兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第5回 [4月の巻~前編~]

コラム | 2018.04.18 19:00

イラスト:河井克夫

音楽などのフリーライター兵庫慎司が、自分が観たライブ等の生のエンタテインメントについて、短く何か書く、という連載、5回目です。今回は半月で5本、いつもより少ないですが、音楽以外も1本あります。

4月1日(日) 真心ブラザーズ @中野サンプラザ

真心ブラザーズの中野サンプラザ、10人編成=MB'Sによるワンマンライブ。真心がサンプラでMB’Sでワンマンをやるのは、2005年から、年一回の恒例行事になっている。
レーベルが各ウェブメディア等に配信するニュースレポのご依頼をいただいて、行って、書きました。
エキサイトミュージックにアップされたものを貼っておきます。

https://www.excite.co.jp/News/music/20180402/E1522656763429.html

ご存じない方のために、一応説明。
「MB’S」というのは、真心のYO-KING&桜井秀俊に、ベース、ドラム、キーボード、ホーン隊MOUNTAIN HORNSの4人、コーラス、以上10人のバンド。
真心、1996年のアルバム『GREAT ADVENTURE』の頃から、このMB’S編成でライブを行うようになるが、2001年に『夢の日々~SERIOUS&JOY~』を出して活動休止する頃には、メンバーふたり+ベースとドラム(Theピーズ 大木温之&佐藤シンイチロウ)の4人編成になっていた(ただし、2001年12月21日・日本武道館の活動休止ライブは、MB’Sだったが)。
で、2005年に再始動した時から、年に一回、このMB’Sでの中野サンプラザのワンマンを始めた、という流れです。現在、普段のライブはベース岡部晴彦&ドラム伊藤大地のLow down Roulettesとの4人で行っているので、MB’Sのライブを観れるのは現状ではこの時だけ、みたいなことになっている。なので、古くからのファンは、毎年この日をとても楽しみにしているのでした。

4月5日(木) キュウソネコカミ @新木場スタジオコースト

もはやリリースとか関係ない感じで、いや、関係ないことはないか、「リリースの前も後も」という言い方の方が正しいか、とにかくそんな案配でずーっとツアーをやっているライブ・バンド=キュウソネコカミ。この日観たのは、3月2日(金)Zepp Sapporoで始まり4月14日(土)神戸ワールド記念ホールと4月21日(土)の台湾・台北WALLで終わる、キュウソとしては短めな全14本のワンマンツアー、その11本目。
ちなみに翌日はZepp DiverCityだった。なんで2デイズで会場が違うねん! セット、バラして移して組むの大変なのに! と、ヤマサキ セイヤがMCで言っていた。誰もがそう思うところではあるが、「同じハコを2日続けて押さえられなかったんだろうな」と、誰もが想像できるところでもありますね。
11本目だけあって、パフォーマンスとしてはすっかり仕上がった安定感がありつつ、次の瞬間何が起きるかわからないみたいなスリルや緊張感も同時にステージに存在し続ける、とても充実度の高いライブだった。毎回ちゃんとよくなっているところがすごいなあと思う。1本1本のライブに対しての真剣さが伝わって来た。

4月12日(木) 四星球 @川崎クラブチッタ

『鋼鉄の段ボーラーまさゆき e.p.』のレコ発ワンマンツアー。このツアー、各地ごとにテーマが設けられて行われており(つまり全ヵ所内容が違うということ)、この川崎クラブチッタは『メジャーをクビになる10の方法』というテーマが掲げられていた。
ということと、4月9日に放送された『HEY!HEY!NEO!』に出演して「HEY!HEY!HEY!に出たかった」を歌った、というこのバンドにとっての大事件の後の最初のライブになった、ということが、この日のステージの大きな軸になっていた。まさに、笑いと涙の2時間半。
このライブも、レーベル配信のニュースレポを書きました。ビクターの公式サイトなどにアップされています。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Information/A025632.html?article=news45#news45

4月13日(金) 新日本プロレス @後楽園ホール

先日、ちょっと新日まわりの仕事をする機会があって、その関係で某社がチケットを手配してくださって、観に行けることになったのだった。
後楽園ホール、久しぶりに行った。で、入場して、ビビった。3列目だったのだ。リング、すぐ目の前。後楽園ホール、何度も足を運んでいるが、いつもカネをケチって、後ろの方の安い席でしか観たことなかったのです。後楽園ならそれでも充分近いから、と。
しかし。前の列だとこんなにいいものか!と、何度も何度も痛感した。観ながら何度も「ああっ!」「うわあ!」「おおお!」などと、声が出た。
ヤングライオン同士(八木哲大×上村優也)の15分1本勝負のオープニング試合から、第7試合のメインイベントまで、どれもいい試合だった。特にメインイベント、5対5の時間無制限スペシャルイリミネーションマッチ。KUSHIDA/マイケル・エルガン/デビッド・フィンレー/ジュース・ロビンソン vs ウィル・オスプレイ/YOSHI-HASHI/ジェイ・ホワイト/後藤洋央紀/オカダ・カズチカ。
普通のタッグマッチは誰かひとりが負けたらそこでおしまいだけど、このスペシャルイリミネーションマッチは「負けるかリング下に落ちたらその選手はそこで退場」方式で、赤コーナーと青コーナーのうち、最後のひとりまで残っていた方の勝ち、というルール。そのルールならでは、そしてこの顔ぶれならではの見せ方がすばらしくて、30分近いロングマッチの間、ハラハラしっぱなしでした。
最後にフィンレー&棚橋vsジェイ&オカダの2対2になって、棚橋とオカダが同時にリング外に落とされた、つまりそのふたりが最後まで残れなかった瞬間が、もっとも「おおお!」ってなりました。冷静に考えれば、棚橋とオカダ、5月4日に福岡でIWGPヘビー級タイトルマッチを行うことになっているので、ここで一騎打ちするわけにはいかないんだけど、観ている時はそんなこと忘れてた、頭に血が昇って。

4月14日(土) 奥田民生 @三郷市文化会館

ソロとしての久々のツアー。MTR&Yでツアーやるのも久々。ニュー・アルバム『サボテンミュージアム』のリリース・ツアー、でもあるが、そのリリースは昨年9月だったので、ご本人もMCで「ツアーがなんとも言えないタイミングで今日から始まります」「もはやこのツアーはなんのツアーなのか」とコメント。
1本目ということもあって、中盤で「今日は初日なのでMCは勘弁してください。ここから積み上げていきますので」というMCもあり。アンコールでは、内容全体に関して「初日なんで、たぶんこんなもんでいいと思う」と言って、メンバーに同意を求めたりしていたけど、いやいやいや!初日からこんなすんげえ音出せてたらもう御の字でしょ!と言いたくなった。
このメンバーだから当然かもしれないが、本当に鬼のようなバンド・グルーヴ。『サボテンミュージアム』の曲も、だいぶ過去からちょっと過去まで網羅するその他の曲も、すばらしい鳴り。
それにしても、「奥田民生のギター・ヒーロー化」が始まったのって、僕の見たところではたぶん10年くらい前であって、その時でさえ「このキャリアでこれからまだよくなるか!」とびっくりしたが、それ、今なお更新し続けている気がする。なんかもう、Charの域まで到達しかかってるのではないか。と、観ながら思ったりしました。

  • 兵庫慎司

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    兵庫慎司

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