flumpool、15周年アニバーサリーライブ開催!記念日当日のLINE CUBE SHIBUYA、そして4度目となる日本武道館で「お互いに乗り越えてきたよねっていう気持ちを共有したい」

インタビュー | 2023.09.05 19:00

配信シングル「花になれ」でメジャーデビューを果たしたのが2008年10月1日だった。<十年後僕に この歌を捧げよう>というフレーズが響くポップロックで瞬く間に人気バンドとなったflumpoolだが、9年目に3度目の武道館公演を行うも、10周年の2018年は活動休止で迎えた。あれから5年。記念日当日となる10月1日には、バンド初の全国ホールツアーをスタートさせたLINE CUBE SHIBUYA(当時・C.C.Lemonホール)で当時のセットリストを再現したライブを行い、10月6日には、4度目となる日本武道館でのワンマンライブを開催する。喜びも悔しさも知る4人のバンドマンが、15周年のアニバーサリーイヤーにどんな音を鳴らすのかが今から楽しみでならない。
──デビュー15周年を迎える心境から聞かせてください。
小倉 誠司(Dr)嬉しいのが一番ですね。自分たちがやってきたっていうのもあるけど、それ以上に支えてくれたファンの方やスタッフの方への感謝の想いがあって。それを10月1日と6日のライブで直接、伝えることができるのが何より嬉しいですね。
尼川 元気(Ba)10周年をちゃんと祝えなかったのもあるんですけど、15年なんで、個人的にはすごく気軽に迎えてますね。
山村 隆太(Vo)15年というのは、僕らとファンにとって特別なだけで、世の中的にはちょっと中途半端な年数かもしれないんですけど、バンドとしての10周年は活動休止で迎えられなかったり、アニバーサリーというものにあんまり縁がなかったというトラウマがあって。ある種、後悔や悔しさを背負ってるバンドなんで、アニバーサリーにお祝いできること、感謝できる日っていうのは、当たり前じゃないということをどこのバンドよりも感じてると思う。そういう意味でも、20周年、25周年があるとは考えずに、もうここだけという気持ちで頑張ろうと思ってます。
阪井 一生(Gt)気づけば15年かって思うくらい、あっという間な感じですけどね。振り返ると、確かにすごく濃いんですけど……。
──では、振り返った時に、個人的に特に印象に残っている出来事を挙げていただけますか。
山村いろいろありますよね〜。
小倉大きいところでは活動休止かな。メンバーとの関係性もちょっとずつ変わってきたし、1年間近く休んだ中でもファンの方たちは「ゆっくり休んでください」とか「自分のペースで慌てなくて大丈夫ですよ」って支え続けてくれて。改めて、flumpoolとファンの方たちとの関係性の繋がりがより深くなったなという想いもあるので。
尼川俺は活動休止中のイギリスかな。
阪井おお、行ってたな。
尼川一番人生観が変わったというか。5ヶ月ぐらいいて、本当はもっといたかったんですけど、思ったより早く「帰ってこい」って言われて。そのときはすごい腹立ちましたけど。
阪井最後まで粘ってたよな。「まだいていいやろ」って。
尼川もっとゆっくり休んでほしいなと思ってて。ほんでさ、帰ってきたら、全然完璧じゃなかったから。「いや、グダグダやん。全然まだ声でえへんやん」みたいな感じで(笑)。
山村あはははは。
尼川なのに、呼び戻されて。ま、半分冗談ですけど、30代で自由な1年があったのは、結果的には良かったし、そこからの5年の活力にもなってて。今、振り返ってみると、意外と活動休止の期間があったからこそ、より新鮮な気持ちでいろいろできてるなって思います。
山村活動休止もそうだけど、俺はやっぱり、節目節目でやってきた武道館ライブが思い出深いな。デビュー1年ちょっとで武道館をやって、身の丈にあってないなと感じて。10周年も武道館をやろうという話もあったけど、できなかったりとか。そういう意味でも、いろいろバンドの紆余曲折、いい歴史も悪い歴史も刻まれてる感じがあるから。
阪井俺も武道館やな。いい思い出だけじゃないのもあって。2回目の武道館で結果としてはあんまり良くなかったというか、会社の上の人とちょっと喧嘩して、結構、揉めたりして。でも、そこでもう一回、音楽で見返したんぞっていう気持ちになって、自分のスタジオを作ったタイミングにもなってるので、出来事としては、強く印象に残ってますね。
──(阪井)一生さんは1回目の武道館は1人で弾き語りもしてますからね。
山村あはははは。
阪井とんでもないっすよね。武道館のステージに一人で上がった経験があるのは、唯一、僕一人ですからね。
尼川LINE CUBEで10月1日にまた見れますんで。
──そこも再現するんですか?
