されるケースがあります。
インターネットに接続できないわけではなく、速度制限がかかるのみですが、動画を視聴する際には接続するのに非常に時間がかかり、「インターネットに接続できない」と感じるかもしれません。
クーポンをすべて利用していないかどうかや、切り替え設定の状態は、IIJmioみおぽんアプリから確認可能です。スマートフォンにアプリをインストールしていなくても、IIJmioの公式サイトのマイページからもチェックできます。
メンテナンス中や通信障害が起こっている
スマートフォンにトラブルが起こっていなくてもインターネットに接続できない場合は、IIJmioのメンテナンス中もしくは通信障害が起こっている可能性があります。
メンテナンスの予定や、通信障害が発生した場合のお知らせは、IIJmioの公式サイトや公式SNSでチェック可能です。
公式サポートや取り扱い店舗に確認
これまで紹介した対処法を試してみてもインターネットに接続できないときには、IIJmioの取扱店舗やカスタマーサポートへ相談しましょう。IIJmioでは、チャットサポートやSNS、メール、電話などの方法で相談可能です。
チャットは、IIJmio公式サイト内の「よくあるご質問」のページにある「チャットで質問する」をクリックするとすぐに相談できます。
また、IIJmioの公式Twitter(@iijmio)からも問い合わせ可能です。氏名や住所などを伝えなければ解決できない質問には回答してもらえませんが、インターネットに接続できないといった簡単な質問には対応してもらえます。
メールでの問い合わせは、IIJmioにログイン後、専用フォームから利用できます。
電話(0570-09-4400)は、9:00~19:00まで年中無休で確認できるため、利用しやすい方法を選んで相談しましょう。
他社のSIMと併用して利用する場合
他社のSIMとIIJmioのeSIMは併用できます。しかし、iPhone、Android、iPadでは、併用して利用する方法に違いがあります。そこで、それぞれの併用方法、手順を詳しく見ていきましょう。
iPhoneで併用
iPhoneは、「IIJmioのeSIM + 他社のSIMカード(音声SIMなど)」、「IIJmioのSIMカード(音声SIMなど)+ 他社のeSIM」によって、手順が異なります。
IIJmioのeSIM+他社のSIMカード
IIJmioのeSIM+他社のSIMカードを併用するための手順は、次のとおりです。
- 利用する端末とは異なる端末にアクティベーションコード(QRコード)を表示
- 「設定」から「モバイル通信」を選択
- eSIMを利用する端末で、他社SIMのデータ通信または自宅のWi-Fiに接続してアクティベーションコードを読み込む
- 「モバイル通信プランを追加」を選択し、アクティベーションコード(QRコード)を読み込む
- 「続ける」を選択する
- 「主回線」にチェックを入れて「続ける」を選択
- モバイルデータ通信に利用する回線を設定
- 「副回線」にチェックを入れて「完了」を選択
- アンテナピクトが正しく表示されれば設定は完了
アンテナピクトが表示されるまでに数分かかることがあります。以降、他社の物理SIMと切り替え利用が可能です。
IIJmioのSIMカード(音声SIMなど)+他社のeSIM
他社のeSIMを利用している場合でIIJmioのSIMカード(音声SIMなど)を併用する際には、次の手順でIIJmioの構成プロファイルのインストールをします。
- スマートフォンの電源を切ってSIMカードを端末に挿入
- IIJmioの公式サイトからAPN構成プロファイルをダウンロード
- ダウンロードの許可を求められたら「許可」を選択
- プロファイルがダウンロードされたら「閉じる」を選ぶ
- 「設定」を選択
- 「モバイル通信」を選択
- 「モバイルデータ通信」からIIJmioのSIMを選択
- 「設定」に戻って「一般」を選択
- 「VPN と デバイス管理」を選択
- 「ダウンロード済みプロファイル」内の「(Cellular)IIJmioモバイルサービス」を選択
- 「インストール」を選択
- パスコードを入力
- 「次へ」を選択
- 「インストール」を選択
