ALL OFF史上最高の自信作『Re:sound』を引っさげツアーへ!so-heyが語る、バンドの今と未来。

インタビュー | 2017.04.14 18:00

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インタビュー/フジジュン

──取材している現在は、最新アルバム『Re:sound』を掲げたツアーに向けてリハーサル真っ最中。ツアーを控えてのバンドの状態やモチベーションはいかがですか?

so-hey(Vo.) 今までは勢い一辺倒みたいな感じで来たところもあったんですが、今回のアルバムはすごく多彩なので。勢いのある一面も見せつつ、ほかの面の伝え方や見せ方、演奏にもフォーカス出来ていて。リハーサルしてても、すごくモチベーションが高いです。歌や演奏もただ盛り上げれば良いじゃなくて、どれだけ良い演奏をして満足してもらえるか?というバンドの本質的なところを大事にするようになっていて。今までは聴かせる曲を演って、みんなが静かに聴いてくれてると「つまんないのかな?」と思って不安だったりしたんですけど。今はそういう曲も「良い曲でしょう?」と堂々と演れる自信が付いたし、ツアーでも多彩な面が見せられると思います。

──あと、単純に表現の幅が広がったのも楽しいでしょう?

so-hey そうですね。あとバンド歴も長くなってきたので、「この5人でしか出せない楽しさがあるな」というのをすごく感じていて。歌いながら演奏している4人を見てもしっくりくるというか、「やっぱこいつらじゃなきゃ、この音は出せないな」と思ったり。フィーリングの部分は前よりもずっと増していて、リハーサルしてるだけで楽しいです。

──メジャーデビューして1年強。こういう多彩なアルバムが出来たのって、その間にリリースした3枚のシングルの存在も大きいんじゃないかと思ったんですが?

so-hey かなり大きいですね。シングル3曲の時点でバラエティに富んでいるので、だったらどこかに寄せるのではなく、色んな曲をやってきたこれまでの歴史の集大成のような、一曲としてかぶることのないアルバムにしたいと思って。シングル曲を軸にしながら、凝り固まることなく自由に広げてみようと思って作りました。今回、不思議なやり方なんですけど、曲を作る前に曲順から決めていって。「1曲目はこういう曲が欲しい」とか、「ここにシングル曲が入るから、次はバラードで」とか、そういうアイデアをみんなでホワイトボードに書いていって、そこから曲を作り始めて。だから、最初からアルバムの全体像が見える中で、曲作りを進められたんです。

──へぇ、面白い! でも、最初にテーマありきで曲を作るというのも、シングルでタイアップとかを経験していたから出来たことなんでしょうね。

so-hey そうなんです。多少、テーマやしばりがあった方が作りやすかったりして、「こういう曲にする」という明確なビジョンがある中で曲が作れたのでやりやすかったです。今回はアルバムに向けて作った新曲がほとんどで、使い回しも一切なくって。

──実際にアルバムが完成してみての感想はいかがでしたか?

so-hey これまで、自分の作品を繰り返し聴くこととかあまりなくて。自分の作品を聴くなら、他の人の作品を聴いてインスピレーションを受けたいと思ってたんですが。今回は何度も聴き返したくなって、この感覚が初めてなのですごく嬉しいし。「これは良いアルバムです!」と自信を持って言えるし、聴く人もそう思ってくれるはずだと思っていて。買ってくれた人がすごく大事にしてくれるアルバムになるということを信じているので、こういうアルバムが作れて、世の中に残せたことは本当にバンド冥利につきます。

──前作に『ALL OFF』ってセルフタイトル付けたけど、とっておけば良かったですね。

so-hey いや、それは本当に僕も思いました。「あ、ここだったのか!」って(笑)。でも前作は前作ですごく満足いくものだったし、アルバムを出す時は「これで最後かも知れない」と毎回思って作っていて。前回もこれで最後かも知れないと思ってバンド名を付けたので、後悔はしてないんです。

──リリースして3ヶ月ほど経ちますが、お客さんの反応はどうですか?

so-hey すごく良いです。アルバムを出して、お客さんが飛躍的に伸びたってことはないですけど、みんながすごく大事に聴いてくれているのが分かって。繰り返し聴きたくなる構成にこだわったんですけど、そこもちゃんと伝わっていて、受け止めてくれていて。

──僕は『Re:sound』を聴かせてもらって、ALL OFFの魅力を全方向から詰め込めた作品になってるなと思いました。熱心なファンも最近好きになった人も、それぞれの求めるALL OFFのイメージに応えられていると思うし、期待を超えられていると思います。

so-hey ありがとうございます。初めて聴く人にもきっと「ALL OFFっていいバンドだな」と思ってもらえると思うし、何年経とうと「良い作品だな」と言ってもらえる作品になったと思います。何かにカテゴライズされない、的を絞らせないバンドを目指して来て。このアルバムから、本当にどこへでも行ける自由度やニュートラルさもあると思います。
 

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Re:sound Tour

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