尼川完璧にやるつもりです。
阪井あんまやりたないんですけどね。
──(笑)楽しみにしてます! LINE CUBE SHIBUYAで行われるデビュー15周年大感謝メモリアルライブは、初の全国ホールツアー『flumpool 2nd tour 2009「Unclose」』のセットリストを再現するライブになるんですよね。
山村そうですね。実はこれ、ギリギリに決まったんですよ。元々は武道館だけをやるつもりだったんですけど、メジャーデビュー日の当日に急遽運良くできることになったんで、せっかく15周年だし、武道館も近いし、同じようなライブをやってもしょうがないなと思って。当時、デビューして最初に2000人っていうキャパのライブは初めてで。それまでは1000人以下だったと思うんですけど。
──2009年2〜3月の初ツアー「Unreal」の東京公演は渋谷クアトロでした。
山村そうですね。500とか600の規模でしかやったことないバンドが初めて2000人の前に立って。そのときもちょっと僕の声が出なくなって、初めて挫折した場所でもあったりするんですね。だから、そのときのセットリストをやってもいいんじゃないかなと思ったのと、僕らが走り出した、青春のタイミングでもあって。来てくれるお客さんたち、15年も支えてくれた人たちは、高校生だった人がもう社会人になってたりとかするので、それぞれの青春っていうものをもう一回、音楽で振り返れたらいいなと思ってますね。
──当時のツアーの事は覚えてますか。
阪井それが……全然覚えてなくて。
山村覚えてなかったな。
阪井「Unclose」の再演をするってなったけど、誰1人、当時の音源を持ってなくて。どうする?ってなったんですけど、久しぶりに漁って見つけて。だいぶ若々しい、ちょっと聞くのも恥ずかしくなるような……。
山村初のホールツアーやからな。
阪井今ならやらんやろな、みたいなこともたくさんやってて。あのときの勢いだけでやってる部分もあるんで、それを再演するのが嫌なんですよね(笑)。「俺、これをやらなあかんのか!」っていうところがいっぱいあるから。ま、でも、それも面白いかなって思ってます。
──初の全国ホールツアーを終えたあと、追加公演として、2009年10年22日、23日に初の武道館公演も行ってます。その後、武道館では計3回のワンマン公演を開催してます。
山村1回目はもう右も左もわからない状態でしたね。ホールツアーは回りましたけれども、まだデビューして1年ちょっとだったし、かなり無謀な感じがして。ある意味、土俵を作ってもらったっていうのかな。自分たちでたどり着いた場所という感じがなかった。2回目はさっき、一生が言ったけど、終わってからちょっといざこざがあったし、3回目はデビュー9年目で、あの時は成功したといえば成功したし、自分たちの思い描いてたライブになった気がしたんですけど、その年に活動休止になったりとか。とにかく負のエネルギー……。
阪井(笑)だったら、やらんほうがいいな。
山村あははは。とにかく何かが起こる場所ではあるんですけど、それが悪いことかって言われると、15年を振り返ってみると、どれもそのときには必要だったことなのかなと感じていて。新しく学んだこともあるし、そこからバンドが一つになったこともあるし。武道館で起きた出来事をちゃんと力に変えてきた場所ではあるんですね。もちろん、今回は何も起こらないことを望みますけれども(笑)、失敗やミス、マイナスなことがあるからこそ、人生は輝くし、それぞれの欠けてる部分があるからこそ、バンドの音楽はすごく響くんじゃないかなと思う。3回の武道館で培ってきたものがあるし、失敗は失敗じゃない、次に繋がるものだなと実感しているので、そういう気持ちでミスを恐れずにやれたらいいですね。
──誠司さん、武道館はご自身にとってどんな場所になってますか。
