アンフィル、ニューシングル「光」を引っさげ初の全国ワンマンツアーへ!楽曲に込めた思い、今ツアーにかける意気込みとは?

インタビュー | 2017.11.08 15:00

インタビュー/武市尚子

──アンフィルは結成3年目ということだけど、最初から自分たちが魅せたい、聴かせたい方向性というのはハッキリと持っていたの?

最初から、ジャンルにとらわれずに、いろんな音楽をやっていこうって思っていて、中でも、歌メロがしっかりと立った曲をやりたかったんです。聴いていて純粋に“いい曲だな”って思えるような音楽を作っていきたかったというか。魅せ方としては、最初はそこまでこだわりがなかったんですけど、個性もだんだんと出て来たことで、見え方も固まってきたのかな?って思いますね。

──ちなみに、それぞれの音楽ルーツってどのあたりなの?

僕は、中学生くらいの頃に、思いたったようにいきなりピアノを始めて、高校の頃に軽音楽部に入ってギターとかやりつつ、the GazettEを聴いてヴィジュアル系をやり始めたんです。
僕はL’Arc~en~Cielさんがルーツですね。
俺はまったく音楽というものに興味がなかったんですけど、なんとなくみんなが聴いてるようなJ-POPを聴くようになって。ヴィジュアル系のバンドをやり始めてから、こっちのジャンルを聴くようになった感じでしたね。
僕はJanne Da Arcです。
僕もヴィジュアル系の入りはthe GazettEですね。小学生の頃からピアノをずっとやっていて、ジャズピアノとかもやっていたりしたので、そこは今でも楽曲作りには活かせていると思うんですけど、the GazettEを聴くまでは、HIP HOPとかを聴いていて、どちらかというと、ヴィジュアル系を否定的な目で見てた側だったんですが、the GazettEさんを『CDTV』とかで見るようになって、すごくハマったんです。
アンフィルは全員が作曲をするんですけど、それぞれまったく違ったルーツではあるので、そこが楽曲にも出てる感じがしますね。今回のシングルでは、そんなそれぞれの個性がすごく出てると思います。

──そうだね。それは、今回11月8日にリリースされる「光」に収録される3曲を聴いていて伝わってくるところではあるよね。それぞれの個性を感じるというか。表題曲の「光」は、入り口がすごくヘヴィではあるけど、歌が乗ってからはすごくメロウな1曲だよね。この曲は、作詞が翔梧くん、作曲がyukitoくんですが。

はい。とにかくアンフィルっぽい曲を作りたいなと思って作った1曲でしたね。展開も、いい裏切りが出来たんじゃないかな?と思っています。
この曲は、まさしく、ザ・yukitoさん!ザ・アンフィルっていう1曲だと思いますね。今回のシングルの3曲というのは、それぞれアンフィルの王道的なものだなと思いますね。すごく分かりやすいと思います。
この曲は、とにかく感情を出せるように考えて歌いましたね。でも、今回の3曲の中では、1番素直に歌ったかもしれないです。言葉通りに歌えるように。ちょっとキーが高いところでは苦戦しましたけど。去年だったら歌えてなかったのかなって思いますね。急に出る様になったんです。普段は気付かなかったりするんですけど、小さな成長を日々感じているんです。ふとしたときに気付くというか。この曲をきっかけに、歌えるキーの幅が広がったなとも思っています。

──翔梧くんは、この曲に限らず、歌詞からどんなことを伝えていきたいと思っているの?

