兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第29回[4月の巻~後編~]

コラム | 2019.05.07 17:00

4月22日(月) 新日本プロレス @ 後楽園ホール

『Road to レスリングどんたく2019』というシリーズの中盤、3日続けて後楽園ホールでやる日程の1日目。なんでこの日なのかというと「年に一回は後楽園ホールで新日本プロレスを観たいから」「月曜だから比較的チケットが取りやすかったから」というだけです。私、KAMINOGEというプロレス雑誌で連載コラムを持っていたりするのもあって、たまには生で観ておかなくては、という気持ちがどこかにあるのでした。そのコラム、プロレスのこと、なんにも書いてないけど。
ともあれ、2020年1月4、5日の東京ドームで引退が決まっている獣神サンダー・ライガーや、新日本に正式に再入団したばかりの飯伏幸太など、好きな選手いっぱい観れて幸せでした。
なお、新日も、動画はNGだけど写真は撮影OK・アップOKです。

4月24日(水) アナログフィッシュ @ 渋谷CLUB QUATTRO
ゲスト:ASIAN KUNG-FU GENERATION

2019年は活動スタート20周年イヤーだそうで、『聖地巡礼』という対バンシリーズを各地で行ったりしているアナログフィッシュ、そのうちのひとつがこの日。『NANO MUGEN FES.』にアナログを招聘するなど、何かにつけてプッシュしてくれるASIAN KUNG-FU GENERATIONとの対バン。正直、先のアジカン終わったら帰っちゃうお客けっこういるかも、と心配したが、ほとんどの人がそのまま残って、アナログのライブにも大熱狂する、という本当にいい時間だった。ゴッチはアナログフィッシュの「夕暮れ」のさわりをちょっと歌った。アナログフィッシュはアジカンの「スタンダード」を、歌以外はほぼ違う曲、ぐらいの勢いでカバーした。2月11日に浜松でフラワーカンパニーズと対バンした時も、フラカンの「発熱の男」をほぼ別の曲みたいにアレンジしてカバーしていた。というのがマストなんですね、今年は。

4月25日(木) THE XXXXXX @ EX THEATER ROPPONGI

「ザ・シックス」と読みます。山田孝之と綾野剛と内田朝陽が組んだバンドです。4月5日にファースト・フル・アルバム『THE XXXXXX』を配信リリース、4月24日と25日にここEX THEATERで初ライブ。昼夜2公演ずつの計4公演、という形式で、僕が観たのは2日目の昼公演。「インダストリアル」「エレクトロ」「オルタナティヴ」「ニュー・ロマンティック」等のワードが頭の中をぐるぐる回る、圧倒的な音像&映像のステージだった。
山田孝之がボーカル、綾野剛がギター、内田朝陽はシンセとコーラス、というのが主な担当パート。あと、サポート・メンバーが、ギター:是永巧一、ベース:松田”FIRE”卓巳、ドラム:BOBOという「ずるい!」と言いたくなる国内有数凄腕メンツだった。

4月25日(木) the shes gone @ 吉祥寺WARP

結成3年のこのバンドが初めて行うワンマン。「シスゴの日」ということで4月25日にしたそうです。SPICEにライブレポを書きました。こちらです。

4月29日(月祝) フラワーカンパニーズ @ 名古屋E.L.L.
ゲスト:アースシェイカー

現在真っ最中の結成30周年ツアーとは別メニューのスペシャル・ライブ。ボーカル鈴木圭介が4月30日に50歳になる、ということで、地元名古屋の出身ライブハウスであるE.L.L.で2デイズ、1日目は圭介が敬愛するアースシェイカーをゲストに呼んで初めて対バン、2日目は圭介が選曲したセットリストでライブを行う、という趣旨。
で、まず1日目。アースシェイカー、最高でした。僕も高校の頃よくライブに行っていたしバンドでコピーもしていたくらい好きなんだけど、「ああ、今はこういう感じなのかあ」みたいながっかり感ゼロ、むしろこれ、今の方がすごいんじゃね? というど迫力。メンバー60歳とかそれくらいなのに。圭介、喜んで、舞い上がっていて、MCのたびに挙動不審になっていた。
アンコールはフラカンにボーカルのマーシーが加わって「深夜高速」を圭介とデュエット、そしてフラカン+シェイカー全員で「MORE」と「RADIO MAGIC」の2曲、という夢のような展開でした。

4月30日(火祝) フラワーカンパニーズ @ 名古屋E.L.L.

で、2日目、ワンマン。圭介がひとりで好き勝手に考えた、ということで、「センチメンタルエンジン」「赤点ブギ」「たらちね」などなど、最後にライブでやったのいつだったか本人たちも憶えてないくらいのレアというかコアというかマイナーというか、な曲だらけのセットリスト。が、びっくりするほどお客さんたちにウケてた。イントロが始まるたびに、あるいは圭介が曲名を告げるたびに「おおっ!」「キャー!」と歓声が上がる上がる。そうか、こういうライブにまで来るファンにとってはつくづくうれしいもんなんだな、そりゃそうか、と、改めて思い知った。
なお、圭介、白いスーツ姿。最初のMCで「この日のために作りました!」と言うも、お客さんみんな「ああ、前に『MONSTER baSH』でSCOOBIE DOと合体バンドした時に作ったやつか」と瞬時に察しながら、「嘘つき!」とか誰も言わない、みんなにこやかに拍手、という具合になりました。
写真は終演後、そのスーツから普段着に着替えたところ。

  • 兵庫慎司

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    兵庫慎司

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