ASH DA HEROが、BLITZで見せつけた愛と勇気と希望のロックンロールショー

ライブレポート | 2018.05.03 16:00

「今日も今日とて愛と勇気と希望を届けに、ここ赤坂にやってまいりました。あなたのヒーロー、ASH DA HEROです、よろしく!」

2018年3月末からスタートし、全国6カ所で開催された<ASH DA HERO SPRING TOUR 2018「STAY FREE」>。そのツアーファイナルが4月29日(日)、マイナビBLITZ赤坂にて行なわれた。

ASH DA HEROにとって最大キャパシティとなる会場に詰めかけたオーディエンスたちは、開演前から場内に流れているアッパーなEDMに合わせて手拍子をしている。そんな光景から、ここにいる全員が主役であるヒーローの登場を、そしてそのヒーローがくり広げる最高のロックンロールショーの開幕を待ちきれずにいることが、ありありと伝わってきた。

歓声に包まれる中、Aのマークが刻まれた真っ赤なフラッグを掲げて、ASHがステージに登場。ギターを手に取り、サポートメンバーたちと向かい合って音を出し始める。徐々にボルテージを高めていくと、そのまま「Waiting For」になだれ込んだ。ファルセットを交えながら、ブルージーなロックバラードを歌い上げると、胸を高ぶらせるグルーヴィなカッティングギターから「Rolling Stone」へ。バンドメンバーがすさまじい音圧でアンサンブルを奏でていても、彼の歌はかき消されることなくこちらに向かってまっすぐに飛び込んでくる。続く「Layla」では、楽器隊とともにステップを踏みながら艶のある声を届ければ、レーザー光線がド派手に乱れ飛ぶ中で「BRAND NEW WORLD」をぶちかます。“ゴールデンウィークでたくさんの選択肢があったと思いますが、ここを選んでくれたあなた、間違いないです!”。前半戦からメーターが振り切れるぐらいのハイテンションなステージをくり広げ、フロアに全身全霊でぶつかっていくその姿はなんとも清々しい。

しかし、まだ足りないと言わんばかりに、“誰が帰ってきたと思ってんだ!?」というひと言を交えて突入した「HERO IS BACK 2”では、強烈なシャウトと同時にCO2が噴射。フロアいっぱいに広がるハンドウェーブを見てもなお、“さっきからおとなしくないっすか?”と焚きつけた「WAKE UP ROCK AND ROLL BAND」では、オーディエンスがしゃがんで一斉にジャンプしてから隣の人と肩を組み、フロアを激しくかきまわす。また、“押さない、慌てない、睨みつけない、世界一ピースフルなサークルモッシュ”を生み出した「HERO」や、今回のツアーで生まれた“さざなみ(フロアの前から後ろ、後ろから前へウェーブをくり返す動き)”を組み込んだ「YELLOW FEVER DANCE」など、徹底的にオーディエンス参加型のライブを作り上げていく。大いに盛り上がっているフロアの様子を見て、“めちゃくちゃ最高じゃん”とASHも楽しそうにつぶやいていた。

それでいて、たとえばサークルモッシュのようなアクティブな動きに対して馴染めないオーディエンスに対しても、優しい言葉をかけることを忘れない。誰ひとり置いていくことなく、そこにいる一人ひとりが心からライブを楽しめるための心配りを忘れないところは、なんとも紳士的。どれだけラウドに音をかき鳴らそうとも、どれだけ世の中的には汚いとされる言葉を吐き出そうとも、聴き手に向けた愛が根底にある。それがASH DA HEROのライブであり、彼の音楽だ。

“もう4月も終わりますけど、いろんなことが変わり始める季節だと思います。期待よりも不安のほうが大きいと思う。その不安に押し潰されそうなときは、とことん押し潰されちゃっていいと思います。無理に持ち上げようとするからキツイわけで、一回潰されちゃってください。どうにも立ち上がれないときは、いつでも会いにきてください。俺はヒーローだから。必ず救います”

そんなMCの後に披露されたのは、この日の来場者に配布された新曲「STAY FREE」。ASHの楽曲は曲調のバリエーションがかなり豊富かつ、1曲の中で細かく場面展開していくものも多い。それは彼の豊かな音楽的バックボーンがなせる技であり、「疑心ジャンキー」で見せたフリースタイルラップで、自身の音楽を“何系なの? ASH系です”と言い放っていたが、その表現がかなりしっくりくる。そんな中、「STAY FREE」は彼の楽曲の中でも特段にシンプルでストレートなロックナンバーだ。そして、どの曲よりも圧倒的なまでに力強く、まばゆい光に満ちている。何があろうと自分は味方だと聴き手を絶対的に肯定するこの歌は、まさに“あなたのヒーロー”が歌うにふさわしいもので、愛に満ち満ちていた。

