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Wi-Fiルーターの最適な設置場所はどこ?NGな置き場所も解説!

「Wi-Fiの通信速度が遅い」
「インターネットの接続が切れてしまう」
このような問題に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

Wi-Fiルーター(無線LAN)の接続が悪い場合、さまざまな原因が考えられますが、ルーターの置き場所を変えることで問題が解決するかもしれません。

そこで本記事では、次の内容についてお伝えします。

  • Wi-Fiルーターの設置におすすめな場所
  • Wi-Fiルーターの設置がNGな場所
  • Wi-Fiの電波の特徴
  • ルーターの設置場所を変えても通信が遅い場合の対処法

ルーターの故障やサービスの不具合か確かめる前に、本記事を確認しながらWi-Fiの接続をあらためて確認していきましょう。

目次

Wi-Fiルーターの設置におすすめな場所

まずは、Wi-Fiルーターの設置に最適な場所についてお伝えします。おすすめの設置場所は次の3か所です。

  • 床から1~2m離れた場所
  • 家や部屋の中央
  • よく利用する部屋

Wi-Fiの電波はルーターから飛ばしているため、障害物があると電波が弱くなってしまう場合があります。このポイントを踏まえて、おすすめの設置場所について見ていきましょう。

床から1〜2m離れた場所

まず、Wi-Fiを床から1〜2mほど離れた場所に置き、なるべくWi-Fiを接続するデバイスとルーターを同じ高さに設置すると電波を受信しやすくなります。

Wi-Fiルーターは球体状に全方向電波を発生させているため、床に置いてしまうと電波が弱くなる場合もあります。そのため、Wi-Fiルーターを床に直接置いている方は設置場所の変更を検討しましょう。

家や部屋の中央

Wi-Fiルーターは全方面に電波を発しているため、部屋の隅に設置すると一部を壁で遮ってしまうことになります。

なので、部屋の真ん中にWi-Fiルーターを設置して全方向から電波を受信できるようにしておくと、Wi-Fiを快適に使えるようになるでしょう。

よく利用する部屋

部屋数の多いマンションや一戸建てに住んでいる場合は、利用頻度の高い部屋にルーターを設置するのがおすすめです。なぜならWi-Fiの電波は、ルーターを設置した部屋が最も強くなるからです。そのため、なるべく利用頻度の多い場所にWi-Fiを設置しましょう。

また、部屋と部屋の間に壁がある場合、Wi-Fiの電波が遮られてしまう場合があります。複数の部屋でWi-Fiを利用したい方は、中継機やメッシュWi-Fiの導入も検討してみてください。

Wi-Fiルーターの設置がNGな場所

Wi-Fiルーターを設置する際に、なるべく避けておきたい場所があります。Wi-Fiルーターの設置に向いていない場所は、次の5か所です。

  • 周囲に障害物がある場所
  • テレビや電子レンジなどの家電製品の近く
  • 水槽・水回り
  • 窓際

それぞれの場所がWi-Fiルーターの設置に向いていない理由を解説していきます。

Wi-Fiルーターを直置きしてしまう方も多いかと思います。しかし、Wi-Fiルーターは全方位に電波を発しているため、直置きでは半分以上の電波が遮られることになります。

床に直置きしてしまうと最新のルーターでも、最大限に機能を生かすことはできません。なるべく、床から1〜2m離れた場所に設置しましょう。

周囲に障害物がある場所

Wi-Fiルーターの周囲に壁や物などがあると、受信するデバイスまで電波が上手く伝わらない場合があります。

ルーターを棚などに収納してしまうと全方位を壁で覆われてしまうため、十分な電波を届けることができません。そのため、障害物や壁がある場所はルーターの設置には向いていないでしょう。

