ミュージカルスターが一堂に会す新たなシンフォニーポップス公演がいよいよ開催。 小池徹平、愛希れいか、斎藤ネコ、服部英司が見所を語る!

インタビュー | 2022.03.22 18:30

©TBS

毎回一組のアーティストと、日本を代表する編曲家・ミュージシャン達が、その日限りのアレンジでセッションをし、上質なサウンドにこだわり続けているBS-TBSの音楽番組『Sound Inn S』。一方、シンフォニーとヴォーカリストの組合せで、やはり上質な音楽を響かせ、これまで多くの音楽ファンを魅了して来たコンサート「billboard classics」。この両者がコラボして実現したのが『ミュージカルスターズ シンフォニーポップス コンサート』だ(3月27日中野サンプラザ)。小池徹平、佐藤隆紀(LE VELVETS)、愛希れいか、桜井玲香、東啓介という今をときめくミュージカルスターが一堂に会し、音楽監督に音楽プロデューサー/編曲家の斎藤ネコを迎え、東京フィルハーモニー交響楽団に、日本を代表するスタジオミュージシャンを加えた豪華なサウンドで、一夜限りのステージを創っていく。映画・ミュージカル・アニメーションの厳選ナンバーこの日限りのアレンジで披露するこのコンサートの見どころを、小池徹平、愛希れいか、そして斎藤と『Sound Inn S』のプロデューサーであり、このステージの演出も手掛けるTBSの服部英司氏に聞いた。
──このコンサートはどんなきっかけで始まった企画なのでしょうか?
服部英司billboardの方々と知り合って、我々の番組と「billboard classics」という、シンフォニーとヴォーカリストの組み合わせで多くの名コンサートを創っている確固たるブランドとで、何か面白いことができないかと考えたことがきっかけです。『Sound~』は日本を代表する編曲家とミュージシャンがアーティストとセッションをする番組です。そこにシンフォニーが加わることで、大きなオーケストレーションを楽しむことができる、ステージミュージックや映画のサウンドトラックに挑戦してみようと思いました。シンフォニーとポップスの世界に精通している斎藤ネコさんに、音楽監督という形で参加していただきました。色々なアレンジャーの方にアレンジをお願いして、もちろんネコさんがアレンジを手がける楽曲もありますが、取りまとめ役と指揮をお願いしました。
──小池徹平さん、佐藤隆紀(LE VELVETS)さん、愛希れいかさん、桜井玲香さん、東啓介さんというミュージカルスターが共演し、自身が出演した作品以外のミュージカルソングや映画の曲も披露してくれます。
服部「曲」というよりも「人」ありきで内容を考えて、今回5人の素晴らしいアーティストが出演してくださいますので、そこから「その人が何を歌いたいか?」「今届けるべき曲は?」という、伝えるべき歌、メッセージを考えました。それぞれの方が出演したミュージカルで披露した曲はもちろん、例えば『ミス・サイゴン』とか『レ・ミゼラブル』のミュージカルといえばこの曲という超有名楽曲も、歌っていただきます。
──『Sound Inn S』でおなじみのアレンジャーの方が勢揃いしていますが、その中に服部克久さん、中村八大さん、宮川泰さん、前田憲男というレジェンド作曲家・編曲家のお名前が入っています。
服部演奏する曲を決めている時、ネコさんからの提案で、日本の大衆音楽史を彩ったレジェンドの方々のスコアが残っている曲は、それを使おうということになりました。みなさん「Sound~」にも出演していただいていました。お亡くなりになってしまいましたが、その譜面を通してこのコンサートに参加していただきます。
斎藤ネコ「Sound~」では数年前まで服部先生も、前田先生も指揮をしていて、私も勉強させていただきました。今回はそんな偉大な先人の方々からバトンを受け取ったような気持ちで臨みたいと思います。もちろん若手アレンジャーの方にも助けていただいて、愛希さんが歌う「私だけに」のアレンジをお願いした大嵜慶子さんは、今回のバンドメンバー(ピアノ)でもあり、数々のミュージカルの音楽監督もされています。小池さんが歌う「宇宙は見えるところまでしかない」のアレンジを担当している園田涼さんもバンドメンバー(キーボード)で、プレイヤーとしてポップスからミュージカル、フルオーケストラとの共演経験もあるので頼もしい存在です。私も愛希さんが歌う「On My Own」や、小池さんのナンバーでは「Soul of A Man」他のアレンジを担当させていただきました。

