兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第42回[11月の巻~前編~]

コラム | 2019.11.21 18:00

イラスト:河井克夫

音楽などのライター、兵庫慎司が、自分が観たすべてのライブについてひとこと書き、月2回ペースでアップしていく連載、2019年11月前半編です。
半月で7〜9本くらいがアベレージなのですが、今回、少なめでした。5本。

11月3日(日) the telephones @ 渋谷クラブクアトロ
ゲスト:ドミコ

昨年=2018年にちょっと復活、今年2019年は「デビュー10周年なので、祝ってほしいのでいっぱいライブやります(石毛輝)」ということで、精力的にライブを行っているし、デジタル・シングル「Light Your Fire」もリリースしたthe telephones。この日は、10月から11月にかけては『メジャーデビュー10周年、まだやったことのないバンドと対バンするツアー(決)』と銘打った東名阪公演のファイナルで、ニコ生の中継もあり。
何かに物怖じしたことが生まれて一度もないみたいな、「堂々」と「飄々」とを併せ持ったようなドミコのパフォーマンスで、まずフロアが圧倒される。で、その呆然とした空気を、最初の一音でthe telephonesが熱狂に塗り替える、というすばらしい展開の対バンだった。
にしてもthe telephones、去年から今年にかけて何度も観ているが、もうあきらかに休止前よりもライブがよくなっている。メンバーそれぞれ経験を積んだり知識を得たりしたからだろうけど、特にドラム松本誠治のよくなりっぷりが目覚ましい。何かあったんだろうか。

11月4日(月・祝) BUMP OF CHICKEN @ 東京ドーム

『aurora ark』ツアーのファイナル、東京ドーム2デイズの2日目。SPICEにレポを書きましたのでぜひ。こちらです。
ちなみにこのツアー、1本目の7月12日メットライフドームのレポも、SPICEに書きました。こちらです。ぜひ。

11月5日(火) the shes gone @ 新代田FEVER
ゲスト:tonetone、カネヨリマサル

2016年結成、2017年暮の『RO JACK』で優勝して『COUNTDOWN JAPAN 17/18』に出演、2019年1月にUKプロジェクトからのリリースを開始。以降、ツアーをやるたびに、キャパを上げるたびにことごとくソールドアウトしていく、まさに破竹の勢いのthe shes gone。この日はセカンド・ミニアルバム『MORE』のリリース・ツアー7本のうちの1本目で、全6本が即完したのでツアーの頭に東京の追加公演を置いた、という形。
4月25日吉祥寺WARPでの初ワンマンの時は、曲いいのに演奏はあっちこっち頼りないなあ、というのが正直な感想だったが、以降、観るたびにぐんぐんよくなって、今やもうすっかり違うレベルにいる。半年しか経っていないのが信じられない。バンドのこういう時期を観るのって、とても楽しい。

11月6日(水) フラワーカンパニーズ×四星球 @ 水戸 LIGHT HOUSE

水戸 LIGHT HOUSEの30周年イベント・シリーズのひとつとして企画された対バン。LIGHT HOUSEが30周年でフラカンも結成30周年、ということで、先攻の四星球は「30年前、1989年に流行ったもの」というお題で、ギターまさやんがフラワーロック、ドラムモリスが喪黒福造、ベースU太が『魔女の宅急便』のキキ&ジジに扮して登場、まず爆笑をかっさらう。で、中盤でフラカンの「深夜高速」をカバー、後半では、今日LIGHT HOUSEのスタジオで仕上げたという新曲「早朝高速」を披露。フラカンはアンコールで、ドラムのミスター小西は四星球ハッピを羽織って登場。ボーカル鈴木圭介は四星球から借りたミニセグウェイで現れ、ステージを端から端まで走行したり、ぐるぐる回ってみせたりする。で、最後に四星球も加わって全員で「真冬の盆踊り」でした。

11月10日(日) 女王蜂 @ 中野サンプラザ

『全国ホールツアー2019 「十」―聖戦―』の2本目。ツアー終わるのまだまだ先なのでネタバレは自粛しますが、とにかくどんどんすごくなる、女王蜂。ホールでやるのがあたりまえ、むしろこれでもまだ狭い、くらいのすさまじいスケール感だった。「うわ、すごい……」と言葉を失っていたら、あっという間に終わってしまった。2020年4月4・5日幕張メッセイベントホール2デイズが発表されたが、そのくらいだとようやくしっくりくるのか、それともまだなお「これでも狭い」とか感じるのか、楽しみです。

  • 兵庫慎司

    TEXT

    兵庫慎司

    • ツイッター

SHARE

関連記事

イベントページへ