八王子結成・グッドモーニングアメリカ企画のフェス「八王子天狗祭」開催記念!グドモメンバーに直撃インタビュー!

インタビュー | 2017.09.04 18:00

グッドモーニングアメリカ

インタビュー/兵庫慎司

2ステージ・17アクトという布陣で2016年11月5日に初開催、成功に終わったグッドモーニングアメリカによる地元八王子でのロック・フェス『八王子天狗祭』。その2回目が2017年11月11日エスフォルタアリーナ八王子にて行われることが発表になり、出演バンド等のアナウンスが進んでいる。今年5月から7月にかけて、ボーカル&ギター金廣真悟のポリープ手術のための3ヵ月休止したことと、去年と今年のその『ハチテン』(通称)のことについて話していただきました。

「3ヵ月ライブできないぐらいでこんなに悶々とするか?と自分でも思った」(渡邊)

──8月2日に渋谷O-WESTで、金廣さん復活ツアーのファイナルを観させていただいたんですけども。理由がポリープ手術だし、3ヵ月っていう短い休止なので、そんなに重く捉えてなかったんですけども、MCを聞いて「そうか、当人たちにとってはかなりずっしりくる出来事だったのか」と思って。

goodmo_koichi
3ヵ月、僕はすごく長く感じましたね。今までバンド活動をしてきて、3ヵ月ライブが空くことはなかったので。休んでる間、俺は友達のライブとか、よく観に行っていたんですけど、観るとやっぱり「ああ、やりたいなあ」という気持ちになって。3ヵ月ライブできないぐらいでこんなに悶々とするか?と自分でも思ったんですけど、後半は観に行くのもつらくなってましたね。また始められて、「ああ、ライブって楽しいなあ!」って思い知りました。

──たなしんさんはひとりで旅行されてたんですよね。ツイッターによると。

goodmo_tanashin
ペルーとキューバに1ヵ月間行ってたんですけど。逆にその、離れることで……ずっとひとりで、知り合いも誰もいない旅だったので。
だから、日本にいる人とのつながりだったりとか、バンドのつながりだったりとか、お客さんとのつながりだったりとかの大切さを、改めて感じられる機会でしたね。帰って来た時に、これはあたりまえなんだけどあたりまえじゃない、っていうことを強く感じてステージに立てたのが、すごく大きかったと思います。

──なんでペルーとキューバだったんですか?

goodmo_tanashin
幸一が言ったように、高校生の時にバンドを組んで、バイトして、ライブして、みたいな生活を続けてきて、気がついたら……今年で34なんですけど、ずっと駆け抜けて、バンドにすべて費やして来たみたいな気持ちがあって。っていう時に、丸々1ヵ月間使えることになったので、そういう機会じゃないとできない成長をしたいな、っていうのが、最初のきっかけだったんですけど。
でも、どこに行くとかは決めてなくて。たとえばキューバは、たまたまキューバ料理屋さんに入って、「なんかおもしろそうだな」って直感で決めたりとか。キューバもペルーも地球の裏側で、自分が全然知らない文化の中で、音楽があって、一緒にタイコ叩いたりするだけでほんとに楽しくて。
スペイン語なんで言葉もわからなくて、でも自然とコミュニケーションができて。そうやって音を合わせたり、会話したりするのってすごく大切なことだな、って気づいたりとか。ほんとに、旅行に行った経験が、自分のステージとか、音楽人生に返ってきてるんじゃないかな、と思います。

「休止をポジティブに捉えることが絶対いいと思ったんです、バンド的にも」(ペギ)

──ペギさんは?

goodmo_pegi
あの、野球中継をずっと観てました。

金廣・渡邉・たなしん:(笑)。

goodmo_pegi
ヤクルトのファンになって。朝起きて、ごはん食べて、ジムに行って、夜はずっと野球中継。その毎日が永遠に続けばいいのに、って思ってました。
goodmo_koichi
ははははは!