斎藤ネコ

──小池さんはこのメンバーでシンフォニーコンサートをやると聞いた時は、最初はどんな印象を持ちましたか?
小池徹平声をかけていただいて嬉しいです。みなさんとは今回が初共演ですが、逆に知らないからこそのワクワク感がすごくあります。こういうコンサートやイベントが増えていて、僕もそうですが、お客さんにとってもそれまで見たことがない役者の演技や歌、キャラクターに触れることで新しい発見があると思います。コロナで不安に包まれた世の中ですが、みなさんの心がウキウキしてくれれば嬉しいです。

小池徹平

愛希れいか私もすごく楽しみです。

愛希れいか

──お二人が歌う楽曲について聞かせていただいてもいいですか?
愛希私は、『On My Own』と『私だけに』と、親友の(桜井)玲香と『Journey to The Past』をコラボさせていただきます。玲香とは以前ミュージカル『フラッシュダンス』で共演して、親友役をやってそのまま親友になりました(笑)。
──愛希さんというとやはりミュージカル『エリザベート』の「私だけに」が印象的ですが、愛希さんにとってこの曲はどんな存在ですか?
愛希一番好きな曲で、一番難しい曲です。何万回練習してもうまくいかなくて、それくらい奥が深い曲です。私は実はコンサートで歌う経験がこれまでにあまりなくて、どちらかというと苦手意識が強いかもしれません。芝居があってこその歌だと思っているので、芝居の部分がなくなってしまうと“自分”として歌わなければいけないので、緊張してしまいます。だからこの曲を歌うかどうか悩みましたが、メッセージ性が強い曲で、みなさんに少しでも前に踏み出す力、勇気を感じてもらえたらと思い、歌うことを決めました。

写真提供:東宝演劇部

写真提供:東宝演劇部

──ミュージカル『レミゼラブル』の人気曲「On My Own」も、愛希さんが歌ってくださいます。
愛希すごく緊張しています。昔、ニューヨークにレッスンに行った時にすごく練習した曲なんですが、ちょっとドキドキです。
齊藤この曲は舞台と違って、素朴な感じで、そっと歌っていただければ。そういうアレンジにしました。
愛希そっと、ですね。わかりました!
小池僕もミュージカル『キレイ』の中で一番好きな「宇宙は見えるとこまでしかない」を歌わせていただくのですが、セリフが入っている繊細な歌で、役になりきって複雑な感情で歌っていたので、芝居なしで歌うと恥ずかしいと思います。どうなるのか、不安と楽しみ両方を感じています。
──「揺るがぬ真実」(ミュージカル『デスノート THE MUSICAL』より)も人気曲です。
小池『デスノート THE MUSICAL』自体が全体的ロック調なので、この曲もゴリゴリ歌で心理戦を仕掛けるイメージです。フランク・ワイルドホーンさんが作る楽曲はとにかく体力を消耗するんです(笑)。でも歌い切った後の気持ちよさというか、余韻がすごく気持ちいい曲です。
──それこそ、その役だからこそ歌えるという感じの曲ですよね。
小池役として気持ちが入っているので、逆に構えないでいいというか。
愛希うん、本当にそう思います。
小池普通に歌うとなると「ちゃんと歌わなきゃ」とか余計なことを考えてしまうんですよね。
愛希すごく緊張しちゃいます。
小池楽しむことよりも、冷静になりすぎてしまったり…。

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