そんな彼らしい愛情が剥き出しになった曲たちを、クライマックスに向けて連続で高鳴らしていく。“ときには振り回すこともあるかもしれないけれど、これからも一緒に笑顔で生きていこう”と歌った「ALIVE」や、この日何度目かのシンガロングを巻き起こした「THIS IS LOVE」、発射された銀テープとオーディエンスの振り回すタオルが美しかった「WANT YOU BAD」と、ステージとフロアが一体となって生まれたドラマティックな光景の連続に、胸を揺さぶられ続けた。そして、ひとつの旅の終わりは、また新たな始まりであることを告げるように、「Prologue」でライブを締め括った。

……かのように見えたのだが、全曲終了後、万感の表情でフロアを見つめていたASHが、バンドメンバーと集まって何やら相談し始める。そして、“やりたいっていう気持ちに嘘ついてステージ去っていくの、やっぱ嫌なんだよね”と、急遽1曲追加することを宣言。歓喜に沸くフロアに向けて、“まだまだデカいところにみんなを連れていきたいと、改めて強く思えた夜でした”と感謝と決意を伝え、“アンコールではなく、カーテンコール”として、「HELLO NO FUTURE」を披露。約130分に及ぶ、愛と勇気と希望のロックンロールショーは、笑顔に溢れた大団円で幕を降ろしたのだった。

ASH DA HEROはこの日、既報されていた<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2018 CONNECT X【ACT.8】【ACT.9】>に加え、8月17日、18日にSHIBUYA RUIDO K2にて<ASH DA HERO LIVE 2018「BOYS AND GIRLS‼」>を開催することを発表した。この公演は、初日が女性限定、2日目は男性限定となっているのでご注意を。さらに、8月31日(金)にはduo MUSIC EXCHANGEにて<ASH DA HERO ACOUSTIC NIGHT 2018>を行なうことも発表。こちらはその名の通りアコースティック形式でのライブになっていて、いつもの彼とはまた違った魅力を存分に堪能できる夜になるだろう。また、マイナビBLITZ赤坂公演では、「HERO」「ALIVE」「YELLOW FEVER DANCE」のCDが会場限定で販売されたのだが、ボリュームのある新作も待ち遠しいところ。とにかくこの先も、ASH DA HEROの活躍が楽しみでしかたない。

セットリスト

<ASH DA HERO SPRING TOUR 2018「STAY FREE」ファイナル>
2018年4月29日(日)@マイナビBLITZ赤坂

SE. Victoria March
-OPENING SESSION-
01. Waiting For
02. Rolling Stone
03. Layla
04. BRAND NEW WORLD
05. 反抗声明
06. HERO IS BACK 2
07. WAKE UP ROCK AND ROLL BAND
08. HERO
09. YELLOW FEVER DANCE
10. 疑心ジャンキー
11. WA!!
12. STAY FREE(新曲)

-Piano & Key Session-
13. Everything
14. ALIVE
15. Never ending dream
16. THIS IS LOVE
17. WANT YOU BAD
18. Prologue

-カーテンコール-
19. HELLO NO FUTURE

公演情報

ディスクガレージ公演

ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2018 CONNECT X

【ACT.8】× Brand New Vibe
2018年5月15日(火) TSUTAYA O-WEST

【ACT.9】× Lenny code fiction
2018年6月19日(火) TSUTAYA O-WEST

チケット一般発売日:2018年4月14日(土) 10:00

ASH DA HERO LIVE 2018「BOYS AND GIRLS‼」

-Day1. GIRLS NIGHT (女性限定)-
2018年8月17日(金)SHIBUYA RUIDO K2

-Day2. BOYS NIGHT (男性限定)-
2018年8月18日(土)SHIBUYA RUIDO K

ASH DA HERO ACOUSTIC NIGHT 2018

2018年8月31日(金) duo MUSIC EXCHANGE

ASH DA HERO × MARUHA RESORT「SUMMER RESORT PARTY」

2018年7月8日(日) マルハリゾート特設会場
1部 14:00 受付 / 15:00 LIVEスタート
2部 17:00 受付 / 18:00 LIVEスタート

PROFILE

ASH DA HERO

「ロックンロールに夢と希望を。ロックンロールに栄光の光を。」
一人の大いなる勘違い男が、大いなる勘違いに導かれ、大いなる勘違いな夢と野望を掲げた。自ら[ヒーロー]と名乗る男の名前は、ASH DA HERO (アッシュ ダ ヒーロー)。

POPS 、ROCKはもちろん、 HIP HOP , R&B , REGGAE , JAZZ 等、あらゆるジャンルを歌い分け、多彩な歌唱スタイルで表現する圧倒的なボーカルとステージパフォーマンス。そして現代社会に一石を投じるメッセージ性の強いリリックで、若者の心や彼の音楽を体感する者を次々と惹き込みのみ込んでゆく。“本物感“を漂わせる
圧倒的なカリスマ性と日本人離れしたパフォーマンスが魅力のロックボーカリスト。その姿は正に、真のロックスターとしか表現する言葉が見当たらない。

  • TEXT

    山口哲生

  • PHOTO

    粂井健太

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