Wi-Fiルーターは棚や机などの高さがある場所へ設置し、周りに障害物がないことを確認してみてください。

テレビや電子レンジなどの家電製品の近く

テレビや電子レンジなどの家電製品からも電波が発生しており、電磁波の周波数はWi-Fiルーターと同じ2.4GHzです。そのため、Wi-Fiの近くで同じ電磁波が流れていると電波干渉が起きてしまいます。

ワンルームのような限られたスペースに家電を設置すると、家電製品をまとめて設置してしまうこともあると思います。けれども、電波同士が干渉して通信不良を招く可能性があるので、Wi-Fiルーターは家電製品から離れた場所に設置しましょう。

水槽・水回り

水槽や水回りの近くも設置に向いていない場所です。電波は水中に入ると拡散・吸収されて弱くなる傾向があります。また、花瓶や加湿器なども同様に電波を弱めてしまいます。

さらに、漏電の恐れもあるので、安全面にも配慮して水回りに設置するのはやめましょう。

窓際

窓際もWi-Fiルーターには適していない設置場所です。ルーターの電波は全方向に発信されてますが、窓際では利用できる電波が半減してしまいます。さらに、ガラスを通過して電波が逃げてしまうため、十分な電波を届けることができません。

また、結露によって水気もある場所です。水気はルーターとの相性が悪いため、Wi-Fiルーターの設置に窓際は避けるべきでしょう。

Wi-Fiの電波について

ここまでWi-Fiルーターの設置場所についてお伝えしてきました。

ここであらためてWi-Fiの電波にはどのような特徴があるかについてお伝えします。特徴を理解することで、Wi-Fiの電波を最大限に活かしやすくなるため、ひとつずつ見ていきましょう。

Wi-Fiの電波はルーターを中心に球体状に飛ぶ

Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に球体状に飛んでいます。そのため、床から1〜2m程度の高さに設置して、全方位に障害物がないことがポイントです。

さらに、部屋の中心に設置すると、より通信速度が安定するでしょう。戸建ての場合は、2階の中心にある部屋に置くことで家全体に電波を届けられます。鉄筋コンクリート製のマンションなどの場合は電波を遮断されてしまう可能性があるため、中継機の設置をおすすめします。

Wi-Fiの電波の届く範囲は約100〜250m

Wi-Fiの電波が届く範囲は、設置場所から約100〜250mといわれています。100mというと25mプール4つ分になるため、一般的な家であれば十分な範囲です。しかし、この範囲はあくまでも障害物がない場所での距離です。

壁を隔てた状態では電波が弱くなってしまうため、家の間取りに合わせてWi-Fiルーターを設置する必要があります。

同じ周波数の電波に影響を受けやすい

Wi-Fiルーターを設置する際は、家電製品同士の電波干渉にも注意しなければいけません。電波干渉とは、同じ周波数の電波に影響を受けて、通信不良を起こしてしまうことをいいます。

Wi-Fiルーターでは、主に「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯を使用していますが、電子レンジやテレビなどの家電製品も「2.4GHz」が採用されています。そのため、同じ周波数を発生させる家電が近くにあると、お互いに干渉してしまうということです。

電波干渉が起きれば、通信速度が低下したり、インターネットが途切れてしまったりと問題が発生します。周波数も考慮してルーターの設置場所を考えると良いでしょう。

金属は電波を反射・水中は吸収してしまう

Wi-Fiの電波には、電波を届けるにあたり相性が悪い素材があります。

  • 金属
  • コンクリートや断熱材
  • 木材

特に、金属は電波を反射し、水は電波を吸収してしまう性質があります。そのため、金属製ラックの上や水槽の近くなどは避けるべきでしょう。またコンクリートの壁を隔てている場合も、電波が遮断されてしまう場合があります。

