【インタビュー】氣志團團長 綾小路 翔が怒涛の2018年を振り返る!そこから見えてきた2019年のヒントとは…?

インタビュー | 2019.01.18 18:00

──取材している現在は、いよいよ2018年も大詰め。まずは氣志團の怒涛の2018年を振り返っていただきたいと思います。

え~と、今年の頭って何してましたっけ?(笑) そうか、まだ前ホールツアー『リーゼント魂』の最中だったんですね。1月は岩手県遠野市に行ったんですけど、遠野にはうちのばあちゃんが住んでいて。その直前の1月3日に亡くなってしまったので、残念ながら間に合わなかったんですけど、自分のルーツである遠野でGIGが出来たことはすごく良かったなと思ったり。20周年記念盤『万謡集』を出して、それを引っさげてツアーを回れたこともすごく良かったです。あと、このツアーは錦織純平くん(微熱DANJI)に演出を任せたので、僕は歌や演奏に集中して出来たことが本当に学びや気付きになって。すごく力になったし、自分の中では大きく成長出来たツアーでした。ただそれと同時に、あの頃は自分の中ですごくモヤモヤするものがあって。「バンドってなんだろう?」なんてことを漠然と考えていて、思い切ってバンド活動から一回離れてみようかな? とさえ思っていたんです。

──昨年くらいから、「ソロ活動をやってみたい」とよく言ってましたよね。

はい。決してネガティブな思考なわけではなくて、一度一人でやってみないことには答えがでないのではないかな、と思って。で、ツアーが2月に終わって、4月に自分の生誕記念特別公演を行う際に「ロックン・ロール最高物語~P.S.アイシテル。~」』っていう、5人組のドゥーワップ・グループの青春活劇、いわゆるロックンロール・レヴューみたいなものを作ったんです。これはまさに自分の原点というか、“That's 綾小路ワールド”だったんですが、これをやったことで、「俺はソロがやりたいんじゃないんだ。みんなで分かち合いたいんだ」という己の原理に辿りつきまして。「最高のステージを見せよう!」と毎日、朝から朝まで稽古場にいて、みんなで血反吐はくぐらいに一生懸命練習して。それが最高に楽しかったし、「これがやりたかったんだ!」と思えたんです。そこでグループでやりたいんだってことを再確認出来て、今度は夏のライブハウスツアーに突入して。

──すごい良い流れですよね。改めてグループの良さに気付いたところで、バンドワゴンに乗り込んで全国を回るというライブハウスツアーで原点回帰するという。

そうですね。いま僕が目指してるのは東京ドーム公演でもなければ、日本武道館公演でもなくて。「あの夏のツアーのようなことを一生やりながら続けていくバンドになりたい」ということで。街から街へ流れ流れて、その土地土地の人々に出会って、毎晩どこかでショーを演って。移動日もあれば、連夜でショーを演る日もあったり、大きなホール会場もあれば、小さなライブハウスもあって。ああいう日々を送っていると、自分が活性化して、覚醒していく感じが分かるんです。あんな気持ちいいものは他にあまりなくて、僕が憧れてたのはやっぱ旅芸人だったんだなぁと思いました。平日だろうが休日だろうが、東京だろうが地方だろうが、そこにいるすべての人々を笑顔にさせることの出来るバンドになりたいなと思って。自分のやりたかったことはこれなんだと思ったし、ここ数年で一番幸せな時間でした。

