Chage、50代最後の節目のツアーは「より動の部分を楽しんでもらえるものにしたい」豊洲PIT公演について語る！

──今年の5月から6月にかけて行われた“Chage Hall Tour 2017 〜 Have a Dream〜”ではベース、ドラム、キーボードが女性という編成のバンドでのステージをやっていましたが、今回のメンバーは？

ギターの西川進くんがバンマスとして入ってくるという通常の形に近いバンドですね。“Chage Hall Tour 2017 〜 Have a Dream〜”はJポップの名曲をChageというフィルターを通して歌ってみたいという意識があったので、ボーカリストに専念していこうと。そうした曲が自分の曲と混ざることでどうなるか、自分自身も楽しみながらステージに立つことができましたし、女性が3人いるバンドがかっこよくて、新鮮でした。チャレンジすることができたし、レンジを広げることもできたなと思っています。

──Chageさんのオリジナル曲もカバーも一体となって届いてくる素晴らしいステージでしたが、今回はどんなステージにしようと思っていますか？

50代最後の年なので、やれるところまでやってみようと思っていて、そういう時にはロックが一番いいのかなと。ホールツアーは歌謡曲やフォークも織り交ぜつつのものだったし、ファン・ミーティングがアコースティックだったこともあるし、この年でどこまでロックをやれるのか、妥協せずに挑戦しようと思っています。セットリストもほぼ固まってきたんですが、かなりタフなステージになるのは間違いないですね。自分で自分のハードルをどんどん上げている状態。西川進くんがびっくりしてましたから。「えっ、ホントにこれをやるんですか？」「やるよ」って（笑）

──様々な年代の曲が入ってくるんですか？

20代、30代の頃の曲もバンバンやりますよ。でもその頃と今じゃ、全然違うじゃないですか。そこでどこまでやれるか。ライブハウスだし、「たった一度の人生ならば」が逆に浮く感じでもいい。守りに入るのは嫌なので、攻めていきたい。Chageの音楽に静と動の部分があるとしたら、より動の部分を楽しんでもらえるものにしたい。Chageがあれだけやってるんだから、自分もまだまだやれるなって、お客さんが思ってくれたら、こんなにうれしいことはないですよね。お客さんへの要望は一応椅子は用意してるんですが、荷物置きにしてもらおうと思ってます（笑）

──50代最後の年に、そういうステージを展開していくというところもいいですよね。

これをやれきれたら、今後に向けて、自分の自信にもなるんじゃないかと思いますね。“〜遠景/landscape〜”というタイトルにも関係してくるんですが、仕掛けも考えています。最近、演出を考えるのが楽しくて、どうやったらお客さんが喜んでくれるんだろうってことばっかり考えているんですよ。と同時にどうやったら、自分も楽しめるんだろうって。その相乗効果でステージを作っていけたらと思っています。