ルーターの設置場所を変えても通信が遅い場合の対処法

Wi-Fiルーター(無線LAN)の設置場所を変えても、通信速度が改善されないときは、次の対処法を試してみてください。

  • ルーターを変える
  • 中継機を導入
  • インターネット回線の変更
  • 周波数帯を変える

それぞれのポイントを見ていきましょう。

ルーターを変える

まず、通信速度が改善しない場合は、使用しているWi-Fiルーターに問題がある可能性があるため、次のポイントを確認しましょう。

  • 通信規格は最新のものか
  • ルーターのアンテナの性能は十分か
  • 接続方式はIPv6か

もし高速回線を契約していても、旧型のルーターではそのメリットを活かしきれていないかもしれません。

また、ルーターの買い替えを検討する方は、デバイスの位置を確認して電波を飛ばす「ビームフォーミング」や、複数のアンテナを使用して通信する「MIMO」などの機能が搭載されたルーターを選ぶと良いでしょう。

中継機を導入

これまでお伝えしたとおり、Wi-Fiの電波は壁や障害物があると、受信するデバイスへ届きにくくなってしまいます。

特に、一戸建てや部屋数の多いマンションでは電波が届かない部屋も出てくることも。そのような場合は、中継機を設置するのがおすすめです。中継機を使えば、2階や親機から離れた部屋でも快適にインターネットを楽しめます。

インターネット回線の変更

ルーターの設置場所やルーターそのものに問題がなければ、インターネット回線の乗り換えも検討してみましょう。契約回線によっては、時間帯によってプロバイダが混雑していたり、サーバーへの負担がかかっていたりといった問題もあります。

また、万が一回線側に問題が発生している場合は、公式サイトや公式のSNSに詳細が説明されています。回線を乗り換える前に必ず確認してください。

周波数帯を変える

Wi-Fiルーターの周波数帯を変更するのも、一つの対処法です。一般的にWi-Fiルーターは「2.4GHz」と「5GHz」の周波数を利用しています。まずは2つの周波数帯の特徴を確認しておきましょう。

〈2.4GHz〉
・壁や障害物があっても接続しやすい
・5GHzと比べて通信速度が遅い
・家電製品と同じ周波数帯
5GHz〉
・壁や障害物があると接続しにくい
・2.4GHzと比べ通信速度が早い
・家電製品とは異なる周波数帯

このように、それぞれの周波数帯にはメリット・デメリットが存在します。通信状況が改善しない場合は、状況に合わせて周波数帯を変更してみると良いでしょう。

周波数は次の手順で切り替えられます。

  1. Wi-Fiルーターの裏に貼ってあるシールから、周波数帯に合わせたSSIDを確認する
  2. デバイスのWi-Fi設定を開く
  3. 利用したい周波数帯のSSIDをクリックする
  4. パスワードを入力する

現在発売されているWi-Fiルーターのほとんどは、どちらの周波数帯も利用可能です。しかし、機種が古すぎると2.4GHzにしか対応していない場合もあります。その際は、新しいWi-Fiルーターへの買い替えも検討しましょう。

まとめ

この記事では、Wi-Fiルーターの最適な設置場所と向いていない設置場所、通信速度が改善しないときの対処法について解説しました。Wi-Fiルーターの設置場所についてまとめると次のとおりです。

<Wi-Fiのルーターの最適な設置場所>
床から1〜2m離れた場所
・家や部屋の中央
・よく利用する部屋

<向いていない設置場所>
・床
・周囲に障害物がある場所
・テレビや電子レンジなどの家電製品の近く
・水槽、水回り
・窓際

Wi-Fiルーターは360度方向に電波を発しているため、床から離し、周囲には何も置かないようにしてください。また、相性の悪い素材や同じ周波数の電波は、悪影響を与える可能性があるので注意しましょう。

設置場所を変更しても改善しない場合は、ルーターを変えたり中継機を導入したりなども検討してみてください。

※本記事の情報は2022年6月時点のものです。
※本記事は公開・修正時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。キャンペーンを含む最新情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
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<参考>
auひかり公式サイト
ドコモ光公式サイト
SoftBank光公式サイト

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