──そして9月には『氣志團万博』を開催。今年も大盛況で幕を閉じました。

今年は初の2日間大トリということで、何をしようか? と考えて。フェスによく行く友達にリサーチもしたんですけど、実はフェスに来る人って、気になるアーティストでも頭の3曲ぐらいしか観てなかったりするそうなんです。他にも観たい人達がいるし、移動もあるし、食事もしたいし。で、大トリのアーティストに至っては、かなりの人気者でも、最初だけ観て帰られちゃったりして、実は全然おいしくなかったりするそうなんです。確かに帰りが一番混みますもんね。みんな炎天下の中、一日中暴れて疲れているし、翌日もありますし。ならばその時、自分たちに何が出来るのか?って考えた結果、じゃあ頭の3曲でロックバンド・氣志團の挟持をお観せしまして、もしまだ残ってくれた方々がいれば、感謝の気持ちを込めた壮大なオマケコーナーとして、後半3曲でエンターテイメント集団・氣志團の真骨頂をお観せしようという話になって。「氣志團らしくカッコつけようぜ」ってみんなと話して。僕がカッコ良さを貫いてるなと思う人って、いわゆるクールにキメ続けてる人じゃなくて、どんな土壇場でもユーモアを忘れない人なんです。美学のヴィジョンが明確な人って変な所で脆かったりするし、そこが魅力なわけですが、自分はやはり真の意味で強い男に憧れるんです。今まで見てきた中で、最強だと思った人は皆、いつの時代もイケメンのヒーローじゃなくて、土壇場に追い込まれても周囲を楽しく盛り上げて安心させられる人だったんです。やっぱ最後は笑顔がいいよなって。そんなところからセットリストがまとまってきたんです。そんなことから、バンド練習で集中力を使い切った後に、更にメンバーみんなでダンスを黙々と練習をして体力も完全に使い切るという、地獄の日々が始まったわけですが…(笑)。結果とても盛り上がったし、良かったねってところで無事、大トリを務め上げることが出来たんです。その後は全国のフェスやイベントにお呼ばれすることが多かったんですけど、万博で「O.N.C. ~One Night Carnival 2035~」(DA PUMP『U.S.A.』のマッシュアップ曲)が解禁になったんで。地方でバッカバカとホームラン打たせてもらって。あの時は「負ける気せん!」って感じで絶好調でした。人の褌で相撲を取らせたら横綱になれる器と言われていますから(笑)。

公演情報

DISK GARAGE公演

氣志團團員生誕記念GIGシリーズ「一日團長」
第二弾~早乙女 光~編

2019年1月24日(木) マイナビBLITZ赤坂
チケット一般発売日:2019年1月12日(土)

氣志團現象Ⅴ「暴走元年 ~今日から俺たちは!!~」

2019年3月14日(木) 埼玉 川口総合文化センター リリア(メインホール)
2019年3月16日(土) 山梨 東京エレクトロン韮崎文化ホール
2019年3月21日(木・祝) 宮城 仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
2019年3月23日(土) 岩手 北上市文化交流センターさくらホール 大ホール
2019年3月29日(金) 三重 鈴鹿市民会館
2019年3月30日(土) 静岡 焼津文化会館
2019年4月6日(土) 神奈川 厚木市文化会館 大ホール
2019年4月14日(日) 千葉 千葉県文化会館
2019年4月19日(金) 北海道 北見市民会館 大ホール
2019年4月21日(日) 北海道 札幌市教育文化会館大ホール
2019年4月26日(金) 広島 アステールプラザ
2019年4月28日(日) 京都 ロームシアター
2019年5月6日(月・祝) 大阪 オリックス劇場
2019年5月11日(土) 福岡 福岡市民会館
2019年5月12日(日) 鹿児島 鹿児島市民文化ホール第2
2019年5月18日(土) 香川 サンポートホール高松
2019年5月19日(日) 愛媛 西条市総合文化会館
2019年5月25日(土) 岡山 岡山市民会館
2019年5月26日(日) 島根 安来市総合文化ホール アルテピア
2019年5月31日(金) 石川 金沢市文化ホール
2019年6月2日(日) 長野 ホクト文化ホール・中ホール
2019年6月8日(土) 大分 宇佐文化会館
2019年6月9日(日) 福岡 ユメニティのおがた
2019年6月14日(金)15日(土) 東京 中野サンプラザホール
2019年6月22日(土) 愛知 愛知県芸術劇場
チケット一般発売日:2019年2月2日(土)

イベント出演情報

ニッポン放送オールナイトニッポン presents ALL LIVE NIPPON 2019
2019年1月19日(土) 横浜アリーナ

出演:
《MC》新内眞衣 (乃木坂46) / 山下健二郎 (三代目 J Soul Brothers)
《出演者》氣志團 / Creepy Nuts / けやき坂46 / 三四郎 / SUPER BEAVER[NEW!] / Toshl(龍玄とし) / 四千頭身(※五十音順)
チケット一般発売日:2018年12月15日(土)
>>公演詳細はこちら

ウルフルズ「ウルフルズ 対バンツアー2019」
2019年2月26日(火) Zepp Tokyo

チケット一般発売日:2018年12月23日(日・祝)
>>公演詳細はこちら

RELEASE

「週末番長」

NEW SINGLE

「週末番長」

(影別苦須 虎津苦須)
NOW ON SALE
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