有安杏果、弾き語りツアー「A Little Harmony Live」第2弾へ向けた意気込みを語る

インタビュー | 2023.10.06 18:00

──改めて、春の「サクライブ」やバンド編成の「雫の音」に続く新しいライブシリーズである「A Little Harmony Live」というタイトルに込めた想いを聞かせてください。

私自身もちっちゃいし、みんなの息づかいが聞こえるぐらいの会場を回っていけたらなと思っていて。まだまだ届けきれてないので、ちゃんと自分の足で届けに行きたい。普段、バンドではなかなか行けないようなところというか。ときにはすごく小さい会場とか、まだ行ったことないところも含めて、ゆっくり少しずつ回っていって、1個ずつ丁寧にやりたいなっていうふうに思ってて。だから、さっきの質問の答えに戻ると、ロングスパンで考えているので、自分自身も肩の力をちょっと抜いて、いい状態でライブができるように、少しだけなったかなっていうふうに感じていて。特に、東京公演がすごく緊張するんですよ。いつもだいたい最終日だし、関係者の人もいっぱい来るし。すごい緊張して、いつもより力が入りすぎて、空回りする(笑)。いつも終わった後、すごい泣くんですけど(笑)、夏の東京公演は秋冬のツアーも皆さんに発表できたっていうのもあって。『リルハー』はこれからも続いていくんだなっていうふうに自分でも思えたこともあり、すごく気持ちよく、いい状態でライブができた。それは、少しだけ今までとは違う変化かなって思います。

──東京公演終わった後は泣かなかったんですね。

今回は涙は出ませんでした! ずっと笑ってました。あははは!

──秋冬の公演となる第2弾は全国12公演12ヶ所となってます。

岐阜からスタートするんですけど、岐阜もソロでは行ったことないし、京都も母の出身地で、たくさん行ったことはあるんですけど、ソロのライブは初めてですし、浜松も初めて。行ったことないところでライブができるのはすごくワクワクします。

──どんなツアーになりそうですか。

せっかくいっぱい公演数があるので、いろいろパターンを作ってみたり、弾き語りだからこそできることに挑戦してみたいなと今、ちょうど考えているところですね。あとは、新曲もやれたらいいなと思ってます。

──待ってました! 新曲披露もあると言い切っていいですか。

あははは。はい、多分やると思います。常にいろいろと曲を作ってるし、もっと言うと、まだ世に出してない、その前に作ってる新曲の子たちがいっぱい待ってるんです。バラードもあるし、アップテンポもあるし、本当にいろいろあって。どの曲をやろうかなって迷ってます。弾き語りなので、どの曲が一番、その曲の世界観がちゃんと伝わるかな。本当にすごい悩んでます……今、一番悩んでます。

──(笑)楽しみにしてます。有安さん自身が楽しみにしてることはありますか。

やっぱり全国各地で美味しいご飯を食べたいですよね。ちょうど昨日、広島出身の方とお会いする機会があって。広島のめっちゃ辛くて美味しいつけ麺を教えてもらったんですけど、スケジュールを確認したら、広島の次の日が福岡なんですよね。広島のライブが終わった後に食べたいけど、次の日に歌うことを考えると……。本当はいっぱい食べたいんですけど、どうしてもツアーで歌うことを考えると難しくて。スケジュールを見て、次の日にライブがない日は何か食べれたらいいなと思ってます。

──ライブの前日はあまり食べないようにしてる?

いえ、単純に喉を気にして、なるべく刺激物は食べないようにしてるくらいです。普段はめっちゃ好きで食べるんですけど、辛いのとか、ナマモノとかは避けていて。ツアー中はいつも以上に健康第一!全公演、ちゃんとできるように、めちゃくちゃ気をつけてます。

──会場に足を運ぶお客さんにはどんな気持ちで来てほしいですか。

楽しんで欲しいです。もうそれに尽きますね。私も一生懸命に演奏します。改めて、ライブに来るって、すごくハードルが高いことだと思うんですよ。予定を空けて、チケットを買って、会場まで足を運ぶ。コンビニに行く気持ちでは絶対にライブには行けないじゃないですか。そこにはすごく感謝の気持ちがあって。特に今、音楽はサブスクで、ある意味コンビニに行くぐらいの軽い気持ちで聴ける。それと比べて、リアルのライブに行くのは、とても大きなことだと思うんですね。だから、生の人間が動いてくれるっていう重みを感じながら、その期待にちゃんと応えられるように頑張りたいなっていう気持ちでいっぱいです。

