fox capture plan 中国ツアー直後のモーション・ブルー・ヨコハマライブレポート!

2017.12.0912:00

fox capture plan

『UИTITLƎD』TOUR
11月15日(水) Motion Blue YOKOHAMA
●Report:武市尚子
●Photo:横井明彦
●撮影協力:Motion Blue YOKOHAMA

6枚目となるフルアルバム『UИTITLƎD』を10月4日にリリースしたfox capture planは、出来上がったばかりのアルバムを引っさげ、10月29日の沖縄公演を皮切りに、11月3日から10日まで中国でツアーを決行した。国内での全国ツアーの中盤に海外ツアーを挟むとか、国内ツアーを経て海外ツアーを行うという流れはよく聞く話だが、彼らは初日だけを沖縄に置き、約一週間という日程で組まれた中国ツアーへと旅立ったのである。
彼らにとってもこの形態は初のことであったというが、まだ体に馴染みの無いアルバムの楽曲たちと共に海外へと飛出したその思い切ったツアー工程だったことにより、新曲への構えを払拭して向き合えた有意義な時間となった様だ。
そして、11月15日。日本に戻った彼らは、本格的に国内ツアーをスタートさせたのだ。
2017年11月15日。モーション・ブルー・ヨコハマ。
光量を落とした照明に包まれた、落ち着いた空間のライヴスペースで聴く彼らのサウンドは、いつも以上に彼らの個性を引き立てていたように思う。

彼らは、フロアの後方から客席を通り、オーディエンスの拍手を浴びながらステージへと向かった。岸本が指をならすかのような軽いタッチで鍵盤に指を滑らすと、井上がそこにドラムを絡める。譜面のないサウンドが生まれる瞬間に、オーディエンスは食い入るように見入った。と、次の瞬間、その音は、1曲目の「RISING」へのイントロへと繋がれていったのだ。ループされる印象的なフレーズが、岸本、カワイ、井上によって命を宿していく。1曲目から確実にオーディエンスを虜にした躍動感溢れるそのサウンドは、圧巻。たった3つの音だけで、聴き手を身動きできなくするほどのエネルギーを放出する彼らのパワーは実に素晴しい。
彼らは間髪入れずに「疾走する閃光」へと音を繋げた。畳み掛ける井上のドラムと転がり続ける岸本のピアノフレーズに、カワイのベースが奥行きを与えていく。曲中で魅せるカワイのスライドが、曲の抑揚を煽っていたのも印象的だった。

fox capture plan

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個人的に息をのんだのは「the Gift」と「PLASTIC JAM」の流れだ。
ド頭からユニゾンで激しく音を畳み掛ける「the Gift」では、ピアノのメロから歌詞が聞こえてきそうな錯覚を受けるほど、サウンドから言葉が溢れ出ているかの様な感情を感じた。カワイの弓弾きの大きくたゆたうベースが、曲の印象をガラリと変化させていたシーンも実に印象的だ。そんな弓弾きのベースが特徴的に差し込まれた「PLASTIC JAM」への流れも美しく、「PLASTIC JAM」で魅せる止め感をより引き立てていたように思う。3人は時おりアイコンタクトを挟みながら曲を構築していった。

「fox capture planが、ここモーション・ブルー・ヨコハマに出演するのは、4年半ぶりとなかなか久しぶりなんですよ。4年半ぶりってすごいですよね」(岸本)
「赤ん坊が幼稚園ですからね」(カワイ)
「当時小学校1年だった子供が、今は小学校5年生になっているってことですよね。もうすぐ最高学年ということですよね。それってすごくないですか?あと、」(岸本)
「もういいよ(笑)」(カワイ)

