アニメは毎週ほぼリアルタイムで見ていますし、ツイッターでもつぶやいたりしています。『NARUTO』から続く世界観のアニメで、長く、日本だけではなく、世界中の方に愛されている作品に今回ED曲を担当することで加わることができて、とても光栄に思っています。
『NARUTO』を子供の頃から見ていましたが、その主人公のナルトがお父さんになって、息子のボルトや最近加わったカワキをほめたり、いけないことを優しく教えている姿を見て、微笑ましく感じて、私も大人になったんだなと思いました（笑）。先日の放送で、カワキがナルトの影分身を見て、術を取得すれば自分を殴れるからいいと言った時、ナルトがそんなことをしてもスッキリしない。それは実証済だからと話すやり取りを見て、ジーンとしてしまいました。そして、将来いつか私も結婚して子供が生まれた時のために、今のうちにいろいろ経験して、教えられるようにならなくちゃと思いました。
家族関係も描かれている作品なので親や妹、ペットなど身近な存在をもっと大切にしなくちゃいけないなと思わせてくれる作品です。いつもは妹のお菓子をこっそり食べて、怒られていたので反省しました（笑）。
友達とケンカしたり、素直になれないことがあるかもしれないけど、ボルトたちの姿を見て、「昨日、悪いことしちゃったな」と気付いたり、反省できるのでは？ 子供から大人まで楽しめて、何かを与えてくれるアニメなので、たくさんの方に見ていただきたいです。
7th SINGLE「キミがいたしるし」描きおろしアニメイラストジャケット(期間生産限定盤)
みんな大好きですが…、ナルトです。お父さんになった姿はカッコよくて。でもカワキにも素直になれないところとか共感できるし、ご飯をおいしそうに食べるところも子供らしくてかわいいですよね。大人になりかけの少年らしさにくすぐられています。2人がお気に入りです。
アニメと違って主線がなく、やわらかいタッチで描かれていて、絵本のような温かみがあるところが好きです。またボルト、サラダ、みつき、カワキの4人の日常が描かれていますが、ラストのカットも意味深で気になります。
コンペの形で4曲作っていただいた中で、私も含めてスタッフさんと相談して2曲に絞って。どちらか選べなかったので、2曲共、仮歌を録ることにして、それをアニメの制作チームの方にお渡しして、最終的に「キミがいたしるし」に決まりました。仮歌の段階では1コーラスでしたが歌詞も歌い方もOKをいただいたので、フルサイズを作っていきました。
『BORUTO』は『週刊少年ジャンプ』作品であり、忍術アクションもので、アニメの制作チームからも「カッコいい系にできたら嬉しいです」というオーダーもいただいていました。また今までのタイアップ作品はラブコメが多かったけど、この機会に新しいことに挑戦してみようという気持ちもあって。「カッコいい曲も歌えるぞ」というところも見せようと（笑）。今までもシングルのカップリングやミニアルバムの収録曲などではカッコいい曲もありましたし、ファンの方からも「ああいう曲をまた聴きたい」という声もいただいていました。
でも、ラブコメ作品にロックは合わない気がしたし、やっぱりアニメの世界観に合った曲を歌いたいと思ったのが大きいです。ロックが好きな方まで届けられていないなという想いもあったんですが、ライブを重ねていくごとに細かい音まで気付けるようになって、ガーリーな曲でもよく聴いてみるとカッコいいポイントがあるなと思うようになれました。今にして思えば、ここまでのすべての経験があるからこそ歌えた曲だと思うし、この曲を歌うための準備の時間だったのかなと思っています。
「いい曲ですね」など、歓迎してくださる声が多くて、やってよかったなと思いました。私自身、この曲を夜中に聴いていたら、ふいに泣けてきて。ロックチューンなのに。人の心を揺さぶるのはバラードやミディアムチューンだけではないんだなと改めて気付いたんですけど、私のラジオで初オンエアした時も「感動しました」とか「泣けてきました」と言っていただけたし、「halcaはこんな歌い方もできるんだ！」という驚きの声が届いたりして、嬉しく思いました。
会えなくなってしまった大切な仲間への想いが描かれていて、私の今までの経験では補えないような別れだと思いましたが、レコーディングでは自分なりに一生懸命想像して、感情を込めて歌いました。またサビの1行目の「つながる想いが負けない力くれる」は、アニメの中でも「つながる」ことについてのセリフやシーンがあったので、それを見て、また歌いたいなと思いました。レコーディングでは出し切れましたが、ライブではオンエアを見た後の気持ちで歌いたいです。
作詞してくださった宮嶋淳子さんにはデビュー前からお世話になっていますが、すごい方で。この曲もアニメに寄り添いながらも私や聴いてくださる方にも寄り添える内容になっていて。よくアニメの主題歌はお話が進むごとに聴こえ方や感じ方が変わると言われていますが、歌っている私自身もそういうことがよくあります。『BORUTO』のお話が更に進んでいけば感じ方が変わるし、ライブで歌っていくごとにもっと変わっていくんだろうなと思うと楽しみです。
そして私も作詞するようになったので、宮嶋さんのように素敵な歌詞が書けるようになれたらいいなと思っています。
「どうすることもできない理由で会えなくなってしまった仲間を思って歌ってください」というディレクションをいただいて、曲をいただいた時よりも重く受け止めないといけないんだと。でも考えすぎると涙が出てきてしまうのでクールダウンして（笑）。声の出し方はいつもよりも泣きそうな感じで、「え」を発音する時の口の開き方が多かった気がします。特にDメロのところは泣きそうで、ライブで気持ちを込めて歌ったら泣いてしまいそうなので、気を付けなくちゃと思っています（笑）。
