デビュー5周年を迎えた家入レオが、ベストアルバム&念願の日本武道館公演への想いを語る!

インタビュー | 2017.03.02 18:00

──全18曲の中で特に転機になった曲というと?

うーん……ドラマ『恋仲』の主題歌「君がくれた夏」ですかね。曲を作って、リリースしていくことってすっごい大変なことなんだなって、改めて学んだ曲だったんですよね。ただ歌詞を書いて、ただメロディを作ってっていうことじゃない。外にも内にもいろんな人間関係があって、そこのバランスをとらなくちゃいけなかったりして。『そんなことはアーティストがやんなくていいんだよ』っていう人もいるけど、私の場合は、人間関係も含めて製作だと思ってるんですね。この曲は、本当に今回はやばいかもしれないっていうくらい、ギリギリまでOKが出なかったのですごく大変だったし、その分、思い入れも深い曲になってます。

──結果的には大ヒットした「君がくれた夏」の次のシングル「Hello To The World」から製作スタッフ陣がガラッと変わりました。

当時は『ここから第2章が始まる』って言ってたんですけど(笑)、今振り返ってみると、実際はどの曲からも新しいスタートが始まってて。言ってみれば、全部が自分の人生なので、どこからが第何章かはわからないものなんだなって思いました。ただ、多保孝一さんのこだわりがすごくて。私もかなりこだわる方なんですけど、そこを超えてくるこだわりがあって。『Hello To The World』の時は声が出なくなっちゃうくらい歌ったんですよね。朝から晩まで歌って、それでもOKが出なくて。結局、その日は家に帰って、翌日にもう1回歌ったんですよね。

──「それぞれの明日へ」も多保さん曲になってます。

ハンパなくきつかったです(笑)。スタッフにも言ってないですけど、あまりにきつすぎて、外に行って泣きましたもんね。前後のスケジュールがめちゃくちゃ立て込んでたっていうのもあるんですけど、適当にやってない分、OKが出ないことに苛立ちも感じて。何度もなんどもヘロヘロになりながら歌って。こう歌おうっていう計算がどんどん抜けていって、何も考えずに感覚だけで歌うようになって……。なんとか録り終えて、マスタリングで聴いた時に、良かったんだな、毎回、勉強だなって思えましたね。

──歌い方はすごく変わりましたよね。特に前回のワンマンツアーでは最も違いを感じました。強さに加えて、抜けもよくなったし、ファルセットも心地よくて。

特に意識はしてないですけど、前回のツアーは迷いなく届けられたなって思ってますね。ステージでより自分らしくいられるようになったというか。何をやっても正解も不正解もあるんだなって思った時に、それだったら、どんどん新しいことに挑戦したいなって思ったし、自分らしさとか難しいことを考えずに、前よりももっと、感覚で歌うようになって。この表現はスピリチュアルに聞こえちゃうかもしれないんですけど、自分の声を宇宙に飛ばす感じで歌ってますね。グルーヴがどうとか、音量がどうとかじゃなく、宇宙を自分に近づける感じで歌ってます。

──でも、そのくらい広がりが出てるなと思いました。フォーラムの最後部より先に届いてるなって感じていたところに初の武道館公演が決定したという発表があって。ご自身にとって、武道館はどんな場所ですか?

憧れだし、すごく意味のあるものなんですけど、変な話、いつか絶対にやってみせると思っていたので、それが5周年という節目にできて良かったなと思いますね。ライブ活動をずっと支えてくれているスタッフさんに『本当に実力で勝ち取った武道館だと思ってるから』って言われたことがすごく嬉しくて。これからも自分のペースでやっていきたいなって思います。

──どんなライブにしたいですか?

「ありがとう」にあふれたライブですね。みんなが笑顔でいる瞬間を楽しみたいなと思います。去年から打ち合わせをしていて、セットリストもどんどん組んでるんですけど、やっぱり、レオちゃん応援してて良かったなって思ってもらえるものにしたいです。武道館に足を運んでくれるみなさんには、ラフに、誰かの誕生日会だと思って楽しんでもらえたらいいなと思います。

──その先の未来像は何かすでに思い描いてますか?

1つずつですね。10周年、15周年、20周年って音楽とずっと一緒にいたいからこそ、スピードを考えなくちゃいけないなと思ってて。それは当たり前な気がするんですよね。ここまでは突っ走ってきて良かったし、だからこそ、今の自分があるんですけど、この5年と同じ過ごし方で10周年を迎えると、本当に仕事しかしてない、寂しい人間になっちゃうなって思ってて(笑)。人間的なというか、いろんな傷つきや気づきがあることによって、もっといい歌を歌える自信がある。だから、どこか海外に留学するっていうのも1つの手なんでしょうけど、もっと日常の中で自分を開いていって、いろんな人に出会っていけば、それが10周年につながっていくのかなっていう気持ちでいますね。音楽活動としても、これまではずっとリリースに追いかけられるように走ってきたので、これからはいろんな人とトライアルできたらいいなと思ってます。

2016年12月10日(土)東京国際フォーラムホールA公演のライブレポート公開中!
FAN’S VOICE!>>>家入レオ「5th LIVE Tour 2016~WE | ME~」

■初のベストアルバム「5th Anniversary Best」トレイラー

 
 

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(Colourful Records)
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