──なんなんですか、この温度差は(笑)。

goodmo_pegi
いや、最高でしたよ。今シーズンからプロ野球を好きになって。3月31日から始まったんですけど、ライブは4月22日まであったから、そのへんちょっとかぶってるんですけど。ツアー中からどんどんハマっていって、4月22日でいったんライブが終わって、そのあとは野球に専念して(笑)。選手のことをいろいろ調べたりとか。
趣味っていうのを無理矢理探したりした時もあったんですけど……なかったんですよ。音楽しかなかったんです、ずっと。で、野球観戦という趣味が本当にできて。趣味にハマると、こんなに気持ちも労力も注げるものなのか、ということを知って。ほんとに楽しくて。
goodmo_koichi
いいことだね。
goodmo_pegi
うん。趣味の走り出しとしては、本当にいい時間でした。今、バンドが活動し始めると……休みの間はもうほんと、一球一球全部観てたんですけど、バンドが動き出すと、なかなかそこまで観れなくて。
あとで結果だけ見て「ああ、負けたんだ」とか「ああ、バレンティン、ホームラン打ったのか」くらいで、さみしい思いをしてるんですけど。一球一球観たいんですけどー。

──すみません、バンドマンじゃなくても、全試合一球一球観てる人ってなかなかいないと思います(笑)。

goodmo_pegi
だから、スタートダッシュがすごかったんで。でも今、それが音楽に返ってると思います。

──(笑)ほんとに?

goodmo_pegi
ほんとです!
goodmo_tanashin
いや、返るよ、そういうのほんとに。うん。
goodmo_pegi
それに……これ、本当にそうなんですけど、休止をポジティブに捉えることが絶対いいと思ったんです、バンド的にも。マイナスに行くんじゃなしに、前向きに上げていければ、治療にも専念できるし。そこで俺らがしょんぼりしてたらつらいでしょ、本人も。で、野球に専念したと(笑)。

──金廣さんは当事者だったわけですけども。

goodmo_kanehiro
ポリープっていうか、ノドの結節自体はけっこう前からあったんですけど、去年の7月頃から、それが2個になっちゃって。
そういう時に……このタイミングで1ヵ月休む、というのは前から決まってたんですね。だったら、手術すると3ヵ月は休まないといけないけど……ポリープがあることで呼吸が続かなくなる、息をより使わなきゃいけなくなるとか、声をより大きく出さなきゃいけなくなる、声を大きく出すと声帯が震えるからまた結節ができる、っていう悪循環にもなっていたので。
それでメンバーに相談して、手術することを決めて。ツアー終わってから手術するまでの間に軽くレコーディングして、手術終わってからもレコーディングしてたから、まったく歌っちゃダメだったのは、3ヵ月のうちの2ヵ月ぐらいだったんですけど。

──手術後に歌をレコーディングしたら、やっぱり全然違いました?

goodmo_kanehiro
違いましたね。手術したあとは、やっぱり低音が……低音を出す時って、より広い声帯を使わなきゃいけなくて。ギターの弦と一緒で……弦って、押さえてる位置からブリッジまでが長ければ長いほど低い音じゃないですか? でも結節ができていると、そこからの長さしか震わせられないので。

──ああ、それと一緒なんだ? へえー!

goodmo_kanehiro
だから弦で言うと短い、高い音しか出ない状態で歌っていたので、筋肉の使い方がおかしくて、摩耗するのが早いというか。それが低い音も出るようになったので、音によって筋肉を半分使ったり、1/4 使ったりっていうふうにできるようになって。それがうれしかったですね。

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八王子天狗祭2017

2017年11月11日(土) エスフォルタアリーナ八王子
>>ACCESS:新宿から約45分!名古屋から約120分!改札出て目の前!
10:00 開場 / 11:00 開演

NOW ON SALE

[出演]グッドモーニングアメリカ / a flood of circle / COUNTRY YARD / Gacharic spin / ゴールデンボンバー / 四星球 / Halo at 四畳半 / 04 Limited Sazabys / フラチナリズム / BRADIO / POETASTER / MAGIC OF LiFE / Rhythmic Toy World / 忘れらんねえよ / and more...

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