小倉上からになっちゃうかもしれないですけど、ちょうどいい場所なんですよね。お客さんとの距離感も遠すぎないし、近すぎないし、音の聞こえ方も気持ちいい。ホールやライブハウスにもそれぞれの良さがあるんですけど、武道館はすごくバランスが良くて、みんながやりたがる気持ちはすごくわかるなという場所ですね。これから4回目がありますけど、この先にも立てる機会があるんだったら、もっともっとたくさん立っていきたい場所の一つだなっていう気持ちはあります。
尼川そんな気軽にできるキャパでもないので、15周年を迎えたバンドでまだできるのはすごいなと思ってます。20周年もできるようにしたいなっていうのがありますね。
阪井やっぱり特別感はありますよね。アニバーサリーごとに立ってるっていうのもありますけど、ステージだけじゃなく、裏側も含めて、妙な緊張感を感じる場所というか。武道館に入るだけでちょっと緊張する、そういう特別な場所になってるなと思いますね。
──4度目の武道館公演には「 SINGALONG 2.0 」というタイトルがついてますが、どんなライブになりそうですか。
山村武道館というのは、ビートルズが生でライブをやった場所で、自分たちはそこに憧れて上京してきたので。すごく特別な場所だし、自分たちの15周年というアニバーサリーでもあるんですけど、この2〜3年で、一つの場所にみんなで集まって音楽をやること、みんなで声を出して、みんなで一緒に歌えることのありがたみを痛切に感じていて。だから、時には自分たちのアニバーサリーを祝うのも大事ですけど、今回は、僕たちの音楽とともに歩んできてくれたファンの彼ら彼女たちと集まって、お互いに乗り越えてきたよねっていう気持ちを共有したいなと思ってるんですね。コロナだけじゃなく、この15年、いろんなことがあったと思うけど、それをそれぞれが乗り越えてきたエネルギーみたいなものが結集したときにこそ、音楽っていうものも響くと思うし、武道館っていうのは、それにふさわしい場所になるんじゃないかなと思うんです。日常が幸せだっていう人はその幸せを持ってくればいいし、悔しいことばっかりだっていう人は悔しさみたいなものを集めてきて、そのエネルギーというものがミックスしたときに、武道館らしいライブができるんじゃないかな、と思ってます。僕たちが理想にしてた夢のライブっていうのが、まさに現実になるんじゃないかな。
──理想のライブとはどんなものですか。
山村僕らはバンドで、それぞれがシンガーソングライターを目指さなかったってとこもそうなんですけど、やっぱり仲間であったりとか、人と生きることを望んでるんですよね。1人で生きるのは楽だけど、やっぱり誰かと一緒に生きていきたい。そういう思いが集まると——建前じゃなくて、本気で誰かと一つの作品を作るとか、一つの音楽を作るっていうのは、人がたくさんいるからこそ難しい。だけど、人がたくさんいるからこそできる作品は芸術だとも思う。それが、音楽だとしたら、僕らの理想としてる音楽は、それぞれの生活が、それぞれの価値観が、それぞれの人生や痛みがあって。そんなみんながいるからこそできるライブがやりたい。それは僕1人じゃできないし、メンバー4人だけでもできないし、スタッフがいて、ファンの方たちがいるからこそ輝き出す、響き出すものをやりたいなと思いますね。
小倉そうだね。まだセトリは確定してないんですけど、タイトルにあるように、とにかくみんなで歌えるようなライブがしたい。今、徐々にみんなが歌い始めてるというか。
──コロナ禍や自らの解放をテーマにした「ヒアソビ」でシンガロングが起きてるという情報をキャッチしてます。
山村こないだの「ジャイガ(OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023)」は盛り上がったな。
小倉その曲をやるかどうかはわからないですけど(笑)。
山村いや、やるでしょ。シンガロング、言うてるんだから。
尼川じゃあ、1曲目で!
