Chara デビュー25周年イヤーを締めくくるニュー・アルバム『Sympathy』リリース!“共鳴” “親密さ”というキーワードから紡がれた最新作に迫る

2017.08.0418:00

Chara

インタビュー/永堀アツオ

前作『Secret Garden』から2年4ヶ月ぶりのニューアルバム『Sympathy』をリリースしたChara。彼女はその間に、3枚組のオールタイムベストアルバム『Naked & Sweet』をリリースし、’97年の名盤『Junior Sweet』を25周年記念盤としてリマスターし、’94年に開催された伝説の武道館ライブ「Happy Toy Tour in 武道館」も映像化した。それぞれの作品に即したスタイルの異なるツアーも開催し、過去の曲を歌う機会も数多くあった。“一筆書きのアーティスト”を自認し、決して書き直しはせず、常に先に先にと筆を進めてきた彼女は、過去の自分が描いてきた線を振り返った時にどんなことを感じたのだろうか。

25周年は自分の声や詞を振り返る機会がいっぱいあって。改めて、過去の自分に今の自分が影響を受けたというか、自分の中の活性化ができた。

──デビュー25周年のアニバーサリーイヤーの締めくくりとなるオリジナルアルバム『Sympathy』がリリースされましたが、制作前はどんな作品にしたいと考えていましたか。

普段は進化したいタイプだから、次のこと、先のことを考えるんだけど、25周年をお祝いしていただいたおかげで、いつもはやらない作業——自分の声や詞を振り返る機会がいっぱいあって。きっとそれは、振り返れっていうことだったのかもしれないなと思うんだよね。そういう意味では、改めて、過去の自分に今の自分が影響を受けたというか。何かを無くしたわけではないけど、成長してきちゃってるから、同じ歌を唄い続けてても、発声や息継ぎの仕方が違うなと思ったりして。自分の中の活性化ができたし、今の自分が思っているのとは別のやり方を注入することができた。それは25周年のおかげだね。

──初心に返れたという部分はありますか?

そういうことかもしれないね。私はシンガーソングライターで、楽器を演奏することは好きだけど、自分の声にはずっと自信が足りなすぎて。改めて、声を使った楽器である自分=ヴォーカリストっていう認識を持つというか、もうちょっと認めてあげたらっていうところが出てきてるのかもしれない。意外とCharaって、人がやってきてないやり方でいろんな声を出してきたなって感じたし、だいぶ、自分に合うマイクや歌い方もわかってきた。そういうのも含めて、いい時期に振り返れたなって思う。今後も自分という楽器を鳴らしていくためにも、昔の声の曲を歌うのはいいなって思ったかな。

──サウンド的にも、基本的にCharaさんは作詞・作曲・プロデュースを自ら手がけることが多いですが、本作は岸田繁(くるり)やケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、野村陽一郎など、初タッグのアーティストに作曲を任せている曲もありますよね。それこそ、セルフプロデュースながらも、大沢伸一や渡辺善太郎らがアレンジで参加した『Junior Sweet』を思わせるフレッシュさがあるなと感じたんですが。

なるほどね。前作『Secret Garden』は女性としての自分の老いと向かい合ったアルバムだったんだよね。生涯ガーリーでいたいなと思いながらも、ホルモン的には減少傾向にあって、もうすぐ子供が産めなくなる年齢に達するのね……っていう時期に差し掛かったときに作ったアルバムだったの。ある日、突然、おじさんになるわけではないんだろうけど(笑)、『私、何が変わるの?』って。そういうアルバムを作ったから、真逆というか、違った方向を見たくなったのかもしれない。例えばさ、デザイナーさんとかって、いろんな場所を旅して、旅した後に影響を受けて新しいものを作る人がいるでしょ。私は、いろんなとこを旅してないから、昔の自分を旅して思い出したいろいろな景色に影響を受けたのかなって。

──表題曲「Sympathy」は真逆の振り切った感が特に出てますよね。アートワークに使われている<白い無邪気なデイジー>ですよね。デイジーは、ピュア=無邪気に加えて、「あなたと同じ気持ちです」という花言葉を持ってます。

そうやってバランスを取るんじゃないかな。『Love pop』をやってくれてた陽一郎くんにも『やっぱり、ピュアですね!』って言われたのね。それで傷つくこともあるんだけど、私はピュアであることに臆病でありたくないなって感じてて。だから、ジャケットで白いデイジーを使って、無邪気さやガーリー、ピュアさを表現したんだけど、ある種、強いよね、ピュアっていうのは。純粋ととらえたら、濃いっていうことじゃん。ただ、自分でピュアにやろう!って思ってやるようなコンセプトじゃなくて、陽一郎くんに言われて、『私ってホントに好きだよね、音楽』って感じたし、自分でもすごくまっすぐにやってるなって思ったりはしますね。

──「Sympathy」は大塚製薬「ファイブミニ」のCMソングに使用されてますが、どんな発想から生まれた曲だったんですか?

アルバムのタイトルが決まった時に、タイトル曲が欲しいなって思って。ちょうど、タイミングよく、「ピンク色で可愛い、新しい女性向けのファイブミニのCMソングを書き下ろして欲しい」っていうオファーを頂いたんだよね。そこで、CMに出演されている広瀬すずさんのポスターをもらって。まだ若いから、『これから燃えるような恋をするのかしら?素敵な恋ができるといいわね』って、何となくお母さんになった感じで眺めていたら(笑)、すぐにメロディが浮かんで。彼女が鏡じゃなく、ガラスに映った自分を見ているポスターだったんだけど、ガラスに映った方の彼女を見ていたら思い浮かんだんだよね。もしかしたら言葉には言えてないかもしれない心の内側にあるロマンチックな気持ち。私の王子様どこかしら?って呼び寄せているようなシンパシーがあるんだろうなって思って。

──渋谷マークシティのタイアップ曲として書き下ろしたクリスマスソング「Sweet Sunshine」にも、みんなの恋がうまくいきますようにっていうメッセージが込められてましたよね。

そうだね。ただ、これは、どちらかという男性に向けて書いてて。日本人の男性ってシャイな方も多いじゃない。さっきのピュアっていう話じゃないけど、私がみんなのお母さんだったら、自分らしくピュアに気持ちを伝えなさいって言いたいなっていうことだね(笑)。若い時はこういう歌詞は作れなかったかもしれないけど、歳を重ねてきて、いろいろな人生を経験してきた私みたいな大人が言うから、リアリティーがあるかもしれないなって思うんだよね。

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Chara Live Tour 2017 "Sympathy"

9月1日(金)LIQUIDROOM
9月3日(日)福岡・DRUM LOGOS
9月8日(金)名古屋・Zepp Nagoya
9月17日(日)大阪・Zepp Namba
9月24日(日)昭和女子大学人見記念講堂
Tickets:8月5日(土)SALE
※東京・福岡・名古屋公演のみ小学生(12才まで)対象のキッズエリアあり

>>>すべてのライブ詳細はオフィシャルサイトをご覧下さい

関連リンク

RELEASE

NEW ALBUM「Sympathy」
(Ki/oon Music)
NOW ON SALE

[通常盤初回仕様](CD)、[初回生産限定盤](2CD)

<参加ゲスト>KanSano / 岸田 繁(くるり) / kensukeushio(agraph) / ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ) / mabanua / BASI(韻シスト) / TAKU(韻シスト)