安藤裕子　初のオーガナイザーを務めた、渋谷クアトロ・スリーマンライブ終演！LEO今井・峯田和伸との共演で魅せた、濃厚な個性のぶつかり合い！！

ライブレポート｜ 2017.08.15 19:00

安藤裕子

2017.8.9 Three Man Live
～安藤裕子×峯田和伸×LEO今井～
2017年8月9日(水)渋谷CLUB QUATTRO
Live Photo：Aki Ishii

8月9日、東京・SHIBUYA CLUB QUATTROにて、安藤裕子が初めてオーガナイザーとなったスリーマンライブが開催された。
安藤の呼びかけに応え、峯田和伸・LEO今井の2組が出演。同年代ミュージシャンながら、まったく違った濃厚な個性がぶつかり合うステージを繰り広げた。

安藤裕子
両者のステージに安藤が1曲ずつ参加し、LEO今井バンドと「Tokyo Lights」を、峯田和伸とは、昨年リリースされた銀杏BOYZトリビュートアルバムで安藤がカバーした「なんとなく僕たちは大人になるんだ」を山本隆二(pf)を迎えての3人編成で披露するというスペシャルな演出も。
この日の安藤のライブは、「私は雨の日の夕暮れみたいだ」「勘違い」「永すぎた日向で」など、エモーショナルかつドープな世界全開で、前出の2組に負けず劣らず客席を圧倒させた。
そして、「苦手だ」とつぶやきながらも、アコースティックギターを手に取り、今回のライブに向けて完成させた未発表曲「金魚鉢」を披露。憂いを帯びた歌声とオルタナティブなメロディが響くロックなナンバーで、新たな一面を見せてくれた。
ステージの中盤では、峯田和伸が再び登場し、峯田が安藤へ楽曲提供を行った「骨」を、2人で熱唱。会場が一体となって熱気の渦に包まれる、この日のハイライトになった。

安藤裕子
MCで安藤は「いっぱい迷っている近年です。人間は結構立ち止まるものだなと思いました。でもこうやって迷っても音楽で楽しい思いができるというのは非常に、生きてきた道のりを思い出してもありがたいことだなと思います。」と自らの心情を吐露する場面も。
その心を反映してか、決して明るく楽しいセットリストではなかったが、彼女が全身全霊で放った歌声がしっかりと客席に届いていたことを、終演後の鳴り止まない盛大な拍手が物語っていた。
終演後の場内では、年末年始の恒例となりつつある“安藤裕子 Premium Live”の開催が発表された。
12月15日(金)大阪・森ノ宮ピロティホール、年が明けた2018年1月8日(祝・月)には東京・なかのZEROの2会場で開催される。安藤曰く、今年6月に行った公演とはまた異なる新たな展開を考えている模様。今後の活動からも目が離せない。