渋谷公会堂物語 〜渋公には伝説という魔物が棲んでいる〜 第17回 語り手: 高木ブー「ドリフターズにしたら、渋公がすべての始まりだったよね」

コラム | 2019.09.06 17:00

第17回 語り手:高木ブー

──「渋谷公会堂物語」という連載なのですが、色んなアーティストから「渋公と言えば全員集合、ドリフターズ」と言った感じで、「8時だョ!全員集合」の印象がすごく強いみたいですが。ブーさんにとっての渋谷公会堂はどんな場所ですか?
「全員集合」は色んな会場でやったけど、渋谷公会堂だから特別とか、感激したってのはあんまり無いなぁ(笑)。あれだけよく使ってたってことは、使い勝手が良かったってことじゃない?あと、渋公は最初に使い始めた頃から古かった気がするな。
──「全員集合」の放送開始が1969年。渋谷公会堂が建てられたのが1964年と少し前ですが、当時から味のある建物だったんですね。
「全員集合」ってコントと歌のコーナーでステージが回転するじゃない?あの回転が出来るステージって言うのが、都内から無くなってて。あそこが最後だったんじゃないかな?「全員集合」ってコントがあって、歌のコーナーがあって、またコントがあって、3部作になってるから。それがスムーズに出来るのが、渋公くらいしか無かったんだよね。
──なるほど、そういう利便性の高さもあったんですね。
最後にゲストの歌手を混ぜてコントをやるでしょ?長さん(いかりや長介)が「次行ってみよう!」って言って、セットが変わるんだけど。スライド出来ない会場だと、手で押してセットを変えたりして大変なんだよ。渋公はそれがすごくスムーズだった気はします。東京だと大体、渋公か日本青年館でやっててね。渋公は楽屋も汚いし、綺麗な会場じゃないけど、使いやすかったよね。
──「全員集合」は金曜に立ち稽古をして、土曜がリハと本番でしたっけ?
そう。金曜日はTBSで稽古して、土曜日は朝10時に入って、午前中はドリフターズだけでリハをやって。午後はゲストやカメラも入れてリハをやって、通しをやって本番という感じで。地方でやる時は、関東地区だったら朝6時にTBSに集合して、現場に10時に着いてリハをやってたね。

──毎週、ピリピリした緊張感の中で生放送をやってて。「今日は行きたくないなぁ」と思う日は無かったですか?
それは向こうが言ってくることでね、ドリフってステージでバンバン水撒いたりするじゃないですか?本当はあんなのやっちゃいけないから、「もう来るな!」って断られたらおしまいなんですよね。
──あはは。「行きたくない」じゃなくて、向こうから「来てくれるな」と言われる可能性があったと(笑)。
そうそう。コントの中でさ、水とか使わなければOKなんだけど、大体そういうことしちゃうから(笑)。あと例えば、あれだけ大きな建物を建てるんだけど、釘を打っちゃいけないんですよ。だから、砂の入った袋に釘を打つことで解決したりね、色んな工夫がされてるの。
──ステージでただ、めちゃくちゃやってるように見えてましたけど。アイデアを駆使して、規制をかい潜ってたんですね!
ステージにアイススケート場を作っちゃいましたからね。「全員集合」のステージは作る方も大変だったと思うよ。ステージの上でパトカーを飛ばしたり、僕らの笑い話が本当になっちゃうんだよ(笑)。「パトカーを空に飛ばして、バーンとなったら面白いな」とか、我々が好き勝手言うでしょ?そうするとステージ作る人が難しい顔しながら「やりましょう」って言うの。
──あはは。「好き勝手言いやがって」と思ってる人もいたでしょうね(笑)。
最初は「そんなの無理!」って言われてたことも、制作側も面白くなってきちゃって「やってみようか?」なんていって出来ちゃうと、可能性がどんどん広がるんだよね。ネタ作りの時はまずはギャグを考えて、それをどんなコントを作って、どう当てはめるか?を考えていくんだけど。いまのテレビじゃ、とても出来ないようなことばかり言ってたな。

建て替え前の渋谷公会堂

建て替え前の渋谷公会堂浴室

公演情報

ディスクガレージ公演

<高木ブー INFO>

shima fes SETOUCHI 2019 ~百年つづく、海の上の音楽祭。~ 出演
2019年9月15日(日) 小豆島ふるさと村 (香川県)

ウクレレの集いスペシャル2019 ウクレレだョ!全員集合!! 出演
2019年10月20日(日) 會津稽古堂 (福島県)

山人音楽祭2019 高木ブー出演!

2019年9月21日(土)9月22日(日) ヤマダグリーンドーム前橋
開場9:30 / 開演11:00

【ARTIST ※50音順】
■9月21日(土)LINE UP
Ivy to Fraudulent Game / 石崎ひゅーい / 打首獄門同好会 / ザ・クロマニヨンズ / サンボマスター / G-FREAK FACTORY / 四星球 / SPARK!! SOUND!! SHOW!! / 竹原ピストル / DJダイノジ / NAIKA MC / NakamuraEmi / NAMBA69 / ハルカミライ / HAWAIIAN6 / フラワーカンパニーズ / HEY-SMITH / 夜の本気ダンス / locofrank

■9月22日(日)LINE UP
ACIDMAN / Age Factory / ENTH / OAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND) / OVER ARM THROW / Creepy Nuts / Survive Said The Prophet / G-FREAK FACTORY/ SiM / SHANK / ストレイテナー / Spinna B-ILL / 高木ブー / 10-FEET / FOMARE / ヤバイTシャツ屋さん / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / ROTTENGRAFFTY

■9月22日(日)「山人MCバトル」LINE UP
Mc.Kj / MC 龍 / 小池潔宗 / 崇勲 / TK da 黒ぶち / NAIKA MC / BUSS / 歩歩 / マチネ / MIRI / 裸武 / 裂固(※50音順)
<司会>K.I.G <DJ>R da Masta

■オープニングアクト:高崎頼政太鼓

チケット一般発売日:2019年6月22日(土)
※中学生以上チケット必要。小学生以下は保護者同伴のもと、入場無料。但し1保護者につき1名のみ入場可。

>>>山人音楽祭タイムテーブル

>>>そのほか、すべての詳細は山人音楽祭オフィシャルサイトをチェック!

  • フジジュン

    取材・文

    フジジュン

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  • 撮影

    近藤宏一

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