J太郎と「夏フェス」―。出演予定のフェスが台風で中止!そのときJ太郎は…「お客さんも何も観ずに帰るよりはいいだろうと思って、○○になりました」 【杉作J太郎の音楽電気風呂 第4回】

コラム | 2016.07.31 18:00

J太郎MV

2011『ドミューン』フェスが大雨で中止!?

僕の中で印象に残った思い出としてあるのが、川崎で屋外の『ドミューン』があったんですよ。大雨で中止になったやつ(※編注:2011年の『FREEDOMMUNE 0<ZERO>』)。あれはやっぱり僕の中でね、ものすごく記憶に残っていますね。

出演者として行ったんですけど、もうね、やるかやらないか微妙な状態ではあったんですよ。で、自宅から川崎がそんなに遠いわけじゃないんですが、電車で1本という感じでもないので、急に「やっぱりやります」ってなった時に、行くのが億劫だなと思ったんですよね。
それだったら、行って「やらない!」って言って帰ってくるほうがいいだろうと(笑)。その方が気持ちが楽だと思うんです。夕方になってから「やります!」って言われて行くのって、すごく嫌だと思ったし、雨も降ってるし

でも結局ね、行ったんですよ。その時も吉田豪と喋るやつだったんですが、「どうするんですか?」って聞くから、「俺はもう向かってんだよ」って。そしたら彼もイヤイヤ来たのかな、結局。「あるかもしれないんだから行こうよ」なんて言ってね。
で、着いてみたら、そんなに人が来てなかったんですよ(笑)。なんとなく「中止」みたいな状態ではあったんですが、ただ、人が集まっちゃってたんですよ、僕みたいなね。

僕はたまたま振り分けでは出演者側でしたけど(笑)、お客さん側の人たちで「やるかもしれない」と思う人たちが来ていたんですよね。あとで聞いたら、地方からも来ていたみたいで。やっぱりフェスって色んな地方から人が集まるから。
その時になってね、「あぁ、行っててよかったなぁ」と思ったんですよ。もちろん彼らが観たかったのは世界的なDJだったとは思うんですけど、まぁ何も観ずに帰るよりはいいだろうと思いましてね(笑)。
それは思い出に残っていますね。

 

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杉作J太郎

男の墓場プロダクション局長、現代芸術マガジン編集長、東映チャンネル放送委員、映画「チョコレートデリンジャー」製作中!著書「ボンクラ映画魂完全版」発売中(徳間書店)