ミュージック&キャンプイベント『PEANUTS CAMP』を兵庫慎司がキャンプインして総括レポート!“Let’s Chill”をテーマにしたピーキャンの魅力を探る!!!

ライブレポート | 2017.08.29 12:00

PEANUTS CAMP

Text:兵庫慎司
Photo:黒崎健一

7月22・23日、千葉県市原市のオートキャンプ場、一番星★ヴィレッジにて行われた、カジヒデキがキュレーターを務める野外フェス『PEANUTS CAMP』は、初開催だった昨年の1.5倍を上回る2日間でのべ約5,000人の参加者を集め、盛況のうちに終了した。

いわゆるメイン的な「ピータのステージ」と、テントひとつを使った小さな「ナッツのステージ」のふたつが交互に進行していく。1日目は昼12時にスタート、21時に終了。2日目は朝10時に始まって19時からの「ピータのステージ」のカジヒデキのライブでしめくくられた。
「Let’s Chill」というコピーが表しているように、ゆったりと、ゆっくりと、音楽とキャンプを楽しもうというのがこのフェスのコンセプトだが、出演アーティストは、アコースティックだけではなく、バンド形式やDJもあり、バラエティに富んでいる。
バンド形式はnever young beach、Yogee New Waves、コトリンゴ等。ひとりで弾き語りは、小山田壮平や大木温之(Theピーズ)、曽我部恵一や田島貴男(ORIGINAL LOVE)等。DJはカジヒデキのステージにも出演した松田“chabe”岳二、小西康陽、DJやついいちろう(エレキコミック)。
やついいちろうの時間には地元千葉の名士、JAGUARさんも登場した。
現在のこのバンドの最新モードである、ふたりだけのステージを展開したチャットモンチーや、4月にライブ2回のためだけに22年ぶりに再結成、さらに最後にこのフェスにも出ることになったカジヒデキが所属するバンド=bridgeのような、レアなアクトの登場もあり。

PEANUTS CAMP

PEANUTS CAMP

ステージふたつ以外の設備としては、飲食エリアの一角にやぐらが組まれ、夜はカジヒデキが作った当フェスのテーマ「ピーキャン音頭」で盆踊りが行われたり、朝はそこを使ってラジオを体操したり。
かせきさいだぁのフリスビー教室、カジヒデキが教えるボンビング講座(靴を投げてバケツでキャッチするスウェーデン生まれのスポーツ)も。1日目の夜には会場内の2ヵ所でキャンプファイアーの火も起こされた。
さらに今年からは、子供たちのために水遊び場も設けられた。2日目は曇りで涼しかったのでそんなに使われていなかったが、暑かった初日は大変な賑わいっぷりでした。

PEANUTS CAMP

PEANUTS CAMP

飲食エリア「はらぺこマーケット」には、アルコールやジャークチキンやタイラーメンといったフェスメシの店が何軒も。
「BO!SO!エリア」と名づけられた一角には千葉の特産品が並び、落花生で射的をやったり、とれたてのスイカをその場で切って売っていたり(あまりに旨くて何度も食いました)、アクセサリーや竹細工のワークショップをやっていたり。

PEANUTS CAMP

PEANUTS CAMP

PEANUTS CAMP

「アウトドアパーク」のコーナーでは、凧揚げや全日本チャンピオンが教えてくれるスラックライン(低く張ったベルト状のラインの上を歩いたり飛んだりする)やトランポリンなどの子供たち用の遊びもあり。ブレスレットや風車を作るテントも出ている。
ヨガ教室が行われる時間もあった。昼の野外で大勢の人たちが一斉にヨガをしている図、なかなかシュールでした。

PEANUTS CAMP

PEANUTS CAMP

テントエリアは、今年から開設された「手ぶらでキャンプエリア」(最初から張ってあるテントをレンタルする)、「オートキャンプエリア」(クルマで入ってテントを張る)、フリーサイト(車は停められないが、どこに張っても自由なエリア)の3つ。基本的に直火でなければどこでも調理OKで、あちこちで火が焚かれ、煙が立ち上っていた。

以上、2017年の『PEANUTS CAMP』の概要の説明でした。こんなところでしょうか。こんなところですよね。
では、ここから、今年初参加した私の感想の大きな3つ、箇条書きでいきます。他のキャンプフェス、長年いろいろ行っているので、それらとの比較も多いです。

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