- 「完了」を選択
- 「構成プロファイル」内に「(Cellular)IIJmioモバイルサービス」が表示されているか確認
- コントロールセンター内、アンテナピクトが表示されていたら完了
設定が完了したら、他社eSIMに切り替えて利用できます。
iPadで併用
iPadでIIJmioのSIMカード(音声SIMなど)と他社のeSIMを併用する手順は、次のとおりです。
- 利用する端末とは異なる端末にアクティベーションコード(QRコード)を表示
- 「設定」から「モバイル通信」→「新規プランを追加」を選択
- 「その他」を選択
- アクティベーションコード(QRコード)を読み込む
- 「モバイル通信プランを追加」を選択
- 「APN設定」を選択
- 「モバイルデータ通信」に次の値を入力
名前:iijmio
APN:iijmio.jp
ユーザ名:mio@iij
パスワード:iij
モバイルデータ通信に値が入力されていた場合は、上書きします。アンテナピクトが正しく表示されれば設定は完了です。
Androidで併用
Androidで併用する場合も、iPhone同様に「IIJmioのeSIM+他社のSIMカード(音声SIMなど)」、「IIJmioのSIMカード(音声SIMなど)+他社のeSIM」によって併用するまでの手順が異なります。それぞれの手順をチェックしておきましょう。
IIJmioのeSIM + 他社のSIMカード(音声SIMなど)
IIJmioのeSIM と他社のSIMカード(音声SIMなど)を併用する場合の手順は、次のとおりです。
- 利用する端末とは異なる端末にアクティベーションコード(QRコード)を表示
- 「設定」から「ネットワークとインターネット」を選択
- 「モバイルネットワーク」の横の「+」を選択
- 「代わりにSIMをダウンロードしますか?」を選択
- 「次へ」を選択
- 手順1で表示させたアクティベーションコード(QRコード)を読み込む
- 「ダウンロード」を選択
- IIJmioのeSIMを有効にした上で「設定」を選択
- 「IIJmioのeSIM」を選択
- 「SIMを利用」を有効にして「はい」→「IIJmio のeSIM」の順に選択
- 最下部の「アクセスポイント名」を選択
- APNの一覧にIIJmioが表示されている場合、選択
- 一覧にない場合は、右上のメニューから「新しいAPN」を選択してAPN設定情報を入力
アンテナピクトが正しく表示されれば、設定は完了です。
IIJmioのSIMカード(音声SIMなど)+他社のSIMカード(音声SIMなど)
IIJmioのSIMカード(音声SIMなど)と他社のSIMカード(音声SIMなど)を併用する場合の手順は、次のとおりです。
- スマートフォンの電源を切ってSIMカードを端末に挿入
- 「設定」を選択
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- IIJmioのSIMタイプを選択
- 「詳細設定」→「アクセスポイント名」を選択
- APNの一覧にIIJmioが表示されている場合、選択
- 一覧にない場合は、右上のメニューから「新しいAPN」を選んでAPN設定情報を入力
- 「設定」から「ネットワークとインターネット」を選んでIIJmioのSIMタイプを選択
- IIJmioのSIMカードで利用したいSIMの機能を選択
- 設定が反映されているか確認
アンテナピクトが正しく表示されれば、設定は完了です。
なお、インストールをする際に「モバイルデータ通信設定:お使いのiPhoneのネットワークトラフィックは、モバイルデータ通信の構成によりフィルタリングまたは監視される場合があります」という警告メッセージが出ることがあります。
しかし、APN構成プロファイルをインストールしても通信を監視されたり、フィルタリングされたりすることはないので安心してインストールしましょう。
IIJmioのAPN設定に関するよくある質問

IIJmioのAPN設定をする際に疑問を抱きやすいポイントを紹介します。スムーズにIIJmioを利用するためにも、APN設定をする前に確認しておくと安心です。
APN設定の際のパスワードは?
