アクロバットミュージカル『アメージング八犬伝』インタビュー 〜元・宝塚歌劇団月組の中原由貴

インタビュー | 2017.04.14 18:00

男性に囲まれて男役を演じるということ。宝塚っぽくなりすぎないようにする

──稽古を始めてみての感想はいかがですか?意気込みなどをお聞かせ下さい。

こんなに踊るのは宝塚の現役以来なんですよ。1年ちょっとぶりになるんでしょうか。「思った以上にハードだなあ」と感じているところです。ひたすら頑張るしかないですね。でも、やっぱり踊ることは大好きなので、やっていて楽しいんですね。サムライ・ロック・オーケストラの稽古は、良い環境だと感じています。目標に向かって皆で同じ方向に向かえる。いい意味で、そこに乗っかっていきたいですね。

──稽古を通じて実際に共演者のアクロバットをご覧になってみて、どのような感想を持たれたのでしょうか?

もう、すご過ぎて!最初は呆然と観てしまいましたね(笑)。私は昨日から振り付けの練習を始めたんですが、そこら中でバック転やバック中をしている方がいて、もうピョンピョン飛び回っているんです!もうずっとニヤけていました。いやあ、人間って余りにもすごいものを見ると笑ってしまうんですね!

サムライ・ロック・オーケストラ

──この公演ではいわゆるアスリートの方々に囲まれてステージに立つわけですが、何か意識していることはありますか?

今までは女性だけの集団の中で踊ってきましたが、この公演では男性の中で、しかも筋肉がしっかりされている体が利く人達の中に混じって、男性として踊ることになります。バック転やバック中が出来ない分、振りでしっかりと魅せて行ったりだとか、人一倍大きく大きく体を動かして踊らないといけないと感じています。

あと今回私が演じるのは男性なので、宝塚での男役の経験は全て活きてくるんじゃないかなと思ってます。でも、だからこそ宝塚っぽくなりすぎないようにしていこう、と。あまりにも現役と一緒では浮いてしまうと思うので。

中原由貴的『アメージング八犬伝』の見どころ。宝塚のファンの方は絶対好きだと断言します!

──ほぼすべてのシーンに出演されているとのことですが、その中で見どころがありましたら教えていただけますでしょうか?

まずオープニングシーンではセンターで踊ることになっています。今回はサムライロックオーケストラ史上、最も派手なのオープニングになるらしいですよ。作品の導入ってすごく大切だと思うので、これから何が始まるんだろう?」というワクワク感をお客さんに感じてもらいたいですね。もう公開されているんですが、本当にすごい衣装で踊れるのかちょっと心配です(笑)。それと今回、私は歌うんですよ。まだ詳しいことは言えないんですが、期待して欲しいです。

サムライ・ロック・オーケストラ

──どんな方に観てもらいたいと感じていますか?

う~ん。ストレスが溜まってる人ですね(笑)。ものすごく激しい動きが観られるので、本当にスカッとしますよ。それと宝塚のファンの方。絶対好きだと断言します。イメージ的には2.5次元の舞台的な感じかも(笑)。「舞台は宝塚だけ」という風にならずに、これを機に自分のテリトリーを広げていただけたら嬉しいです。

──公演への意気込みをお聞かせ下さい。

私は今回初めて<サムライ・ロック・オーケストラ>の公演にお誘いいただいたんですが、こんなにも面白いエンターテイメント集団がいたのかと本当に驚きました。『アメージング八犬伝』は、全国ツアーもあるので<サムライ・ロック・オーケストラ>を多くの方に知っていただきたいですね。

サムライ・ロック・オーケストラ

中原由貴演じる<ヽ大法師>

稽古場では、身体能力の高いアスリートたちの中にあって、ひときわ優雅なダンスで報道陣から注目を集めていた中原由貴さん。宝塚退団を経て、一体どのような女優に生まれ変わるのか。『アメージング八犬伝』では、その答えの一端を見る事ができそうだ。

■「アメージング 八犬伝」公演予告動画

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サムライ・ロック・オーケストラ「アメージング八犬伝」

4月28日(金) ディファ有明
4月29日(土) ディファ有明 ※1日2回
5月28日(日) 熊本県立劇場 演劇ホール
6月10日(土) 富山県民会館
6月18日(日) 三重県総合文化センター
6月24日(土) レザンホール(塩尻市文化会館)大ホール
8月27日(日) 新潟テルサ
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※公演情報はオフィシャルサイトにてご確認ください。

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