曲ごとではあるんですけど、俺がアンフィルの歌詞を書く時に心がけてることは、とにかく前向きに楽しい気持ちになってくれる歌であってほしいなと思うことなんです。
日本のJ-POPの歌詞って、とことん暗いものってないと思うんです。そういう歌詞の乗った曲って、オリコンの上位には入っていかない。だから、そこを狙って前向きで明るい歌詞を書くということではないんですよ。俺がヴィジュアル系を好きな理由って、死にたくなるくらいの絶望とかも踏まえて、じゃあ死のうではなく、そこに寄り添いつつ、“俺もこうだから、オマエも頑張ろうぜ”っていうところだと思うんです。暗い気持ちのときに、明るい音楽を聴いて気分をあげようとする人達がいる一方で、そこに着いて行けない人もいる。俺自身が後者でもあったので、そういう人達のためにも、痛みとか苦しみを理解してあげた上で、笑ってもらえたら嬉しいなって思いながら歌詞を書いているんです。
暗い気持ちのときに、暗い曲を聴いて気分をどん底に落とすのではなく、暗い気持ちのときにこそ聴いてもらえたらなと。そういうときにこそ、アンフィルの音楽を必要としてくれる人が居てくれたら嬉しいなと思って。なので、歌詞は暗くみえがちではあると思いますね、どの曲も。今回の曲たちも、“それでもいいから傍に居てあげるよ”っていうメッセージが強いと思います。ただ、失恋の曲とかはどん底に暗いですけどね(笑)。アンフィルの歌詞を一言で言うならば、ちょっと闇を抱えた暗い人達……って感じですね(笑)。僕自身も、そういう歌に救われてきた人間なので、アンフィルの歌詞の暗さの裏には、背中を押してあげたいという気持ちがあるということは、伝えたいところですね。

──カップリングの「I Be」は作詞作曲共に翔梧くんですが。この曲は、R&Bとバンドサウンドの融合を感じる1曲だね。

そうなんです。1stシングル2ndシングルあたりは、こういったR&Bテイストの楽曲を多く作っていたんですけど、ここ最近、自分色を前面に押し出した曲をそんなに作ってきていなかったなと思ったので、今回そういう曲を久々に作ってみようと思って作ってみたんです。歌い方も、もともとフェイクとか入れちゃう方なので、この曲では思いきりそういう自分を押し出してみました。せっかく3周年目でもあるし、自分の原点に立ち返ろうと思ったのがきっかけです。自分の好きなものを詰め込んだ曲です。
この曲を初めて聴いたときは、ヴィジュアル系の音というより、翔梧さんの歌い方も含め、分かりやすく言うとEXILEとかが歌っていそうな楽曲だなと思いましたね。歌声もすごく色気があって、個人的にすごく好きな1曲です。
叩いててすごく自然な感じではありましたね。僕の中では、R&Bとの融合ではあるけど、個性がしっかりと立ったヴィジュアル系色の強い1曲だなという印象だったので、ファンのみんなはすごく好きだと思いますね。
実は、僕がメンバーの中で1番こういう曲を通ってきていないのもあって、こういう曲ならではの間の取り方とか、ラインであるとか、自分の中にこういう曲に付けるベースの引き出しがないので、イメージ的なR&Bのサンプルをもらって勉強してフレーズを考えたんです。

──「鑰孔の続 -カギアナノゾク-」は、未月くんの作詞作曲ナンバーだけど、猟奇的な空気感を含んだシャッフル曲だね。

そうですね。僕の場合、自分で書いた曲は自分で歌詞を乗せることが多いんですけど、この曲は、タイトルからして、ザッツ・ヴィジュアル系な曲を作ろうと思って作った1曲で、楽曲の魅せ方も歌い方も、最初から自分の中にイメージが強くあったので、それを翔梧さんにも伝えて、理想の歌い方に近づけてもらったんです。
シャッフルだったので、ウォーキングベースを入れていったんですけど、この曲に関しては、未月から“とにかくゴチャゴチャしたカオス的な曲にしたい”という話だったので、あまりギターにも合わせ過ぎないように、ベースはベースで独自の路線を行くという感じで弾きましたね。それぞれがとにかく別々のことを思いっきりやってるので、まさに、そんなゴチャゴチャ感を感じてもらえると思いますね。逆にそこが味というか。やっててすごく楽しかったです。
ドラムに関しても、ベースとすら一体感を考えず、とにかく手数多く叩きまくりましたからね(笑)。最初、Aメロとかはハイハットでビートを刻んでいたんですけど、未月が、とにかくうるさい曲にしたいっていうので、ほぼほぼ全行程でシンバルでビートを刻んだ曲になりましたね(笑)。ほぼ他のパートのことは考えずに自由に叩きました。お互いが強調しあった1曲です。

──歌的にはどうだった?