IIJmioのAPN設定で利用するパスワードは「iij」です。また、APNは「iijmio.jp」、ユーザ名は「mio@iij」を入力します。
IIJmioプリペイドパックを利用する場合の手順は?
IIJmioプリペイドパックを利用する際の手順は次のとおりです。
- IIJmio開通手続き
- SIMカードをスマートフォンに挿入
- APN設定をおこなう
- クーポンカードでリチャージ
最初に、SIMカードの開通手続きをします。IIJmioのプリペイドパックの利用は、IIJmioオンデマンド開通センター(0120-711-122)に電話で手続きをします。電話をしたら、指示に沿ってSIMカードの電話番号とパスコードを入力しましょう。電話番号とパスコードは、SIMカードの台紙の裏に書かれています。
開通手続きを完了させたら、スマートフォンにSIMカードを挿入しましょう。スマートフォンごとにSIMカードをトレイに乗せたり、背面を外したりなど、挿入方法が異なります。SIMカードの裏表も間違えないように挿入することが大切です。
スマートフォンにSIMカードを挿入したら、APN設定をします。Androidを例に手順を見ていきましょう。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「アクセスポイント名」→「IIJmio」を選択
- 「新しいAPN」を選ぶ
- 名前(自由に設定可能)、APN(iijmio.jp)、パスワード(iij)、ユーザー名(mio@iij)、認証タイプ(PAPまたはCHAP)の項目のみ入力・選択
- 「保存」をタップ
アクセスポイント名の画面で登録したアクセスポイントを選択すれば完了です。
クーポンカードの種類は、リチャージ容量500MBと2GBがあり、大手家電量販店やコンビニで購入できます。リチャージする方法は次のとおりです。
- クーポンカード裏面のシールをコインで削ってクーポンコードを確認
- IIJmioのクーポンコード入力サイトへアクセス
- リチャージするSIMカードの電話番号、パスコードを入力してログイン
- 表示された画面でリチャージする回線に誤りがないかを確認
- 「クーポンコード」を選択
- コードを入力して「次へ」をタップ
- 内容に誤りがなければ「適用」をタップ
以上の手続きが完了したら、IIJmioプリペイドパックを利用できます。
デュアルSIMの場合、APN設定は2度必要?
デュアルSIMの場合、APN設定は1度のみおこないます。
デュアルSIMは、同時に2個のSIMカードを利用できるスマートフォンで、2回線の通信契約が可能な機能を指します。
たとえば、SIMカードだけを契約できるdocomoのプランを選び、モバイル通信はIIJmioのプランを利用するという使い方です。デュアルSIMの場合、音声SIMがdocomo、データ通信がIIJmioであり、APN設定はIIJmioで設定しなければなりません。
なお、iPhoneでは構成プロファイルをインストールします。しかし、iPhoneの構成プロファイルは1つのみ設定できるため、IIJmioのデータ通信を設定している場合にはIIJmioの通信のみ利用可能です。
もうひとつのデータ通信を利用したいときには、構成プロファイルを削除し、入れ直さなければなりません。
まとめ
IIJmioは、SIMカードを挿入するだけで利用でき、eSIMではSIMカードがなくても利用できる点が魅力です。
初期設定に手間がかかると感じる方もいますが、利用している端末の初期設定手順どおりに進めれば問題なく設定でき、複雑な操作はありません。
さらに、IIJmioはチャットやメール、電話、公式Twitterなどで問い合わせができるため、初期設定でわからないことがあってもすぐに相談できます。
端末ごとの設定手順を理解し、初期設定、APN設定を済ませて、IIJmioを活用しましょう。
※本記事の情報は2022年10月時点のものです。
※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトより確認してください。
※本記事で紹介しているサービス・商品に関するお問い合わせは、サービス・商品元に直接お問い合わせください。
<参考>
IIJmio