岸本の飾らないトークに、カワイが時々突っ込みを入れながら相づちを打ち、2人のトークを聞きながらクスリとした笑みを浮かべる井上。ストイックなプレイからは想像がつかないアットホームな空気感に、客席からは何度も笑いが起こる。このギャップ。まさしく“ギャップ萌え”に匹敵する差異である。
プレイ中、息をつく隙間もないほどアグレッシブに音を叩き付けてくる彼らは狂人以外なにものでもない。が、しかし、音を止めた瞬間に、狂人から等身大の青年へと表情を変えるそのギャップも、彼らを支持するファンたちには無くてはならない、ライヴならではの楽しみなのだろう。
笑いの絶えなかったMCを挟み、中国ツアーで初めて披露してきたという「行雲流水」「UNTITLED SCENES」「Real, Fake」を届けた。ニューアルバム『UИTITLƎD』からの3曲は、中国ツアーで鍛え上げられてきたこともあり、もはや旧曲と同じキャリアを感じさせるほどの馴染みを感じさせる成長を遂げていたのだ。
この曲たちを届け終えた彼らは、中国でのツアー話をオーディエンスに届けたことで、このツアーをより立体的に魅せていたと感じた。珍道中であったという中国ツアーの話にも、オーディエンスは興味深そうに聞き入っていたのも、とても微笑ましい光景だった。

fox capture plan

1部を「繰り返される時空のワルツは千の夢を語り」で締めくくり、2部を「Butterfly Effect」からスタートさせた彼らは、ステージのバックに妖艶なブルーの渦巻き(照明)を背負ってその曲を届けた。
2部で特徴的だったのは、「FRAGILE#1〜FRAGILE#2」。電子的な音を纏ったミクスチャーロックテイストなイントロを持つこの曲は、会場の空気感を少し変えた。何かに導かれるように進んでいくドラマティックなこの楽曲では、岸本のピアノがストーリーを歌っていた様な印象を受けた。
「Cross View」やColdplayのカヴァー曲「Viva La Vida」、ドラマ『カルテット』のテーマ曲であった「Theme from quartet」で盛り上げたのも、2部の見せ場であったと言えるだろう。
数々のドラマ劇伴や楽曲提供を手がけることによって、これまでにない表現の振り幅が備わったという彼らの音は、たしかに、とても感情的なものであった。

fox capture plan

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劇伴・劇中曲をきっかけにfox capture planを知ってライヴに足を運んでいた人達も多かったと思うが、この日のアンコールで届けられた「Supersonic」(4th Album『BUTTERFLY』[2015.11. 4リリース]収録)では、曲紹介した瞬間に歓声が上がるなど、彼らの音を古くから愛してきたオーディエンスにとっては、結成6年にして大きな広がりをみせた彼らに更なる期待を寄せた時間だったに違いない。

現在、12月2日(土)夜23:40からスタートした『オーファン・ブラック ~七つの遺伝子~』の劇中曲も手掛けているので、是非ともチェックしてみてほしい。

これまでは3人の音だけで作ってきた彼らだが、3人以外の音が加わっていくことによって、音楽的な振り幅も、聴こえ方も変わり、楽しみ方も変わった気がすると言う。
そんな彼らは、2018年2月2日(金)、バンド史上最大キャパとなる渋谷TSUTAYA O-EASTにて、『UИTITLƎD TOUR -FINAL-』を行うことが決定している。

生のサウンドの粒を体感できる彼らのライヴは、音源とはまた違う別の感動を呼ぶ。
是非、それを実際の目と耳でfox capture planを体感してもらいたい。

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LIVE PHOTO GALLERY

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fox capture plan UИTITLƎD TOUR

2月2日(金) TSUTAYA O-EAST
12月16日(土) SALE

全編劇中音楽を担当!

フジテレビ系列"大人の土ドラ"「オーファン・ブラック~七つの遺伝子」‪12月2日(土)夜23:40スタート‬
「オーファン・ブラック~七つの遺伝子」‪ オフィシャルサイト

関連リンク

RELEASE

TBS系ドラマ「カルテット」のメインテーマを手掛けて話題を呼んだ④「Theme from Quartet」の再演も収録した6枚目となるフルアルバム!

6th FULL ALBUM『UИTITLƎD』
(Playwright)
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