僕、普段からちょっともたりたい癖があるので、この曲も本当はもたり気味で歌いたかったんですけど、もたってると置いて行かれちゃうくらいテンポが早いんですよ。なので、ちょっと苦戦しましたけど、なんとかいい感じに落ち着いたと思います。曲中に台詞が入っていたりして、初めてのチャレンジ的なところもある曲なので、いろいろと細かい部分にもこだわりながら歌っていったので、そんなところも感じてもらえたら嬉しいなと思います。

──ツアーとしては、11月15日からスタートする全国ツアーは、3回目のツアーとなるんだよね。

そうなんですよ。今年の2回目のツアーは、東名阪だったので、全国10ヶ所ワンマンでまわるという規模でのツアーも初めてなんです。個人的に、ライヴとしては、去年のワンマンツアーで、初めて楽しめる感覚でライヴが出来たと感じているので、さらに楽しみながら、来てくれたお客さんたちを楽しませていけたらいいなと思っています。演奏ももちろん、ステージングもバンドよがりにならず、とにかく楽しませることを第一に考えて頑張っていきたいです。
最近、やっと曲を届けるだけのライヴから、全体の流れや魅せ方も考えてのライヴが出来るようになってきたと思っているんです。前回のツアーでは、そこのスタート地点に立てたライヴが出来たツアーでもあったと思うので、今回は、そこからさらに一歩進化したライヴにしていきたいですね。1箇所1箇所で、驚きや発見を感じさせてあげたいし、進化を魅せていきたいと思いますね。来てくれた人達が、帰るときに、“やっぱりアンフィルって曲がいいな”って思ってもらえるような、そんなツアーに出来たらいいですね。
今回初めてたくさんの地方をまわるツアーになるので、セットリストもちょこちょこと変わっていくと思うし、普段はそんなに聴けない曲が聴けたりするんじゃないかなと思うので、是非、全箇所遊びに来て下さい! 
来年の1月21日には、ツアーファイナルとしてBLITZでのライヴが控えているんですが、いままでやったことのないキャパでのライヴでもあるので、いろんな魅せ方が出来るんじゃないかなと楽しみにしています。このステージに見合った、視角的に楽しめる“魅せるライヴ”をしていけたらと思ってます。
BLITZでのライヴは、ツアーファイナルでありながら、3周年ライヴでもあるので、希望に満ち溢れたライヴにしたいなと思っています。僕たちにとっても、お客さんにとっても、そう思えるライヴにしたいなと。会場の一番後ろにいるファンの子まで、しっかりと楽しんでもらえるようなライヴにしたいんです。今の自分たちなら、それが出来るくらいのバンド力があると思うので、頑張りたいです。見てくれてる人が、夢中になって、気付いてたらボーッと立ち尽くしてたっていうくらい見入ってしまうようなライヴに出来たらいいなと思います。ただただ夢中になれて、“今日のライヴ本当に良かったね”って思ってもらえるライヴに出来ると思いますので、是非、遊びに来て下さい!待ってます。

 

■ アンフィル『光』MV FULL

 

■ 3周年記念ワンマンライブ「timeless & feel. -永遠のない世界-」に向けてコメント動画

 

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anfiel ONEMAN LIVE TOUR 2017 「君が居るという事実」

11月15日(水) TSUTAYA O-WEST
11月23日(木・祝) 川崎Serbian Night
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11月30日(木) 表参道GROUND
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8th Single
『光』
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11/8(水)Release!

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