阪井いきなり!?
小倉もうちょっとエンジンあげてからやりたいけどな。ま、みんなで歌えるライブになるだろうし、復活してる特効もあるそうなので、そういったものも久々に感じられるようなライブになるといいなと思ってます。
尼川シンガロングっていうぐらいなので、やっぱり、“人”が大事になりますよね。それが足りなかった数年間だったし、前回の武道館は、演出の力もたくさん借りていたので、今回は、むしろ逆なのかな、とは想像はしてます。テーマは、人の力をどう活かすか?というところかなと思います。
山村この間の中野サンプラザぐらいの歓声がきたら、見えるよな。3年ぶりに声出しを解禁した満員でのワンマンライブをやって。僕らも浮かれたところはあるんですけど、お客さんのはしゃぎ具合は、尋常じゃなくて。あの声が来てくれるなら見えるし、あれを想像するとうまくいく気がするな。とんでもないライブになりそう。
阪井うん。今、それこそセトリをいろいろ考えているんですけど、15年やってると曲数もだいぶ増えたんで、収まりきらないですよね。今、それぞれにやりたい曲を聞いて、うまいこと作ってみようと思うんですけど、全部はできないので、限られた時間の中でより厳選した感じにはなると思うんですけど、間違いなく、これまでで一番いいライブになるんじゃないかなと思ってます。
──その後のことは考えてますか。
山村15周年っていうのを迎えられたときに、じゃあ次にどういうふうに進んでいこうっていうことは考えてます。メンバーも30代後半で、バンドとしても15年を超えて、もう中堅中の中堅になる。だけど、僕たちの原点っていうのは、やっぱり路上ライブにあって。大きい場所でドーンっていうんじゃなくて、目の前にいる人に対して、どういう音楽を届けるか。飾らない自分たちでどうやって届けていくかってことばかりを突き詰めていたルーツがある。こうやって武道館とか、ありがたいことに恵まれた環境でやってこれましたけど、もう一回、ルーツを見直したというか。SNSで見たことない人たちと繋がれる時代だからこそ、目の前にいる人に向けて歌う音楽っていうものを作っていけたらいいなと思うし、細く長くですかね。ずっとこの4人でバンドを続けていくためにも、ちょっと見失いそうなものをちゃんと音楽にできたらいいなと思ってます。
小倉簡単な言葉にはなりますけど、やっぱり続けていくっていうのが、大きな目標ですね。継続は力なりって言いますし、続けていかないと、見えてこない景色や考えもあると思うんですね。逆に、やめちゃったからこそ見えることもあるんでしょうけど、僕らは一回休止したことで見てきたものはある。さっき、隆太が「20年とか考えてない」って言ってましたけど、今が大事とはいえ、目指したい部分でもあるので、20周年、25周年に向けて、続けていくのが、一番の目標なのかなと思っています。
尼川今後は……バカ稼ぎしたいです!(笑)
阪井あははは。そやな。コロナになって、ちゃんとしたワンマンツアーもできてなかったし。ビルボードでのライブはありましたけど、この間の中野サンプラザが久々のワンマンだったので、ああいう感じを味わうと、やっぱりライブはいいですよねってなりましたし。ここからの15周年イヤーをライブで盛り上げていかなあかんなと思ってます。

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