SUPER BEAVER、結成15周年でメジャー再契約のニューシングル発売!バンドのこだわり、史上最大規模となるツアーを控えた今の、率直な想いを訊いた

インタビュー | 2020.06.10 12:00

今年結成15周年を迎え、かつて在籍していたメジャーレーベル「Sony Music Entertainment」を離れてから約10年の時を経て、同レーベルとのメジャー再契約を果たしたSUPER BEAVER。そんな彼らが、前回のリリースから約1年7か月ぶりとなる6月10日に『ハイライト / ひとりで生きていたならば』をリリースする。昨年はライブ活動に重きをおいていた彼らが更なる一歩を踏み出すきっかけとしてリリースした今作は、どういった想いが込められているのか?そして、今年9月からはバンド史上最大規模となるツアーも控えている中、今、どういう気持ちでいるのか?率直な想いを、メンバー全員に訊いた。

まだ「初めての経験」ができるんだ、常に目の前に自分たちの音楽を聴いてくれている人がいる、そういう嬉しい気持ちを素直に描いたのがこの曲です(柳沢)

──本来なら、4月8日に開催予定だった代々木公園野外ステージにて、メジャー再契約と、今作のリリース発表が行われるはずだったとのことですが、それがオンライン上での発表に変更になったことに関してはどういう想いでしたか?
渋谷龍太(Vo)発表自体は嬉しかったですけど、する前はめちゃくちゃ悔しかったですね。でも、そういう気持ちも全部踏まえてあの日はすごく感情が動いた日になりました。自分たちが本来したかったこと、だけどどうしてもできなかったこと、それでも伝えたかったこと。そして、そういう方法だったにも関わらず、伝えたいことがきちんと伝わったという嬉しさみたいなものが一気に押し寄せてきたような感覚だったので、結果的にはいい瞬間になったと思っています。
──リリース自体もシングル『予感』以降、約1年7か月ぶりということですが、久々の新曲発表で感じたことはありましたか?
渋谷久々のリリースということに対しては、直接的に思うことはそんなになかったですね。2019年は、CDを出さないつもりでいたんです。自分たちがアルバムを年1回出し続けてきたというペースがあって、その上で自分たちの音楽の在り方、聴いてくださる方が自分たちの音楽をどういう風に聴いてくれるのか?ということについて考え直すいい機会になったと思うので、その点に於いては満を持して出せたという喜びはありましたね。
柳沢亮太(Gt)そうですね。リリースをすることで新曲を聴いてもらうということはもちろん嬉しいことですし、期間の長さについて特別感を感じることは無かったですね。ただ今回は、SUPER BEAVER結成15周年ということや、メジャー再契約一発目といった色々なトピックが付随したリリースではあるので、期間が空いていた分というよりは、そういう意味での特別感があるリリースにはなったと思います。

柳沢の書いてくる曲はSUPER BEAVERの今の状態を表してくれているんです(上杉)

──「ハイライト」は、そういった記念的リリースになることを前提として生まれた楽曲なんですか?
柳沢いや、これは丁度去年の今頃にライブハウス&ホールツアーを回っている最中に出来ていた楽曲ですね。僕らが初めてホール公演を行った2019年は結成15周年目という年だったんですけど、その時に、15年目を迎えてもまだ「初めての経験」ができるんだというワクワク感やドキドキ感を改めて実感させてもらったんです。ツアーを回ることによって、常に目の前に自分たちの音楽を聴いてくれている人がいると実感できる瞬間が続いていたので、そういう嬉しい気持ちはハイライトになり得る瞬間だなと思いましたし、その気持ちを素直に描いたのがこの曲です。15年目でも初めての経験ができるのなら、きっと16年目にも何か初めてなことが起これば楽しいですし、でもそれはきっと何かに挑み続けなければできない体験だと思うので、これからもそういう気持ちを忘れたくないなと思いますね。
上杉研太(Ba)今回の「ハイライト」に限ったことではないですけど、柳沢の書いてくる曲はSUPER BEAVERの今の状態を表してくれているんですよね。そういう楽曲があったからこそ、自分たちがもう一度メジャーに行こうという姿勢にもなったんだろうなと思います。
──「ハイライト」の歌詞の中には、「忘れてしまった」「忘れたくなかった」「忘れたくない」「忘れたくったって」と、《忘れる》という一単語に対しての様々な言い回しが出てくるなと思ったのですが、ここに込められた想いはありますか?
柳沢ハイライトって、振り返った時に鮮烈に蘇る記憶のことだと思うんですけど、それは出来事や物事の大小ではなく、自分がどう強く捉えていたか?に関わるものだと思うんです。忘れちゃっていることすらも忘れている記憶もあるし、例えば「あの時悔しかった」と思う出来事があったとしても、当時の禍々しいまでの悔しさが今でも蘇るか?と言ったら、きっと変わっていると思うんですよ。そういった変化は自分たちが前に進んできた証でもあると思うし、そういう変化や、逆にずっと変化しないもののこと、そしてそういった記憶に対する色々な捉え方があるんだという想いが表面化したのかもしれないです。

SUPER BEAVER 「ハイライト」 MV

公演情報

DISK GARAGE公演

SUPER BEAVER 15th Anniversary
続・都会のラクダ TOUR 2020
~ ラクダの前進、イッポーニーホー ~

2020年9月5日(土)6日(日) 高松festhalle
2020年9月10日(木)11日(金) Zepp Fukuoka
2020年9月18日(金)19日(土) 新潟LOTS
2020年9月26日(土)27日(日) BLUE LIVE広島
2020年10月10日(土)11日(日) 仙台ゼビオアリーナ
2020年11月2日(月) 大阪城ホール
2020年12月6日(日) 名古屋ガイシホール
2020年12月8日(火)9日(水) 横浜アリーナ

★過去最大規模のキャパシティを全公演ワンマンにて開催!!

SUPER BEAVER 15th Anniversary
都会のラクダ TOUR 2020
~ ラクダの原点、ピーポーパーポー ~

※全公演開催延期

RELEASE

「ハイライト / ひとりで生きていたならば」

約10年の時を経て、メジャー再契約!
New Single

「ハイライト / ひとりで生きていたならば」

(Sony Music Records)
2020年6月10日(水)SALE
【初回生産限定盤 (CD+LIVE CD)】、【通常盤 (CD)】
※画像は通常盤
「LIVE VIDEO 4 Tokai No Rakuda at 国立代々木競技場第一体育館」

New DVD & Blu-ray

「LIVE VIDEO 4 Tokai No Rakuda at 国立代々木競技場第一体育館」

([NOiD] / murffin discs)
2020年5月27日(水)SALE
※画像はBlu-ray版
  • 峯岸利恵

    取材・文

    峯岸利恵

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    青木カズロー

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