claquepotにインタビュー!楽曲制作、ライブ観から見えてくる彼の素顔に迫る!

インタビュー | 2019.06.28 18:00

──曲作りはどんな感じでやってるんですか?
デモだけ自分で作って編曲は他の方にお願いしたり、トラックメーカーさんと組んで出来上がったトラックに自分がメロをのっけていったり、決まったスタイルはないですね。
──歌詞はあとですか?
ほぼ同時です。サビはフック、同じメロの繰り返しだから“ラララ〜”で作ってても後から歌詞をはめられるんですけど、サビ以外のAメロやBメロはあまりメロには執着してなくて。ラップみたいにフロウでいくことが多いんで、そういう場合、歌詞が決まんないと成立しないんですよ。だから、最初からメロが決まってたというのはあんまないですね。
──まずいいたいことが先にあって、それが曲になっていく感じですか?
いいたいことというよりも、言葉遊びですね。僕の場合。僕はこれをテーマに曲を作ってますというのがないので。面白い言葉の組み合わせがあったら、この言葉を入れるなら別れの曲になるな、じゃあ別れの曲作ろうか、みたいな考え方なんですよ。だから、例えば「前向きな曲を作ろう」とか、テーマが優先することはあんまりないですね。韻を踏んでる言葉とか、面白そうなものを見つけたら、それを入れるためにメロを作ったり。だから、語呂が悪いと歌詞もすぐカットしたりして。言葉の響きはすごく大事にしてますね。
──シンガーソングライターとはいっても、ラッパーに近い感じで創作してるんですね。
そうかもしれないです。「むすんで」は特にそう。“むすんでひらいて”を入れたかったんですよ。サビにこれを絶対に入れたいなと思ったから、じゃあむすんでひらくにはどうしたらいいかって考えて。結果、別れの曲になったんです。「AUTO」もそうですね。吐く嘔吐と自動、automaticのオートをかけたい、じゃあどっちにもハマるテーマはなんだっていうところから作っていった曲ですから。だから基本、言葉で遊んでるだけです(微笑)。
──遊んでるだけとはいえ、「AUTO」は赤裸々に毒を吐いてるところがあって。これには驚かされました。
テーマが“吐く”だったんで、これぐらいいっちゃってもいいかなって。
──「ケダモノ」も毒づいてる部分がありましたけど。
そうですね。わりと吐いてますね(笑)。普通の優しい言葉だけにしちゃうと、(音楽が)薄くなりそうな気がして。あえて自分のなかでも毒づくほうの言葉をチョイスしてる節もあります。でも、基本的にはそれも自分が思ってることなんですよ。わりとこういうこと、思ってる人間なんで。僕は(微笑)。そういう部分も見えたら面白いかなと思いますね。
──「ケダモノ」はなんでこういうタイトルにしたんですか?
これは、ただ4文字にしたかった。それだけです(笑)。「むすんで」を作った時点で、全部タイトルは4文字に揃えて作ろうって決めたんですよ。東京事変さんのアルバムって、楽曲タイトルが綺麗なシンメになるような配置で、きちっと曲順が並んで整ってるんですね。僕はそれを見て「すごいな」と思って、それが好きだったんですよ。なので、こういう発想は椎名林檎さんの影響だと思います。
──なんで「むすんで」だけ平仮名表記にしたんですか?
片仮名にすると字面がよくてなくて、変な感じに思えたからです。
──プロジェクト名もそうですけど、見た目の字面ってすごく重要視されてますよね。
僕はそこが重要なんです。「そこ、気にする?」っていわれるんですけど、僕のなかではそれが結構大事で。文字もデザインみたいな感覚で見ちゃってるところがあるんですよね。

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