──東名阪はクアトロになります。

渋谷のクアトロには行ったことがないんですけど、こないだちょうど、バンドメンバーのギターの福原さんが『めっちゃいいよ! 柱あるけど』って言ってて。私はまだその意味がわかってないんですけど(笑)、いい会場だよって言ってたので、とても楽しみにしてます。梅田クアトロは夏にも行ったんですけど、お客さんとの距離がすごく近くて。元々近いのに、さらに近く設定したみたいで。マイクスタンドがさらに前の方にギリギリまで行ってたみたいで、私もお客さんも最初の2〜3曲は近すぎて、ちょっとドギマギしましたね。

──それは直したんですか。

いや、近いな〜と思いながら、最後までやり通して。終わった後に、『ちょっと近かったんだよね。今日』ってスタッフさんに言われて。だから、秋冬はちょっと下げようと思います(笑)。通常の位置に戻します。

──ツアーは12月まで続きますが、これからはどう考えてますか。

東京公演のMCでも言ったと思うんですけど、バンドでのライブが本当にやりたいんですよ。だけど、なかなかバンドのメンバーみんなのスケジュールが合わない上に、会場が本当に取れなくて。バンドメンバーと会うたびに、早くやりたいねっていつも言い合ってるし、今も絶賛調整中なんです(笑)。だから、バンドで一刻も早くライブがやりたいです!

──「雫ノ音」が復活する日が来る?

絶対に来ます! 私も待ってます。それぞれのメンバーのスケジュールがどうしてもぶつかっちゃってなかなかみんなで集結できないんですけど、ここまで来たら、みんなで集まれる日を待って、しっかり届けたいなって思ってます。あと、いつか、ピアノだけのライブもやりたいと思ってます。今はどうしてもギターが7割、ピアノ3割ぐらいの比率で弾き語りをやってるんですけど。いつかそういうのもやりたいなって。

──それは「リルハー」として?

そうですね。「リルハー」は心の距離の近さっていうとこだけで、編成はいろいろあっていいなと考えていて。今は一人で弾き語りでやってるんですけど、特に<弾き語りライブ>とサブタイトルでつけてるわけじゃなくて。だから、今後、またギターとピアノのデュオでやったりとか、ツインギターになったり、弦楽カルテットを入れたりとか。いろんな形で、いろんな人と一緒にやりたいです。とはいえ、「リルハー」なんで、大がかりになるのではなく、アコースティックな感じでは届けたいし、来年もまたどっかのタイミングで「リルハー」もできたらいいなっていうふうに思ってます。さっき言ったバンドもやりたいし、あとはとにかく大切に作った曲がいっぱい待ってるので、新しい曲たちを良い形で皆さんにお届けしていきたいなって思っていますので、楽しみに待っていてください。

公演情報

DISK GARAGE公演

有安杏果 弾き語りツアー "A Little Harmony Live"

2023年10月22日(日)岐阜・岐阜 club-G
2023年10月24日(火)広島・HIROSHIMA CLUB QUATTRO
2023年10月25日(水)福岡・福岡Gate’s 7
2023年11月2日(木)神奈川・横浜ランドマークホール
2023年11月8日(水)宮城・仙台darwin
2023年11月16日(木)兵庫・神戸VARIT
2023年11月17日(金)大阪・UMEDA CLUB QUATTRO
2023年12月5日(火)京都・KYOTO MUSE
2023年12月15日(金)北海道・札幌 cube garden
2023年12月18日(月)愛知・ NAGOYA CLUB QUATTRO
2023年12月19日(火)静岡・浜松窓枠
2023年12月22日(金)東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO

一般発売日:2023年10月7日(土)10:00

RELEASE

『有安杏果 サクライブ (Acoustic Tour 2022)』

ライブ音源Album

『有安杏果 サクライブ (Acoustic Tour 2022)』

2023年6月16日(金)SALE

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  • 永堀アツオ

    取材・文

    永堀アツオ

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