ASH DA HERO「CONNECT X」【ACT.4】ASH DA HERO × MICHAEL 唯一無二の輝きを放ち合った2組のエンタテイナー

プレゼント | 2017.05.24 12:00

ASH DA HERO

2階の客席からしっかりとMICHAELのライヴを見届け、自らが仕掛けたCONNECT Xに挑んだASH DA HERO

彼がこの日、戦いのオープニングとして選んでいたのは、壮大なインスト曲である「A New Journey」から、ASHの決意表明を感じさせる「WE’RE GONNA MAKE IT」という流れだった。これは5月24日にリリースされたニューアルバム『A』の始まりをそのままライヴに持ち込んだ流れである。ライヴはアルバムリリース前であったことから、オーディエンスにとっては新曲であったのだが、ループする軸となるヘヴィなギターリフと、自身のバンドフラッグを掲げて熱量高く歌うASHの圧巻のライヴパフォーマンスに煽られ、フロアは、既に何度も聴き込んだ曲かのような盛り上りを見せた。如何なるときもASHの熱は沸点を超えている。そんなイメージだ。

ASHは松岡とは違った熱を放つエンタテイナーである。キラキラとした輝きを放つロック・スターではないが、ASHには不思議な魅力がある。そのすべてがリアルであり、ファンタジーな世界ではない日常を歌うロック・ボーカリストであるのだが、簡単に手が届くロック・スターではないカリスマ性を持つアーティスト肌のエンタテイナーなのだ。

ASHの人を惹き付ける吸引力は並ではない。

それを証拠に、馴染みの「HERO IS BACK 2」では、ASHが誘導せずとも、オーディエンスがコーラスワークを曲に加えた最強のASH DA HEROのライヴを体感させてくれたのだった。

ASH DA HERO

サポートメンバーたちが、リズミックなバンドセッションを繰り広げる中、ASHはその音に乗せてメンバー紹介をし、その流れから、この日のライヴの見せ場ともいえる華やかなSHOWタイムを演出した「Rolling Stone」「Layla」へと繋げていった。Laylaという美女に翻弄される様を艶っぽく、本能を曝け出して歌うASH。抜けきらないサビの広がりも最高の灰汁となり、彼らしい魅力を放っていたのが実に印象的だった。曲中に竿隊と絡んだ印象的なダンスをいつも以上に差し込むなど、華やかな演出を加えていたのも、対バン相手のMICHAELを意識してのことであったのかもしれない。まさに、“いろんなアーティストと繋がって=CONNECTし、いろんな可能性=Xを生み出していく”というASHの狙いが具現化されていた瞬間でもあったに違いない。

ブルージーなバンドセッションに即興のラップを絡め、新曲「WA!!」に繋げていったシーンも、雑食な彼故の武器を感じた瞬間だった。

ASH DA HERO

 

そしてこの日、ASHは「Never ending dream」のラストにこう叫んだ。
「俺だって諦めそうになるときだって何度だってあんだよ!でも、諦めるのは簡単なんだよ!進んでく難しさを選べよ!オマエが逃げなきゃゴールは逃げない!しっかり覚えとけよ!俺は誰になんと言われようと7月のワンマン成功させるからな!最近いい子ちゃんぶってるとか言われるんでガッツリ宣言しときますわ。まだまだ結果が出てないけど、これからの日本のロック・シーンを面白くするのはこの俺だ!いいか!よく覚えとけ!」(ASH)

自らの弱い部分も曝け出した強気の発言は、飾られることのないASHの本音。驕った発言に聞こえるかもしれないが、私は彼の言うとおりだと思う。ASH DA HEROこそ、この先の日本のロック・シーンを大きく揺るがす事になるであろう、次世代を担うロック・スターだと断言できる。正直それほど違いが分からない、似通った個性を放つ二番煎じバンドが星の数ほどいる現代のロック・シーンの中で、ASHのサウンドと彼の描く歌詞世界は、はっきりとASH DA HEROであると認識できる。パフォーマンス面においても、彼ほど唯一無二な存在感で独自的なアーティストは他に居ない。

音楽という音楽をジャンルレスに聴きあさり、その全ての要素をASH DA HEROの血と肉に変え、それをASH DA HEROという独自のサウンドとして蘇らせ、ロックを軸に置きながらも、どのジャンルにも属さない。彼の音源からは、そんな音楽性の高さを感じることが出来る。そして、彼はその音源を、ライヴという場所では見事に調理し、新たな魅力を引き出して、まるで別物の様に魅せるのだ。

ASH DA HERO

今回のセットリストにはアルバムに収録される楽曲たちを多く盛り込んでいたが、この日の中盤にライヴで聴いた新曲「Rain」での体温を感じる歌声は、ASH DA HEROというアーティストのまだ見ぬ一面を見せつけられた気がしたほど、胸を打たれた瞬間だった。

彼はきっと、7月28日に控える、TSUTAYA O-EASTでの「ASH DA HERO ONE MAN SHOW 2017『BRAND NEW WORLD』」で、現時点での最高傑作『A』を引っさげ、今、この時点で出来る最高のライヴを見せてくれることだろう。

ASH DA HERO

ASH DA HERO

ASH DA HERO SET LIST

00. A New Journey
01. WE’RE GONNA MAKE IT
02. HERO IS BACK 2
03. BRAND NEW WORLD
04. Rolling Stone
05. Layla
06. 反抗声明
07. WAKE UP ROCK AND ROLL BAND
08. WA!!
09. Rain
10. One Hundred Years Later
11. Never ending dream
12. HELLO NO FUTURE

 

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MICHAEL ライブ情報

MICHAEL LIVE 2017 第四章
12月16日(土)大阪IMPホール
12月17日(日)大阪IMPホール
12月23日(土・祝)東京・山野ホール
12月24日(日)東京・山野ホール
一般発売日未定
MICHAEL

ASH DA HERO ライブ情報

ASH DA HERO ONE MAN SHOW 2017
『BRAND NEW WORLD』

7月28日(金)TSUTAYA O-EAST
6月10日(土) SALE
ASH DA HERO

関連リンク

RELEASE

ASH DA HERO
2nd FULL ALBUM『A』

(日本クラウン)
5月24日(水) SALE