安藤裕子、日々考えていたことや6月に行うプレミアムライブについて語る。

2017.05.0313:00

インタビュー/永堀アツオ

安藤裕子のプレミアムライブ「夜明け前」の開催が決定した。昨年5月からレコーディング作業を小休止しているが、昨年の秋には全国8公演に渡るアコースティックツアーを開催し、各種イベントや他アースティストのライブへのゲスト出演もしている。ライブ活動は継続中の彼女は現在、自分の音楽についてどう向き合っているのか。今年4月に東京スカイツリーのプラネタリウムで行われたライブイベント『LIVE in the DARK』の話を入り口に、安藤裕子の自身の歌への思いを探る。

──プラネタリウムでのライブイベントはどうでしたか?

お客さんがどういう風に見えて、どういう風に体感しているのかをつかめないままでやっていたので、演者の方がそわそわしていたんじゃないかなって思いますね。何しろ、プラネタリウムだから、楽器陣は手元の光量をできるだけ落とされていて。みんなあわあわ言いながらやってたので大変そうでしたけど、私とお客さんは、のほほんと、その空間に浸りながらやっていたので、気持ちよかったですね。だいぶロマンチックな時間を過ごせたんじゃないかと思います。

──1stミニアルバム『サリー』に収録されていた「summer」を始め、近年のライブではあまりやってない曲をチョイスしてましたね。

昔の曲をやろうと思ってたんですよね。そういう方が合いそうだなっていうのと、リラックスして欲しいっていうのがあって。歌ってる私はほとんど見えず、基本的には星空の投影が中心だったから、ぐっすり寝てもらう方がいいんじゃないかなと思って、ヒーリング効果がありそうな選曲をして。不眠症の東京の人を寝させようという一心で、たゆたうように、リラックスして歌えたし、我ながらバッチリ合ってたなと。

──ライブ自体は、12月に出演したイベント以来、4ヶ月ぶりだったわけですが、今、どんな日々を過ごしてますか?

うーん、私は“自分を歌うこと”に疲弊してたと思うんですよね。オーソドックスな話だけど、子供を育ててるとその子を24時間見てないといけなくて。自分のことで何かを思うっていうのがアホらしくなるんですよね。自分の中がカスカスになってしまったことで、人前で吐露する気持ちがなくなったっていうのが強くて。

──人生においては決してマイナスなことではないですよね。子供と過ごす時間を大切にするっていうのは。

子供をしっかり見て、育てていきたいと思うけど、子供が小学校に入って、自分の時間ができた時に、空っぽの自分に落ち込みそうだなっていう心配もあるんですよね。なので、もうちょっとインプットした方がいいなと思っていて。だから、普段なら誘われても絶対に行かないようなグラミー賞に行ってみたりとか、人のライブに行ってみたり、人とも異様に会うようになったりしてて。何年か前は、スタッフ以外、ほとんど誰とも会わないくらいだったけど、今は進んで会うようになっていて。あと、ありがたいことに、休もうと思ったら、人様に曲を書かせていただく機会がちょこちょこあったりして。それはすごく新鮮なんですよ。誰かに投影して曲を楽しむっていうことができるから。

──自分の曲じゃなく、楽曲提供の場合は、すんなり作れますか?

自分に対するよりは作りやすいし、楽しくもありますね。結局、何かもの作りをしてないと手持ち無沙汰なんですよ。そういう風にしか生きてこなかったから。子育ての中でも、やたら子供のものをなんでも作っていて。これから、子供の手が離れていく時に、私も何か作る物を探さないといけないわけで、音楽も今、何か作ろうっていう気持ちになってるんですね。6月に昭和女子大学人見記念講堂でのライブが決まったし、これを機に配信なのか手売りなのかはまだわからないけど、自主盤みたいなものを作りたいねっていう相談をしてて。そうやって目標を立てると、自分の中でもこういうのはどうかな?って考える機会になって。今の自分はどんなことが歌いたいかな?どんなことができるかな?って、ちょうど悩んでるんだよね。

 

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