宇都宮 隆 ソロデビュー25周年！この25年の日々と、”特別な”ツアーについて語る！

──今年のツアーもT.UTU with The Bandでのステージということになりますが、昨年の延長線上にあるものと言えそうですか？

そうですね。まったく違う形が考えられなくて。本当は25周年の今年に、T.UTU with The Band復活というのが良かったのかもしれませんが、僕も含めて、みなさんお年なので、やれるときにやったほうがいいかなって、1年前倒しでやらせていただきまして。みなさんの反響も良かったし、22年前にやった時も2年間やったので、だったらもう1年やってもいいのかなって。きっとみなさんはもうやらないだろうと予想していると思うので、そこも裏切ろうかなと。

──裏切ったり、驚かせたりするのが好きですよね。

そうですね。

──今回のステージは25周年を意識した構成になりますか？

そんなにこだわりはなくて。前回の続編にプラスアルファーでいいかなと思っています。ツアー・タイトルに“Idios”、“特別な”という意味のギリシア語を使っているんですが、特別な仕掛けを考え中です。選曲もこれからですね。このメンバーはみんな、すごい人たちなので、なんでも対応してくれますから。

──昨年のツアーで22年ぶりの結集ということになりましたが、以前の時との違いは？

ひとりひとりの根本の性格はまったく変わってないんですよ、おっさんになっても（笑）。集まった時の雰囲気も同じだし、ホントに変わらないんだなと思いました。みんな、現役でやっているのが大きいんじゃないかな。みんな、精神的に若いですし。

──今回は全国13公演となります。このメンバーで旅をすることについては？

みんな、おっさんなんで、昔みたいに夜遅くまで、飲むということにはならないと思います。そこは年なりに（笑）

──ツアータイトルにはギリシア数字で60を表すクシー（ξ）という記号もついてます。これは？

ツアー中に60歳を迎えるので、シャレで付けました。

──60歳になるって、どんな気分ですか？

50を迎えたときよりき少し重みがありますね。50のときはまだそんなに49との違いも感じてなかったんですが、60という響きってすごいなって。ただ今は時代的に60代70代でも元気な人が多いので、そんなに重くは感じてないです。50代よりは感じるかな、ぐらいで。60だからって、区切りという意識もないです。ただ、やりたいことをしばらく置いておくという年齢ではないということは感じてます。やりたいと思ったことはなるべくすみやかに行動に移したほうがいいと思っています。

──宇都宮さん、2013年に病気をわずらった時以外は、ほぼ常に活動されてますよね。継続しているところも素晴らしいと思います。

ライブは昔からやりたいことだったので、その積み重ねで25年、やってきたってことですね。もちろんCDを出すのも大切なことだけど、CDをうまく出せない時期も、ライブだけは絶対にやろうと決めていました。

──それはどうしてですか？

ライブで生で伝えることが大切だと思っているからですね。CDが売れない時代になって、余計にその思いが強くなりました。CDが売れたからって、ライブをおろそかにしてたら、きっとダメだっただろうなと思います。ライブをずっと大切にしてきたからこそ、今があると思っています。

──宇都宮さんにとって、ライブをやる喜びというと？

なんだろう？始まる寸前までボーッとしてるんですけど、あそこに立った瞬間、口で説明しづらいんですが、いろんなものを背負っている感覚になって、その重さが気持ちいいというのはありますね。ライブって、何が起こるかわからないから、どんなことにでも対処しなきゃいけないし、バンドのパワーも感じるし、みなさんからのパワーも感じるし、そういうものを全部背負って、なおかつそこに自分の歌のパワーを乗せていく時のあのエネルギーのすごさがクセになるというか（笑）。その分、ライブが終わったら、すごく疲れているんですけどね（笑）

──今回のツアーを見に来る人に、メッセージをいただけますか？

前回は久々だったので、22年たったT.UTU with The BANDってどうなるんだろうって、様子をうかがっていた人もいたと思うんですが、2年目なんで、初日から思う存分、このバンドを楽しんでもらえたらと思っています。驚かしも考えているので、楽しみにして来て、思う存分発散してくれたらうれしいですね。

■「T.UTU with The BAND Phoenix TOUR 2017 ξIdiosξ」に向けて本人からのメッセージ動画