動物のしあわせを考え、音楽や朗読に感動し、買い物を楽しむ1日。いぬねこなかまフェス2017

2017.10.2013:00

いぬねこなかまフェス 2017 ~動物愛護週間に集まろう~
昭和女子大学人見記念講堂 2017年9月18日(月・祝)
取材・文/永堀アツオ
写真/山内信也

 

2017年9月18日(月・祝)に東京・昭和女子大学人見記念講堂にて、「いぬねこなかまフェス2017〜動物愛護週間に集まろう〜」が開催された。本イベントは、保護活動を行うためにシェルターを併設していて、動物病院、ペットサロンの運営やグッズの開発を手がける「ミグノンプラン」が2014年に始め、今年で4回目(前身のイベントから数えて5回目)。毎年、9月の動物愛護週間に開催され、動物愛護についての知識や現状を伝える講演や対談のほか、動物好きのアーティストのライブや俳優の朗読なども楽しめるイベントとなっている。

会場のロビーには、シェルターで保護されている動物の写真を並べた<ミグノン募集コーナー>や<お小遣い>と手書きで書かれた巨大な募金箱、動物保護改正法の署名ができるスペースなどの他、Tシャツやトートバッグ、カレンダーなどのオリジナルグッズ、「ミグノン手芸部」による手作りのおもちゃやヘアゴムなどの販売があり、ガチャガチャも設置。里親にはなれないけれども、せめて自分の愛犬や愛猫へのお土産を買うことで少しでも協力できればという来場者の列は途切れることはなく、まるでマーケットのような賑わいをみせていた。また、この日のチケットの売り上げは保護動物たちの医療費やシェルターの家賃、トレーナーの人件費やフード代に使用されるとのこと。里親や寄付、署名やボランティアだけでなく(特にはアーティスト目当てでライブを見にくるだけでも!)、様々な方法で動物愛護のお手伝いができることも本イベント、本団体の大きな特徴の1つだろう。

 

いぬねこなかまフェス2017

いぬねこなかまフェス2017

いぬねこなかまフェス2017いぬねこなかまフェス2017

いぬねこなかまフェス2017

イベントは2部構成となっており、第1部は「ミグノンプラン」の代表・友森玲子の挨拶と、今回は舞台中のために不参加となった浅田美代子からのビデオメッセージからスタート。まず、日本獣医生命科学大学獣医学部の講師で獣医師でもある水越美奈先生(動物行動学)による講演で、「不妊手術って必要なの?」をテーマに、生殖器関連の病気の予防としての不妊手術の必要性を丁寧に解説。「飼育下にある動物の幸せは飼い主次第である」と、実例を挙げながら飼い主の責任の義務について語り、動物福祉の点からも動物の幸せに配慮する5つの自由(食料と水/清潔な住環境/病気/精神的苦痛/生来的行動)を提示。改めて、飼い主と動物が日々を幸せに暮らしていくための必要なことを教えてくれた。

浅田美代子

浅田美代子からのビデオメッセージ

水越美奈先生による講演

続く、犬の殺処分の内実に迫ったビジュアルブック「犬と、いのち」などの著書で知られる渡辺眞子と友森玲子の対談では、動物愛護の歴史を振り返りながら、これからどうしていけば良いかを討論。実際に使用されている殺処分機や殺処分後の子犬の写真などがスクリーンの投影されるたびに場内は辛く、悲しい雰囲気になったが、ペットの殺処分数が今、どれだけ行われているかという現実を知り、これから少しでも減らしていくためにはどうすればいいかを一人一人が考えるいい契機になったはず。友森の「いぬねこなかまフェスとは思えない重い内容で終わります」という言葉で第1部は締めくくられた。

渡辺眞子と友森玲子